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ガンドゥのお陰で、ムンスは冷静さを取り戻し、母を受け入れる事が出来ました。
幸せでした。
ユジンとジュウォン・・・なんと、一夜を共にしちゃったみたい。
でも、これから二人の関係が始まるのではなく、ユジンとすると気持ちの整理をつけることができたのかもしれません。
部屋を出て行くジュウォンに、声をかけました。
「ありがとう。さよなら。」
・・・と。
ただ、ジュウォンは違うみたいです。
どちらかと言うと、ジュウォンの方が混乱しているように見えます。
事故の時の壊れた建物等は、きちんと整理されないまま、埋められてしまっていました。
今、工事が始まると、たくさんの残骸が掘り出されました。それを、建設廃棄物として処理してしまおうとしています。
指示したのはジュウォン。
その話を聞いたガンドゥは、ジュウォンらしくないと思いました。
ムンスは、チェ・ソンジェの遺族を訪ねました。ムンスがデパートで会おうとしていた初恋の人です。
何と切り出そうか躊躇したムンス。
ソンジェの母親の言葉に、思わず言葉が詰まってしまいました。ソンジェの母は、まるでまだソンジェが生きているかのように受け答えしたからです。
その話をガンドゥにしました。
生きているかのように話をしたと聞き、ガンドゥは、その気持ちが分かる気がする・・・と言いました。
自分も、死んだ人が生きているように感じる事がある・・・と。
「声が聞こえるんだ。」
ガンドゥは、ムンスが救出された後、ソンジェと少しの間一緒にいました。
でも、ソンジェは、ガンドゥの目の前で息絶えたのです。
遺体から逃げ出す事も出来ず、ガンドゥは一人恐怖と孤独に襲われていました。そんな極限状態、精神が病んでも仕方がないでしょう。
死んだ筈のソンジェの声が聞こえる気がしたのです。会話してる気がしたのです。
そしてそれが今でも続いているのです。
「忘れるなと言ってるんだろうな。」
と、ガンドゥは言いました。
ムンスは、ガンドゥの苦しみを知りました。一人で耐えて来た時間の長さも。
そっと手を差し出しました。ガンドゥは、その手を取りました。
「私は夢を見る。始まりは違うけど、終わりはいつも同じ。目の前でヨンスが死ぬ夢。」
ガンドゥは、つないでいる手に力を込めました。
お互い、今も続く事故の影響を知りました。この二人だから、お互いの傷を理解し癒してあげられるのでしょう。
私より辛い人が、私を慰めてくれる・・・とムンスはガンドゥの優しさに胸が温かくなりました。
でも、一方で、じゃぁ、自分はガンドゥを慰められるだろうか・・・と思うのです。
ユテクとマリは、恋人同士ではないけど、大切な人になりつつあるようです。
ユテクは、随分前から、マリは心を許せる唯一の人だと思っていますが、マリにとっても、ユテクは客ではあるけど、ご機嫌取りをしなくても良い、本音をぶつけられる相手になっています。
お互い、一番正直に向いあえる相手・・・という感じ。
勿論、考え方の違いがあるので、言い争いは絶えませんが。
ムンスは、チェ・ソンジェの遺族に再度会いに行きました。今度はガンドゥにも来てもらいました。
どうしても一人じゃ来れなくて・・・とムンスは言いました。
ガンドゥは、門の前で凍りついたようになりました。
事故後、彼も一度訪ねて来た事があったからです。
ソンジェに言われていたのです。自分はここに居ると家族に伝えてほしい・・・と。
でも、会えないままでした。
ムンスがインターホンを押しました。思わず、後ずさりしてしまうガンドゥ。
留守だと分かったので、ムンスが置き手紙を残しました。
“ソンジェオッパ・・・”
と書くのを見て、ガンドゥはムンスを見ました。
そして、ムンスは、妹だけじゃなく、もう一人死なせてしまった人というのが、ソンジェで初恋の人だった・・・と話したのです。
あまりの因縁に、ガンドゥは衝撃を受けました。顔が真っ青です。
マリに、ユテクの妻が会いに来ました。
高飛車な態度は、予想通り。でも、案外冷静にマリに向かいあいました。
マリも冷静に丁寧に、応対しました。
夫と恋愛を?・・・とユテク妻。
もう会わないで。うつつを抜かしてる場合じゃないの・・・と。
「恋愛はしていませんが、もう会いません。チョン理事はお客様ですから、お金をいただかなければ関係も終わりです。奥さまのご心配には及びません。」
私は日陰の人間ですから・・・と目を伏せたマリ。
冷静さを保とうとしていましたが、マリの手は震えていました。
「人として扱ってくださり、ありがとうございます。」
そう言って、マリは出て行きました。
負けていませんね、マリ。言葉では自分を卑下していましたが、ちゃんと自分のプライドを守ったように思えます。
でも、店を出た途端、涙がこぼれました。
工事現場で遺骨らしきモノが見つかりました。
ユテクたちは、それを動物のモノだとして、工事を進めてしまおうとしました。
でも、その決定をジュウォンにさせようとしました。問題になった時、責任をとらせようと思ってるからです。
ジュウォンはそれが分かっているので、現場に行こうとしません。
ガンドゥは、自分のすべきことをしてくれとジュウォンに言いました。
でも、埒があきそうに無いので、ユジンを動かしました。
ユジンが警察に通報しました。
ガンドゥが現場で倒れました。
大量の鼻血も出したようです。
なのに、病院に行こうとしません。
ムンスは心配でたまらないのですが、ガンドゥは言う事を聞きません。
ガンドゥを家に送って行き、シャワーを浴びている間に着替えを準備していたムンスは、タンスの隅に思いもよらないモノを見つけてしまいました。
それは、自分がソンジェのために手作りしたストラップのついた携帯。
ジェヨンの言葉を思い出しました。
“兄に事故の話をしないでください。遺体と数日間・・・”
そして、ソンジェの家の前で凍りついたような表情をしていたことも。
ムンスは、ガンドゥの目をまともに見る事が出来なくなってしまいました。
さっきまでの様子と一変してることに、ガンドゥはすぐに気付きました。
変だ・・・何でだろう、何故俺、不安なんだろう・・・と言うガンドゥ。
目を見ろ・・・とムンスに言いました。でも、ムンスは見られません。
ガンドゥは力いっぱい抱きしめました。
離れようとするムンスを決して離さず、もっと力を込めて抱きしめました。
「愛してる、愛してる、愛してる・・・。今言わなきゃダメな気がして。愛してる。」
泣けた~っ
だって、その頃、ジェヨンの元に、ガンドゥの血液検査の結果が届いてて。
ジェヨンがショックを受けていたもの~っ