まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『天気が良ければ訪ねて行きます』11話まで

2020-12-30 22:25:24 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

ウンソプの周りの人は、皆、善人ばかり。それぞれ苦しみや悩みを抱えてはいるけど、根っからの悪人というのがいません。

心地よいです。

 

ミョンヨの同級生にスニョンと言う女性がいます。

末期の乳がんになり、故郷の病院に転院して来ました。死ぬのなら、故郷で・・・と言って。

ミョンヨはお見舞いに行きました。

悲しみは悲しみで慰めないと・・・と言って、サングラスを外しました。

右目は緑内障だそうで、もう既に視力は失っていて、治療は不可能でした。

ミョンヨ、やっぱり普通の人とは違う感覚の持ち主です。

 

書店の建物は賃貸です。

廃屋だったと言う理由で、ずっと無料で貸してもらっていたのですが、突然家主の娘から連絡が入り、家賃を払えと言って来たのです。払わないのなら、退去しろと。

で、家主に直接会って話をしてこようとウンソプは思いました。

ヘウォンもついて行きました。

ま、単に一緒に行きたいというだけでしょうけどね。

 

家主のハラボジは、決して悪い人じゃありませんでした。

ウンソプが来るのを心待ちにしていたほど、気に入っているようです。

ウンソプの人柄を認めているんですね。

家賃云々は、娘が勝手に言ってることのようです。先日のフリーマーケットの様子を偶然見かけ、物凄く儲けてると勘違いしたんですね。

儲けてるのに、家賃を払わないなんて・・・となったわけです。

家主にそのつもりはありません。

廃屋だったところを書店にしてくれるという事だけで嬉しいんです。家主もまた、本が好きな人でした。

家主はウンソプに自慢の本を見せました。古書です。

ウンソプなら、その価値を認めてくれるだろうと考えていたのでしょう。

 

ヘウォンとウンソプはいろんな話をしました。

例えば、ヘウォンを駅で見かけて一目ぼれした話とか。

その日は休日ではありませんでした。ヘウォンは虐められる日々から逃げ出そうと、学校をさぼり死に場所を求めて列車に乗ろうとしていたのです。

そして、ウンソプもまた学校を休んでいました。じゃなきゃ、会えません。

ウンソプは前夜実母から会いたいと言う電話を貰っていました。で、安東にいると言う実母に会いに行こうとしていたのです。

でも結局その日は行きませんでした。すぐさま行ったら、育ててくれた両親を裏切ることになると思ったのです。

そんな時、ヘウォンを見かけたのです。

 

ヘウォンは、川で死のうと思いました。

ところが、川に入ろうとしたとき、空腹でお腹が鳴ったのです。

まずは、腹ごしらえをしてからだと食堂に行ったら、素朴な料理をテーブル一杯に出してくれました。それがとても美味しくて、ヘウォンは完食したのです。

お腹がいっぱいになったら、眠気が襲ってきてしまって。

どのくらい寝たのか、ふっと目が覚めたヘウォンは、これじゃ死ねないと思い、川に急ぎました。

靴を脱いで、川に入って行った時、誰かが名前を呼びました。

叔母のミョンヨでした。

 

ミョンヨは転がりながら必死に駆け寄って来ました。

結局、ヘウォンは死にませんでした。

ミョンヨが何故あの場所にいたのか、いまだに理由は分からないようです。

 

生きてて良かった・・・とウンソプが言いました。

死なないでいてくれてありがとう、ヘウォン・・・と。

 

「言ってほしい。私たちは愛なの?ウンソプ。」

うん、愛だ・・・とウンソプ。

その日、2人は結ばれました。

 

ウンソプは父に捨てられ、今の両親に育てられたという事実を弱みだとは思っていません。

でも、周囲の人の中に、それに対して後ろめたさを感じろと言う人がいたのは事実です。

彼らの望み通り不幸がらなきゃいけないのかと考えたりもしましたが、それは間違いだとウンソプは思いました。

自分が必ずしも不幸になる必要はないんだと思ったのです。

だからいつも自分の生い立ちを隠すこともなければ、卑屈になることも無かったのです、ウンソプは。

 

ミョンヨはチャ編集長をスニョンの所に連れて行きました。皆同級生ですからね。

その時、スニョンの顔に痣が出来ている事に気づいたミョンヨ。

スニョンはぶつけたと言いましたが、ミョンヨにはすぐに分かりました。夫に殴られた痕だと。姉のミョンジュも同じような痣がありましたから。

何で離婚しないんだろうとミョンヨはムカつきました。

チャ編集長は言いました。

多分、暴力を振るわない時の夫は世界で一番自分に優しくて温かい人だと思ってるんだろうと。だから、我慢すればいいと。

DVの場合の加害者は、普段優しいけど、カッとなったら自分を見失ってしまい、抑えが効かないと言いますよね。

ミョンジュもいつもそう言っていました。ミョンヨが離婚すればいいと言っても。

バカね・・・とミョンヨ。

ここで降りるとチャ編集長に車を停めさせ、歩いて行きました。

チャ編集長は、逆らわず、ミョンヨが降りたあと、後ろからライトをアップにして、夜道を明るく照らしてあげました。

こういうさりげない優しさが、この作品には溢れています。

 

スニョンが死にました。

知らせに来たスジョンと共にお葬式に行くと、そこでは暴力夫が号泣していました。

自分が殺したようなものだと泣き叫んでいました。

ミョンヨ、なんとも言えない気分になりました。

 

ミョンジュの事件・・・。

やはり殺人ではありましたが、正当防衛と言えるような状況でした。

散々殴られているミョンジュを見たミョンヨは、2人の間に割って入りました。

ところが、別れなさいとミョンヨが言ったことに激高した夫が、今度はミョンヨに殴り掛かって来たのです。

アイロンでミョンヨを殴ろうとしたので、ミョンジュが思わず夫を突き飛ばしてしまいました。

夫は階段から転げ落ちました。

でも、死んだわけではなく、逃げ出したミョンジュとミョンヨを追って来たのです。

車で逃げようとしたのを見て、ゴルフクラブで車のフロントガラスを叩き始めました。

殺されると2人は思ったでしょう。

で、車を発進させたのです。夫は車と壁の間に挟まれて死にました。

ハンドルを握っていたのはミョンヨでした。

ミョンジュは身代わりに罪を被ったのです。

 

チャ編集長は、別れを切り出した理由を知りたいがため、ミョンヨに自分史のような小説を書くよう望んでいました。

その中に別れた理由が書かれると思ったのです。

ある日、チャ編集長の元にミョンヨからファックスが送られて来ました。

『うちの義兄を殺したのは誰だと思う?』

とだけ書かれていました。

ミョンヨ、チャ編集長を嫌いになって別れを告げたわけではありません。

おそらく、想いは今でも残っているのでしょう。

小説を書こうと思ったのは、自分の罪を告白しようと決心したせいでしょうか。


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『天気が良ければ訪ねて行きます』10話まで

2020-12-30 16:33:39 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

さぁさぁなエピソードが満載になって来ましたよ

もっぱら、ヘウォンがべったりとくっついてますが

 

でも、暗雲が立ち込めて来ました。

ある日、町にウンソプの叔父が姿を見せたのです。

どうもこれまでも何度か来ては、船を買うだのと言ってはウンソプからお金を引き出していたようです。

 

狭い町です。

ウンソプ叔父がウンソプ父のことを聞きまわったので、あっという間にその話は広まりました。

勿論、回りまわってウンソプ父の耳にも入りました。

フィも、家の近くで見かけましたし。

でも、叔父は結局自宅には来ず、書店に向かいました。

 

話を聞いたウンソプ母は不安でパニックになりそうでした。

お金ならまだしも、一緒に船に乗れと以前言ってたことが気になりました。今度もそう言うのではないかと。

両親の話を聞いて、フィは前夜見かけた男がその人だと察しました。

焦りました。このままでは、ウンソプが行ってしまうと思ったのでしょう。

すぐに書店に向かいました。

フィが書店に到着した時、既に叔父は来ていて、ウンソプと二人で話をしているところでした。

ヘウォンは気になりながらも、外で待っていました。

 

叔父はウンソプに言いました。

「一緒に来てほしいところがあるんだが。ちょっと遠い。船に乗るんじゃないが、似たようなものだ。」

叔父が言いたいのは、結局は血筋だということ。育ての親とは違うということです。

 

そのままウンソプは叔父と出かけて行きました。

今日は戻らないと思うが、大丈夫?とウンソプ。

「大丈夫じゃない。」

と、ヘウォン。

「行っちゃダメ

と、フィが叫びました。フィはそのまま自宅に駆け戻り、母に伝えました。

ウンソプが叔父さんについて行ってしまった・・・と。

両親は呆然としました。

 

書店で初めてのフリーマーケットが企画されていました。

その準備等があったのですが、ウンソプに代わってヘウォンが主導することに。

読書会のメンバーが中心となってイベントは無事開催されました。

でも、一人、フィは表情が冴えません。

ウンソプが帰ってこないかもしれないと、不安でたまらないのです。

 

ウンソプと叔父は海辺の町にいました。

叔父は決して悪人ではありませんでした。ただ、考え方が違うというだけ。

ウンソプから船を買うと言ってださせたお金や自分で稼いだお金で小さなビルを買っていました。そこで一緒に暮らそうと言うのです。

「この世には、生まれてから死ぬまで孤独な人たちがいる。お前の父親がそうだった。俺もそうだ。お前も同じだ。俺たちは他人とは暮らせない。お前の母親も結局出て行っただろ。」

血がそうさせるんだ・・・と言いました。

「だから俺はお前と暮らそうと思う。孤独な者同士一緒にいようじゃないか。」

でも、ウンソプは返事が出来ません。

違うとも言えないし、そうだとも言えなかったようです。

 

フリーマーケットの締めに、書店内でミニコンサートが開かれました。

ヘウォンも乞われて、久しぶりにチェロを弾きました。

皆、感動して聞き入りました。

ヘウォンも気持ちよかったみたいです。

記念写真も撮りました。

ジャンウはヘウォンの気持ちが変わって来たことに気づいていました。帰ってきた時とは違って明るくなったと感じていました。

ジャンウも本当に良い青年です。

 

ウンソプの母は、どう考えてもウンソプを手放す気になれません。

いくら血筋だと言われても、ウンソプが他人とは思えません。初めて会った時から、そう感じて来たのです。

妻よりいくらか冷静なウンソプ父は、他人なんだからと気持ちを整理すべきだという考えもありました。でも、本心は妻と同じなんです。

言い争う両親の話を、外でウンソプが聞いていました。

両親の気持ちはおそらく痛いほど分かっていたでしょうね、ウンソプは。

 

ウンソプがしばらく村から姿を消していたのは、実母の看病のためでした。

3年の間、ウンソプは実母の世話をし、看取り、村に・・・両親の元に戻って来たのです。

母はその時、少々不安に思っていたようです、戻って来てくれるかどうか。

でも、戻って来てくれたわけで・・・。

会いたかったという言葉も言わずじまいで、自然に何も無かったかのように以前の生活に戻ったのでしょう。

 

戻って来たウンソプを見て、フィは泣き出しました。

諦めていた兄が戻って来てくれた事は嬉しいけど、やはり不安で、ムカついて・・・。

何処にでも行っちゃえばと怒るフィに、好きでもないのにどうでもいいだろ・・・とウンソプ。

「生まれた時から好きよ

どうして?とウンソプが問うと、

「生まれてみたらお兄ちゃんだったから。好きに決まってるでしょ

“泣くな、どこへも行かない”とどうして言えないんだろう・・・とウンソプは考えていました。彼にとっても、フィは本当に愛すべき存在でした。生まれてからこの方ずっと。

 

一方、ミョンヨは再度小説を書く決心をしました。

ある出版社の編集長チャ・ユンテクの話に乗るつもりです。チャ編集長はミョンヨの元恋人。初恋の相手だとか。

正式に契約を交わしました。

交際している時も、何度も別れを繰り返していたようで、最後の別れの宣言から既に10年が過ぎていました。勿論その時も、ミョンヨからの一方的なメールでの宣言でした。

 

チャ編集長は、別れの理由がずっと気になっていたようです。

今更だけど・・・とミョンヨに聞きました。

忘れたわ・・・とミョンヨ。

でもね、忘れていませんでした。

姉ミョンジュの事件の日だったようです。

警察署で待機している時、別れのメールを送信したのです。

 

その事件、何か事情がありそうです。

真相は別だったのかも。

そして、常にミョンヨがサングラスをかけている理由が分かりました。

右目が視力を失ってるようです。これも何が事情があるのかも。

 

ヘウォンはウンソプの帰りを書店で待っていました。

でも、帰って来ません。

仕方なく、帰ろうと外に出た時、遠くから自転車のライトが近づいて来ました。

ウンソプです。

 

「フィが言ってた。あなたはそのうちここを離れるって。違うよね?」

と、ヘウォンが聞きました。

「君も離れるだろ。春が来たら。天気が良くなったら、君も戻るだろ。」

ヘウォンは、返事が出来ませんでした。


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『天気が良ければ訪ねて行きます』9話まで

2020-12-30 11:09:53 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ウンソプの気持ちを知ったヘウォン。

一気にになるかと思ったら、そうでもなく。まだまだ初々しい二人です。

なるべくいつもと変わらない態度でいようと思ったのかも。

でもね、ヘウォンは無理。

このところ、苛立って叔母ミョンヨのペットの犬の名前にまでケチをつけてたのですが、キミが悪いほどに上機嫌になりました。

ミョンヨは不気味に感じてます。

 

ただ、ウンソプはまだ躊躇するところがあるようで。

温かくて優しいものを見ると、不安になるのです。今の幸せを一瞬で失ってしまう事になるのではないかと。

それは、彼の生い立ちにあるようですね。

今話で、これまで気にかかっていたことの意味が分かりました。

やはりウンソプは実子ではありませんでした。

 

翌日、ヘウォンは一日中ウンソプからの電話を待っていました。

ソウルに用事で出かけたのですが、着いたら連絡すると言っていたからです。

結局、一日中待っても電話は来ませんでした。

不安になったヘウォン。もしかしたら、ウンソプは後悔しているんじゃないかと。

で、朝早く書店に行きました。

 

ウンソプは何事も無かったかのように見えました。ただ、以前より微笑むことが多くなっただけ。

その日、ジャンウからイベントに誘われていると言いましたが、ヘウォンを誘おうとはしません。その辺り、ウンソプはまだ交際することに慣れていないって事でしょうね。

ちょっと拗ねたヘウォン。

やっと、ウンソプはヘウォンの不機嫌さに気づきました。

後悔してるなら、無かった事にしましょう、私は平気だから・・・とヘウォン。

「失敗じゃない。」

そう言って、ウンソプは証明するために、kissしました

 

ジャンウが企画したのは、普段素顔を公表していないシン作家の講演でした。

なかなか好評を博したようです。ジャンウ、いい仕事してます

このイベントに、ウンソプがヘウォンと一緒に出席し、その時の二人の雰囲気がこれまでとは違う事に、ジャンウはすぐに気づきました。

でもそれが付き合い始めたからだということは、思い至りませんでした。まさか・・・ってね。

 

ジャンウは、イベントの後、パク・ヒンドル、ウンソプ、ヘウォンの4人で食事をしました。

その時、目の前でウンソプとヘウォンのいちゃいちゃを見せられ、あっけにとられました。

パク・ヒンドルは、すぐに二人の関係を察しました。嬉しそうに見つめています。

まぁ、ヒンドルにとってはずっと想って来た人の娘ですからね、ヘウォンは。娘のような感覚になるのでしょう。

「2人の間に何があったんだ

と、ジャンウ。

「明日にでも式を挙げそうな雰囲気だ。」

と、ヒンドル。

ええ~っですよ、ジャンウ。

 

しかし、ウンソプ、ジャンウにはヘウォンへの想いを正直に話して来たようですね、今まで。

ヘウォンに片思いすることになったエピソードなんぞも打ち明けてたようです。

ある意味、私はほっとしました。

ウンソプがジャンウのような友人を持っていた事、心の内の一端を話せる相手だということに。

 

ウンソプとヘウォンは、高校生の時の出会いが初めてではありませんでした。

もっと昔、幼い頃に出会っていたのです。

小さな出会いが何度かありました。山で会った時は、ウンソプはヘウォンを男の子だと思いましたし。ペンションでも会ってます。

そんな出会いの度、ウンソプは心惹かれたのでしょう。

ヘウォンは、ウンソプが随分前から自分を想ってくれていたことを知りました。

嬉しく思いました。そんなウンソプが突然消えてしまったらどうしよう・・・と言う不安も初めて芽生えました。

 

ジャンウたちと別れて帰ろうとしたとき、知り合いが大慌てでウンソプを呼びに来ました。

父が喧嘩をしているというのです。

 

ウンソプ父はその日市場の人と会食をしていました。

会食に行く前、ウンソプ母が頼んだのです。もう山で遭難者が出た時にウンソプを呼ぶようなことはしないでくれと言ってくれと。

その理由も話しました。

例の女性の幻覚を見たとウンソプが言ったことです。

で、ウンソプ父は、市場の人に、もう息子を駆り出すようなことはしないでほしいと言ったわけです。

すると、ウンソプなら山に慣れているし、助けられる人が行くのが良いと相手は怒り出しました。

大げんかです。

 

ウンソプに何かあったら、誰が助けるんだウチの息子を使いっぱしりにするなと、ウンソプ父。

“ウチの息子”と、相手は嘲ったように言いました。どこの馬の骨とも分からないヤツを・・・と。

その瞬間、我慢できなくなったウンソプ父が相手を殴りつけました。

この時、ウンソプとヘウォンが駆け付け、話を聞いてしまったのです。

 

ウンソプはそう言われる事に慣れているようでした。ただ、自分のことで喧嘩をするのは見ていられません。

止めに入りました。

ヘウォンは、思ってもみなかった事実に驚き、言葉も出ません。

 

ウンソプ母は、息子に言いました。お父さんを責めないで・・・と。

自分が頼んだ事なんだとね。

「責めないよ。」

と、ウンソプは言いました。

 

結局、ウンソプは父を送っていくことに。

ヘウォンは一人、残りました。

そこに、ジャンウが来合わせました。

ジャンウはウンソプがやってきた時の事を話してくれました。小学生のころだと。

狼が連れて来た子だと、陰口をたたく同級生もいました。

 

ウンソプの実父は山で暮らしていたんだそうです。

だから、山に詳しいんだ・・・とジャンウ。実父がどうなったのかは知らないと。

もしかしたら、山にあった“疑問が叶う場所”の墓が、そうなのかもしれないと、ヘウォンは思いました。

本当に信頼できる人間はいないとウンソプに教えた人でした。

 

でも今は違います。

ウンソプの周りには両親やフィなど、彼を愛し、彼を信頼している人がたくさんいます。勿論、ウンソプもそれを知っています。

山での実父との暮らしは、ある日突然終わりました。

父が消えたのです。幸せが突然消えてしまいました。

一人山を下り、呆然と座り込んでいるところを、今の父に発見されたのです。

母も実の息子のように彼を受け入れ、愛してくれました。時には、実の娘であるフィ以上に。

ウンソプは、その幸せがすぐに崩れるかもしれないと不安になりました。

すぐに崩れなかったことで、余計に不安を感じるようになったウンソプ。全ての幸せを恐れるようになっていったのです。

 

そんなウンソプの気持ちを、ヘウォンは知りました。理解しました。

実父の教えは間違っていたとヘウォンは思いました。

ウンソプの元に走りました。

 

「あなたが間違ってるわ、ウンソプ。」

そう言ってウンソプを抱きしめました。

自分もウンソプも同じように寒かったんだ・・・。これからは私があなたを抱きしめる。あなたも力いっぱい私を抱きしめて。一瞬で消えない様に、溶けてしまわないように。あなたが私を、私があなたを、いつまでも温かくいられるように。

ウンソプもヘウォンを優しく抱きしめました。


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『天気が良ければ訪ねて行きます』8話まで

2020-12-30 00:53:22 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ウンソプは、幻覚を見ました。

布団から起き上がって外を見ていた時、ひとりの女性が呼んだのです。

“ジノ”・・・と。

その女性の後を追って、ウンソプは裏山に入って行きました。

この女性を、ウンソプは、“オンマ”と呼んでいます。えウンソプは養子

しかし、病み上がりとて、途中で転んでがけ下に転がり落ちてしまいました。

気付いた時、辺りは真っ暗。どこかでヘウォンが自分を呼ぶ声がしました。

 

何とか小屋までたどり着いたら、そこにヘウォンがいたと言うわけ。

心配するヘウォンに、別人のように冷たい態度をとるウンソプ。

「どうして来た?ダメだと言ったろ。もう絶対に入るな。僕に何かあっても、僕がずっと戻らなくても。」

下山するときも、ヘウォンに手を貸すことはありませんでした。

 

アルバイトに行ったヘウォン。ウンソプの目が見られません。

よそよそしい態度の二人でした。

 

ウンソプは母に言いました。

「あの人を見ました。あの女の人の幻が・・・。それで付いて行ったら山でした。」

心配させたことを怒っていた母は、この言葉でさらに不安が増したようです。

もう、山には許可なく入りません、あの小屋にもお母さんの許可なしに行きません・・・とウンソプ。

母はやっと納得したようです。

 

今度はヘウォンが風邪をひいてしまいました。

書店に戻ってきたウンソプは、うたた寝しているヘウォンの姿を見て、すぐにそれを察しました。

で、フィに風邪薬を持ってくるよう電話で指示しました。

ウンソプがフィに頼みごとをするなんてこと、物凄く珍しいことだとか。フィは、それだけで驚いています。

 

ヘウォンが帰ろうとしたとき、ウンソプは風邪薬を差し出し、必ず飲むよう言いました。

でも、要らないと言って、ヘウォンは帰って行きました。

ウンソプは後を追いました。

持って行って・・・と薬を差し出しました。

でも、意地になったように、ヘウォンは受け取りません。

頼むから飲んで・・・とウンソプ。

「じゃぁ、何をしてくれる?この薬を飲んだら。」

何かしなきゃいけないのか?何を?・・・とウンソプが問うと、

「例えば、私の告白に対する答えとか。」

と、ヘウォンは言いました。

 

ウンソプの答えは、“ごめん”でした。

大嘘です。

 

フィが課題のための本をウンソプに預けたままだということを思い出し、大騒ぎ。

その日、どうしても必要なんだとか。

リュックに入れたまま、小屋に置いてきてしまったウンソプ。

取りに行こうとしたんだけど、母が必死に止めました。約束したばかりでしょと言って。

偶然アルバイトに来たヘウォンに、代わりに取って来てと母が頼みました。

結局、ウンソプとヘウォン、2人で行くことになりました。

 

気マズイ雰囲気のまま山に入りました。

明るい時に入るのは初めてのヘウォン。

途中で木で作られた墓標を見つけました。

疑いが叶う場所だ・・・とウンソプは言いました。悪いことも、良いことも。

墓標には、“キム・ギルサン”と刻まれていました。

「疑いを持つな。現実になるから。」

ウンソプが言いました。

 

小屋でリュックを見つけ、そのまま下山しようとしたウンソプに、ヘウォンは先に下りててと言いました。

頂上が近いみたいだから、行って見ると。

でも、思ったほど簡単な道程ではありませんでした。

川を渡ろうとしたとき、ウンソプの声がしました。

「滑るよ。」

結局、ウンソプと一緒に頂上まで登ることに。

 

頂上・・・なんだか、時代劇で戦った挙句に崖から下の川に転落して・・・と言う、シーンに使われそうな場所です。

危なそうな場所ではありますが、とても景色のよいところでもありました。

ヘウォンは気分が良くなりました。心が解放される感じになったのかもしれません。

心の内を話し始めました。

 

「実は私、あなたの目を見られない。あなたは私を好きじゃない。それを受け止めるだけなのに。上手く行かないの、ごめんね。あなたがとても温かくて、私にすごく温かくて、何度も疑ってしまったの。でも、もう止めるね。疑いを持つなと言われたから、もう止める。でも、イム・ウンソプ・・・。」

その次の言葉をヘウォンは飲み込みました。

何でもない、行くね・・・と歩き出したヘウォンの腕を、ウンソプが掴みました。

そして、kissしたのです


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