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ある日、ドンジュは仕えている尚宮に頼まれて着替え等を届けに行きました。
すると、王妃がノリゲを失くしたと騒いでいました。大切なものゆえ、探したいと。
でも、命令で王妃を館の外に出すことは禁じられてしまってて・・・。
ドンジュを見つけた王妃は、代わりに探してほしいと頼みました。
ドンジュは戸惑いながらも、指示された辺りを探しました。が、見つかりません。
半分に割れている、大切なモノだから、必ず探し出してほしい・・・と王妃。
その時、ふいにノクドゥが持っていたノリゲを思い出しました。似ているかもしれないと。
で、丁度来合わせたノクドゥにノリゲについて聞いたのです。
ノクドゥは、言葉に詰まりながら言いました。
「拾ったんじゃない。母がくれたんだ。」
ノクドゥは唐突に言いました。
夜、あのブランコの場所で会おう・・・と。
夜出発して、夜明けに海を見に行こうと。
何か、切実さが感じられる言い方です。
ドンジュも少し引っ掛かるところがあったようですが、素直に言いました。行くわ・・・と。
ユルムは仲間に光海君が昔、実の息子を殺そうとしたと明かしていました。
おまけに、生きていたその息子をまたも殺そうとしていると。
光海君の王としての資質を損なわせるためですよね。
ユルムは徹底していました。
光海君の前にノクドゥを引きずり出すつもりなのです。生きていた息子だと。
おそらく、光海君はノクドゥを殺すだろうと踏んでいました。
ノクドゥと言う邪魔者を排除し、光海君を醜悪な欲にかられて息子を二度も殺した王だとし、謀叛を起こす大義名分にしようとしているのです。一挙両得ってことです。
キム・スクや仲間の協力で合いカギを作ることに成功したノクドゥ。
隠し金庫の中からまんまと功臣録を盗み出しました。
一方で、ファン先生とヨン・グンは言いがかりをつけてファンテを暴行容疑で捕まえさせました。
捕らえに来たのはノクドゥ。
事が起こった時、巻き込まれないために、ファンテを牢に隔離させる作戦だったようです。
烈女団やエンドゥたちは皆、どこかに行かせています。
ノクドゥはその夜が勝負だと考えていたのです。
倒れた光海君は、なんとか体調を回復させていました。
内官から、ノクドゥが何度もやってきて、光海君の体調を心配していたと聞き、心が温まる思いがしました。
チョン・ユンジョは食事はおろか、水もとらずにいました。
死ぬつもりなのか?と光海君は思いました。
で、地下牢に行きました。
自分を支えていたのは、王にならねばならぬと言う恐れだ・・・と光海君。
父王は世子である自分より生まれたばかりの嫡子を世継ぎにしたがっていたし、失脚をもくろむ臣下や民の目もあった。世子とはいえ、その地位は心もとないものだった・・・と。
だから、実の息子と言えど、王座を奪う恐れのある者は排除しなくてはならないと恐怖していたのです。
「生かしてはならぬ者だ。」
と叫ぶ光海君。
死に処されようと、生き延びた王様の息子です・・・と、叫ぶユンジョ。
「息子や血縁など、必要ない。それが王の座なのだどこにいるのだ。言うまでそなたは死ねない。」
剣をユンジョに突きつけて言う光海君。
この様子を、ノクドゥが見てしまいました。
功臣録を光海君に差し出そうと思い、やってきていたのです。
これほどまでに必死に父を守ろうとしているのに、父は自分を殺そうとしている・・・。
ノクドゥは大きなショックを受け、そのまま踵を返しました。
その頃、ドンジュは、ユルムからノクドゥが王の息子だと言う事を聞かされていました。
初めて心から愛した人が、仇の息子・・・。
ドンジュは、呆然と歩き出しました。
約束したブランコの広場に、ノクドゥが立っていました。
自分を待っているノクドゥの姿を見つけたドンジュ。ほっとした次の瞬間、涙がこぼれてきました。
ノクドゥに向かって駆け出しました。
後ろから抱きつきました。泣きました。
ノクドゥも泣いていました。
2人とも、別の理由で、それぞれに辛い日です。