操作~隠された真実 DVD-BOX2 | |
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ひき逃げ犯人として、一人の男が出頭して来ました。
飲酒運転だったので・・・と供述。
でもね、ムヨンには、その男が真犯人だとは思えませんでした。
ムヨンは、イ記者に真実を暴いてもらいたいと思いました。でも、突き放されてしまったのです。
イ記者とすると、チョロがミン会長の件で何か不正をしたと勘付いています。その所為で自分は報道とは別の部署に回されてしまったのですから、協力する気にはならなかったのでしょう。
ムヨンは、本当に一人になってしまいました。
その夜、自宅に帰ったムヨンは、そこに、あの男がいるのを見ました。チョロを殺した男です。
後を追いました。
掴みかかったのですが、相手の方が強かった。
腹部を刺されて倒れてしまいました。
「お前の兄は知り過ぎた。」
男はそう言いました。その手頸に、あの入れ墨があったのです。
結局、この一件でイ記者は閑職に追いやられ、クォン検事も地方に左遷されてしまったのです。
でも、二人とも、諦めてはいませんでした。
悔しさに唇をかみしめながら、這いあがってやると決心したのです。
そして、ムヨンもまた、病院のベッドで復讐を誓っていました。
ムヨンは、愛国新聞のヤン記者に連絡を取りました。
一緒に仕事をしよう・・・とムヨンは言いました。
4人の女性の殺人事件で、容疑者として逮捕されたのは、パク・ウンモ。人身売買や売春の罪もあります。
イ記者は、数年前、パク・ウンモの人身売買に関してタレこみがあったのを覚えていました。その時、ク常務がもみ消したのです。
きちんと事件として告発していれば、今回の様な事件は起らなかった筈だとク常務に言いました。
でも、ク常務は事件に感情移入するなと言うだけです。
ク常務は広告主にも臆することなく、堂々と意見を言える人物として、大韓日報の中では畏敬の念を抱かれている存在です。イ記者もこの間までは尊敬できる先輩として信頼していました。
でも、今は、見方が変わっていました。
信じてはいけない人物、用心しなくてはいけない人物として見ているようです。
イ記者は、一人で動きました。
パク・ウンモについてノタレこみがあったのに、警察が長年動かなかったというのは、その間につながりがあるからだと踏んでいました。
そしてそれがチョン刑事だろう・・・と。
チョン刑事に会いに行き、パク・ウンモが繋がってる黒幕が誰なのか、聞きました。
チョン刑事が言う筈ありません。それほど黒幕が怖いのでしょう。
「こんなことをしてると、いつか痛い目に遭いますよ。」
と、イ記者に忠告するだけでした。
逮捕されたパク・ウンモは担当のクォン検事の事情聴取に応じる様子はありません。
強力な後ろ盾を頼って、上から目線です。
でも、クォン検事も以前とは違います。ま、以前から気は相当強かったけど、今ではそれがパワーアップしてまして、パク・ウンモに一歩も引きません。
愛国新聞のヤン記者は、ムヨンが撮ってきたパク・ウンモの証拠映像を公開するのは止めろと言われました。
あまりにも事件が大き過ぎるから、自分たちの手には負えなくなる・・・と言うのが理由です。
でも、ムヨンは納得できません。
4人もの人を殺すなんていう凶悪犯を、このままにするなんて事できないと思ったのです。ま、金儲けにもなるという打算が働いたことも確かですが。
だから、他のメンバーを説得して、ヤン記者には内緒で、映像を他社に売ったのです。
売った先は、大韓日報。
パク・ウンモが人身売買に関してムヨンに話してる動画です。ムヨンが知り合いのナ記者に持ちかけると、すぐに飛びつきました。
でも、勝手に記事にする事は出来ないので、一応上司に報告。
上司からク常務にも報告され、許可をもらいました。そして翌日、独占公開されたのです。
でも、ク常務は苦々しい顔です。
親しいチョ弁護士を通じてパク・ウンモと繋がっているからねぇ。
ムヨンのドーピングの件の時の医師をチョン刑事に釈放させたのも彼らですからねぇ。
クォン検事は、パク・ウンモの犯罪の証拠を得ようと、ナ記者に愛国新聞社の情報を貰おうとしました。
このパク・ウンモの映像も愛国新聞から手に入れたに違いないと踏んでいました。
そんな時、死体発見現場からパク・ウンモのDNAが発見されたのです。
もう、動かせない証拠です。もう逃げられないぞと、クォン検事は意気込みを強くしました。
ク常務は、足手まといとなりそうなパク・ウンモを始末しようとチョ弁護士と話しました。
おいおい・・・。
相当な悪だねぇ、ク常務&チョ弁護士。
だけど、拘置所の中では都合が悪い・・・なんて言ってます。
その意味が分かりましたよ。
彼ら権力者にかかれば、証拠を作りだす事も、そして鑑定結果を都合の良いように変えてしまう事も朝飯前なのです。
パク・ウンモは黙秘から一転、殺人を認めました。
人身売買については別の人物を犯人に仕立てあげました。その人物には、大金をやって中国に逃亡させました。
そして、いよいよ起訴か?・・・となった時、クォン検事の元に信じられない情報が入ったのです。
まず、大韓日報が愛国新聞から手に入れた動画が、ねつ造された物だと断定されました。
次に、死体の検視の結果、公訴時効が廃止される以前に殺されたものだと断定されたのです。
時効が成立してしまいます。
検死をした医師に、チョ弁護士から指示されていたのです。
パク・ウンモ、不起訴となってしまいそうです。