レビュー一覧は、こちらから。
ヒロインであるジュダを想う人がもう一人出来ました。
A3のドファです。
勿論、ダノはそれに気づいています。
ドファも自分と同じようにエキストラである以上、男性の主人公であるナムジュからジュダを奪うことはできません。
それを知ってるからこそ、ダノはドファに同情しています。
ある日、予知した出来事が起こりました。
ジュダに嫉妬した女子生徒がジュダを階段から突き落とそうとしたのを庇ったダノが足を骨折するというもの。
ダノは、何とか防ごうとするのですが、ストーリーは作者の意図したとおりに進んでいきます。ダノは足を動かすことも出来ません。
とうとうその瞬間が来たと覚悟を決めた時、一人の男子学生がダノの前を通りました。
その瞬間、ダノの鼓動が速まりました。警報が鳴るほどに。
そして、ジュダが階段から落ちかけ、ダノにぶつかりました。
ダノは、階段から転げ落ちました。
先を行く男子学生の背中に、ダノの体がぶつかりました。
男子学生がダノを抱きかかえる格好となって、落ちました。
ダノが気が付いたのは、保健室のベッドの上。
確かに誰かが庇ってくれたと思いました。鼓動が異様に速くなったけど、痛みはなかったと。
骨折はせず、膝小僧を擦りむいただけで済んでいました。
友達に聞いても、その男子学生の事を覚えている人はいません。
こうなったら、自分で捜すしかないとダノは考えました。
背中だ
と、ダノは、学校の全ての男子学生の背中をチェックし始めました。
自分の心拍計と心臓の音も手掛かりだと思いました。
でもね、全く見つけることが出来ません。
自分から探すのに限界を感じたダノは、呼べばいいと考えました。
自分が危機に陥ったら、また現れてくれるかもしれないと。
で、止められている体育の授業に参加。
わざとボールに当たろうとしたとき、その学生が現れて、またダノを庇ってくれたのです
やっと会えたと思った瞬間、また作者の意図した本題に戻ってしまいました。
ダノは思い出しました。
倒れた時、自分を抱きかかえてくれた左手の手のひらに痣のような筋があったことを。
そして、その手に見覚えがあることも。
以前、図書室で本を落とした時、拾ってくれた人も同じ痣があったのです。
図書室に急いだダノ。
窓から外を見た時、その学生らしき姿を見つけました。
すぐに後を追いました。
見覚えのある傘が高いところに刺さっているのを見つけたダノは、それを取ろうとしましたが、届きません。
その時、後ろからその人が現れて、傘を取ってくれたのです。
ダノの心拍計は警報を鳴らし、心臓は激しく動きました。
「やっと見つけた。」
そのまま背を向けた学生を、ダノが呼び止めました。
ロウンssi、登場です