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下りよう・・・何事も無かったかのように、ウンソプは言いました。
ヘウォンはウンソプの袖口をつまんで歩きました。
温かいお茶を淹れてくれたウンソプ。
ヘウォンは、取り乱した理由をぽつぽつと話し始めました。
幼い頃から、たまに母の姿が見えないことがあったようです。そんな時、ヘウォンは不安でたまらなくなりました。もう帰ってこないんじゃないかと。
ウンソプを探していた時も、それと同じ気持ちになってしまったと言いました。
ウンソプは一人で山に入らない方が良いと言いました。
あなたはどうして山で迷わないの?とヘウォン。
「僕は慣れてるから。だけど君は違うから夜に一人で入っちゃダメだ。」
町のコインランドリーに出かけたヘウォンとウンソプ。
車から降りる二人をボヨンが偶然見つけました。
目の前にボヨンが現れた時、もう、ヘウォンは逃げませんでした。
何が誤解なのか、言って・・・とヘウォンはボヨンに言いました。
ボヨンが言うには、友人の一人がヘウォンが転校してきた理由を、前の学校で問題を起こしたせいじゃないかと聞いてきたんだそうで。
妊娠しただのなんて・・・。
否定してもしつこく聞いてくるので、ボヨンはヘウォンへの疑いを晴らすためについ、話してしまったようです。
誰にも言うなと約束したんだけど・・・と必死に言うボヨン。
要するに、自分はヘウォンのために話したんであって、約束を破って言いふらした友人が悪いと言いたかったのでしょう。
でも、ヘウォンにとっては、ボヨンも同罪なんです。
「却ってその方が良かった。」
と、ヘウォンは言いました。
噂は嘘だから、平気で聞き流すこともできるけど、母が殺人者だと言う事は真実だから否定のしようがありません。だから耐えられなかった・・・と言いました。
そう言われても、ボヨンはやはり自分は悪くないと思ってしまうようです。
「たった一度の事で許せないの?」
あなたって相変わらず被害者ぶるのが上手ね・・・とヘウォンは背を向けました。
ウンソプは、やはり何も聞きませんでした。
その日、市役所の始業式として恒例の登山が行われていました。
新任のチェ・ミンジョンも体調不良を推して参加しました。
ところが、下山途中でミンジョンの姿が見えなくなってしまったのです。
警察なども出動し、大騒ぎとなりました。が、見つかりません。
参加していたジャンウから、ウンソプにヘルプの連絡が入りました。
捜索隊が山に入り大捜索となりましたが、見つかりません。
ウンソプは単独で捜索しました。
この一件を聞いたヘウォンも、ミョンヨと共に現場に駆け付け、捜索を見守りました。
フィから、ウンソプは一人で捜索していると聞き、ヘウォンは不安になりました。
皆が、ウンソプは一人でも大丈夫だと言うのを、信じられない思いで聞いていました。
ウンソプだって人間なんだから、一人で夜の山にはいったら危険なんじゃないかと思いました。
「何故当然の様に、こんなことを頼むの?ウンソプだって人間よ、怪我もするわ。何故平気で頼めるのよ。」
当然ですよね、このセリフは。
ウンソプはスーパーマンじゃありません。
母さんと同じことを言ってる・・・とフィは感動したように言いました。
現に、ジャンウにウンソプ母が泣きながら抗議していました。
そんな中、ウンソプがミンジョンを背負って下山してきたのです。
皆ほっとしました。
ヘウォンも駆け寄ろうとしました。
でも、ウンソプの周囲には両親とフィがいて、母はウンソプに縋って喜んでいる姿を見たら、近づくことは出来ませんでした。
羨ましかったのかもしれません。
ウンソプを愛し大切に思ってくれる家族が、傍にいることが。自分とはあまりにも違うから・・・。
読書会が開かれました。
楽しく過ごした帰り、ジャンウがウンソプに言いました。ミンジョンが食事をしたいと言ってると。
「何故?」
ヘウォンが聞きました。ウンソプより先に
命の恩人だから、お礼をしたいということです。
ウンソプがヘウォンに靴をプレゼントしました。
温かそうなブーツです。ここは都会じゃないし、道は険しいし・・・とか何とか理由をつけました。
ミンジョンが山で遭難した時に履いていた靴と同じようなのを、ヘウォンが履いているのに気が付いたのです。万が一の時のためだと思ったのでしょうね、きっと。
早速履いてみたヘウォン。
ウンソプの優しさが沁みて来たでしょう。
ヘウォンの母が出所しました。
田舎にやって来ました。
やはり実家のある村ですから、彼女の事を知ってる人もいるようです。
ヘウォンは買い物帰りでした。
目の前に立つ母に驚きました。