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傲慢と偏見〈ノーカットテレビ放送版〉DVD-BOX1 |
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捕まえた麻薬ルートの男は、ドンチの巧みな誘導であれこれ白状しました。
で、この先も供述に基づいて捜査しようとするのですが、予算がありません。
元々これは麻薬課の担当案件とすべきモノです。民生安定チームは担当外。
麻薬課からクレームが入り、オ次長検事が注意に来ました。当然、予算なんぞ、望むべくもありません。
ところで、同じ下宿屋に住む事に決めたヨルム。
結構居心地が良さそうで、楽しそうですね。カン・ス祖母も頼もしそうですし。
でも、どんなにドンチが誘っても一緒に通勤はしないんです。
一線を引いてはいるものの、ドンチはお構いなくどんどんヨルムに近づいて行ってます。
ムン部長検事は、オ次長では無く、その上のイ局長に予算の事を頼みに行きました。
不可能ではないが、民生安定チームの役割はそれじゃないと言われてしまいました。
検察が政界と癒着して仕事をおろそかにしている所為で犯罪が増えたとマスコミに叩かれている昨今、それを押さえるために作られたチームなんだそーです。そんなチームが成果を挙げては、検察組織に疑いをもたれてしまう・・・とイ局長は言いました。
「出過ぎず、引き過ぎ無い立ち位置を守る事だ。」
ムン部長検事も、それ以上言う事が出来ませんでした。
麻薬捜査はそのまま継続することに。現状の予算を充てて・・・と。
そこで、持ち出したのが、保育園の事件。担当はドンチ。
園長が園児としてではなく、個人的に預かっていた女の子が階段から落ちて死んでしまったのです。
ドンチは、確認したい事があって・・・とまだ結論を出さないでいました。それを、早く決着つけろと言ったのです。
出来ないなら、担当を外す・・・と。別の人を担当にすると。
誰も引受け手が居ないので、ヨルムが手を挙げました。
ムン部長検事は、ヨルムに事件の概要をかいつまんで説明しました。
そして、さらっと言ったのです。
被疑者の園長は好人物だ。その子も無料で預かっていた。被害者の父親も嘆願書を書くほどだ。これは事故です・・・と。
「不起訴です。」
また、とっとと不起訴処理をするように・・・とも。
被疑者の園長を読んで供述を聞きましたし、あれこれと調べてもみました。
でも、なかなか結論が出せません。
ふと、ドンチがどういう考えを持っているのか気になったヨルム。
カン・スに聞いても、ドンチの考えは分かりませんでした。結論が出るまで、ドンチは一切話してはくれないらしいですから。
この時、カン・スから、ドンチが如何に有能かと言う事を聞かされました。
なのに、このチームにいるのは、上司から煙たがられた所為だと言うカン・ス。扱いづらいのに、仕事の能力ば抜群で、起訴した後の勝率は相当良いらしいし。
「強敵なのね。」
と、ヨルムは呟きました。復讐の相手と考えると・・・ですね。
「業務上過失致死がです。」
と、ドンチに報告したヨルム。そしたら、あっさりと、このまま提出しろと言うじゃありませんか。
でも、一言言いました。
「被害者は何と?被害者の話を聞けないなら、検事を辞めろ。」
その言葉で、再度検討してみようと思ったヨルムでした。
そして、気づいたのです。もしかしたら、虐待の事実があるのかもしれない・・・と。
まだ、調査が必要だと思いました。
ヨルムの母は、 弟のビョルが死んで以来、そううつ病になって精神的に不安定になっていました。
ヨルムが検事になったのが嬉しくて、お弁当を届けに来て、大騒ぎを起こしたりします。
ビョルの死は、ヨルムにも大きな傷として残っているのですが、母にはそれが理解できないみたいです。自分だけが辛くて苦しいと思ってて、姉のくせにヨルムは全然悲しんでいないと思ってるみたいです。
自分だって傷ついていることを、ヨルムは察してほしいのです。
ムン部長検事は、ヨルムに催促しました。
「事件の要点と答えまで教えてあげました。私の考えが間違っていると?」
この時の、ムン部長検事の言い方は相当酷いです。ドンチたちも、黙って見てるしか出来ませんでした。
ヨルムはそれでも悩み迷いました。自分の判断が正解なのか自信が持てなかったのです。時間に追われて、間違った答えを出してしまうんじゃないか・・・と。
ヨルムとカン・スは、ドンチから助言をもらいました。写真等を見ると、いつも被害者の女の子の傍には幼い男の子いました。
その子が何か見てるかもしれない・・・とね。
で、調べてみると、何とその子は被害者の実の弟なんだとか。出生届も出せてないらしいです。
被害者の女の子は、自分もまだ幼いのに、弟の面倒を見ていたようです。ヨルムは、その子が亡き弟ビョルと被りました。
ビョルは、ヨルムと一緒にいたくて、バス停まで付いてきたんですね。でも、ヨルムはそのまま帰るよう言い聞かせ、自分は学校に行ったのです。
その帰り道で、行方不明となったビョルは、後日遺体となって発見されたようです。
その日は、ヨルムの歓迎会でした。
でも、ヨルムはこの事件を調べれば調べるほど、結論が間違ってるように感じてしまっていました。
だから、しゃら~っとしてムン部長検事の前に出る気にはならなかったようです。
だけど、ユ捜査官が、出席すべきだ・・・と連絡してきました。
歓迎会の会場に着いたヨルムに、ムン部長検事は強いお酒を次々と勧めました。
ヨルムがまた酒豪みたいで。それを拒む事なく飲み続けるのですよ。無理だと思っても、全然拒まないヨルム。
周囲の者たちは、黙ってそれを見つめていました。
ドンチは心配そうです。カン・スも・・・。
「時間をください。」
と、ヨルムは言いました。
「何故焦るんですか。何故結論を急ぐのですか。時間をかけたら部長の首でも飛ぶんですか?」
怒鳴るようにヨルムは言いました。
「私の顔に泥を塗るとどういう事になるか、思い知りなさい。帰りなさい。」
一触即発・・・となった時、ドンチがヨルムを連れて部屋を出て行きました。
ドンチはヨルムをなだめようとしました。でも、ヨルムは疑問をぶつけました。人一人の命が失われているのに、一日の捜査で結論を出そうとするのは納得できない・・・と。
「だから俺がいるんじゃないか。お前をサポートするのが俺の役目だ。それが上司の仕事だ。」
「上司がクズなら?」
「意見や立場の違いでは?捜査は続ければいい。上司に突っかかるな。」
ヨルムは言いました。怖いんです・・・と。
「母が言ったように、私は人を傷つけるかも。弟の名前が何か知ってますか?ハン・ビョルです。この広い世界でその名前を覚えている人は、私と母だけ。子供が死んだのに・・・。だから悔しいんです。すぐに忘れられるから。力を持った人の所為で、誰かよく深い人の所為で、無責任な人の所為で、なぜ死んだかどんなふうに死んだか誰の責任か誰にも知られないのは可哀相過ぎる。」
ぽろぽろ涙をこぼしながら話すヨルム。
ドンチは、その名前に記憶がありました。
すぐに机の中からビョルの事件の書類を出しましたよ。尋ね人のビラも。
ドンチにも忘れられない事件のようです。