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「イム・ウンソプ、あなたが好き。」
ヘウォンが言いました。真っ直ぐウンソプの目を見て。
でも、再び灯りがともっても、ウンソプは何も言いません。
やっと正気に戻ったようなウンソプが口にしたのは、
「そうか。」
の一言だけ。
ヘウォンじゃなくても、あっけにとられますわな。
で返事は
・・・ですよ。
その時、ジャンウが呼びに来たのを機に、ウンソプはそのまま行ってしまい、呆然と立ち尽くすヘウォンの前に現れたのは、フィ。
フィに見られちゃったよ。
告白したのに、ウンソプに振られたと言って良い状況になったのを。
ヘウォンは、ウンソプの反応の意味を考え続けました。
でも、結論が出ません。
フィは、振られた時の対処の方法を伝授してくれました。彼女も最近ヨンスに振られたばかりですから。経験者は語る・・・ですよ。
告白して振られたのは自分たちが悪いわけじゃない。ダダ下がりの自己肯定感を胸の奥にしまい、前を向こう・・・ってね。なかなかの弁士です、フィは。
大同窓会の後片付けに呼ばれたヘウォン。
ジャンウや友人たちと作業をしている時、ウンソプの卒業写真が無いことを知りました。
3年くらい村にいなかった気がする・・・とジャンウ。
ふと思い出しました、ミョンヨもそんなことを言っていたのを。
「突然帰ってきて、兵役後、書店を始めたんだ。いなくなった理由は知らない。」
と、ジャンウが言いました。
一つだけ大切にしていた物があると、ジャンウ。金属工芸の授業で作ったキーホルダーだと。
「隣の席の子に渡したじゃない。」
友人の言葉に、ヘウォンの記憶が蘇りました。
当時、彼女の隣にはウンソプがいました。確か、ウンソプに自分が作ったキーホルダーを渡した筈・・・。
そして、今、車の中に吊るしているキーホルダーが、それに似てる気が
ヘウォンは駆け出しました。
『グッドナイト アイリーン』と刻まれたキーホルダー、あれは自分が渡した物だ・・・と思いました。
書店に駆け付け、ウンソプに聞きました。
「あなたの車にあるキーホルダー、ひょっとしてあれ、私があげたヤツ」
嬉しそうな表情、期待してる表情のヘウォン。
でも、違うとウンソプは言いました。あれは僕が君に渡さなかったヤツだってね。
それでも、納得できないヘウォンが食い下がろうとしたとき、ボヨンが。
約束していたようです。
ヘウォン、帰るしかありませんでした。
一旦は、ボヨンと書店に入ったウンソプ。
でも、ボヨンを残して、店を飛び出しました。ヘウォンを追おうとしたのでしょう。
ところが、タイミング悪く、母から用事を頼まれてしまって。
結局、ヘウォンを追う事は出来ませんでした。
ボヨンは、何かと口実を設けてウンソプに近づこうとしています。
無理だと思うよ、ウンソプは一途だから。
優しいから突き放さないだけでしょうね、きっと。いや、ボヨンの想いに気づいてないのかも。
一応、ヘウォンもウンソプも平静なフリをしてますが、内心は悶々としてます。
ヘウォンは、ウンソプの気持ちが分からないから。
そしてウンソプは、思いもよらないヘウォンの想いを受け止めて良いのかどうか、決心がつかないみたいです。
“そうか”としか答えなかった自分に自己嫌悪していました。ヘウォンを傷つけたと十分分かっていました。
ウンソプの決心を阻止してる理由はいったい何なんでしょう。
ウンソプが風邪で寝込みました。
読書会は中止にするという連絡が入っただけで、その理由は知らされませんでした。
ヘウォンが書店に行っても、鍵がかかってて、声をかけてもウンソプは出て来てくれません。
偶然やってきたウンソプ母が寝込んでいる息子を見つけて、大騒ぎして自宅に連れ帰りました。
それでやっとヘウォンにも情報が伝わって来た次第。
慌てて書店に行った時には、既にウンソプは自宅に戻った後で、ドアには外から鍵がかかっていました。
ウンソプ母は、不安でたまりません。
その様子、大の大人の息子の事にしては、少々大袈裟に見えます。
母は、ウンソプが突然消えて、また突然戻ってきた昔のことを思い出すようで、不安なのです。その時も、今と同じような状況だったみたいですね。薬も飲まず、病院にも行かず・・・。
ある朝、ウンソプの姿が消えました。母の不安が的中したのです。
携帯も部屋に残したままで、着の身着のままの姿で・・・。
不安になった母は、知り合いに次々電話をかけてウンソプを探し始めました。
フィは、山にいるに違いないと言いました。大丈夫だからと。
でも、母はじっとしてはいられません。半ばパニックになってしまいました。
ヘウォンも、ジャンウから連絡を受けました。
ヘウォンも不安が募りました。体調が悪いのに、山だなんて・・・。
ヘウォンは勇気を振り絞って山に入りました。
フィにウンソプが行く小屋の場所を聞き、万全の準備をして歩き出しました。
小屋を見つけました。
灯りが点いています。
ウンソプの名を呼びながら、小屋に入りました。
でも、ウンソプの姿はありません。