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そういう状況を見たら誰も近寄ってはこれないだろうし、邪魔するのも野暮ってことになりますよね。
哲宗は咄嗟にそれを狙ったのでしょう。
でもね、ソヨンはどーだったの
ビョンインだけじゃなく、ソヨン父まで物音に気付いて起きて来て、その場面を見ちゃった。
ソヨンもkissを続けちゃった。それが事を収める一番良い方法だと察したのでしょうが・・・。
大きなショックを受けたビョンイン。
案外ラブラブなんだと、ほっとしたようなソヨン父。
しかし・・・。哲宗が庶民の格好をしていたことに気づかなかったの?変だと思わなかったの
そして、当の二人は・・・と言うと、感情の赴くままに・・・と言う感じだったのですが、ソヨンが突然正気に戻っちゃった。
ソヨンは自分の頬を叩きました。こんなことになったのが、ショックでした。
魂は男のボンファンなのに、ソヨンとしての感情によって行動してしまったのですから。
混乱しまくるソヨンを何とかなだめ、これは全て夢だと、酔ったゆえの悪夢だと哲宗は囁き、首を叩き気を失わせました。
そうしておいて、哲宗は帳簿を探しに行ったのです。
しかし、目星をつけておいた隠し扉の中には、ありませんでした。
既に、ソヨン父が別の場所に移していたのです。それは、井戸の中。井戸の壁に押し込んでありました。
哲宗はそれに気づきました。
もう一泊して、必ず手に入れようと思いました。
しかし、ソヨンは大王大妃に取り入るためにも、今日にでも王宮に戻らなくてはと考えています。
大王大妃は、ソヨンの手料理の虜となっていました。
だから、以前のような宮廷料理を食べる気がしません。
すぐに王宮に戻るようビョンインに伝言をさせました。
が、哲宗はソヨンの療養を口実に、もう一泊すると撥ねつけました。
ビョンインも、“王命”に逆らうことは出来ませんでした。ソヨン父の前でしたし。
ビョンインが義禁府の兵を連れて禁衛営に乗り込んで来ました。
兵の素性を調べると言います。王を守る兵ゆえ、身元の調査も徹底されるべきだと。
実は、兵の中に、身元を偽っている者がいました。永平君たちの手の者です。
ビョンインは、ソヨンを襲った者の覆面が王宮内で使われている布で、永平君が関係あると分かって以来、永平君を怪しんでいますからね。
毎日水刺間に入り浸っていたソヨンが実家に行っているということで、マンボクは久々に心安らかな時間を過ごしていました。
チェ尚宮は、毎日ソヨンに小言を言い続けていたのがなくなって、気楽に過ごせる筈なのに却って心配になっていました。自分が小言を言わないと、もっとひどくなるのではないかとね。
そのソヨン、哲宗と一緒に街に繰り出していました。
哲宗は民の苦労を知るためだと言い、ソヨンは庶民が食べているクッパの味が知りたいと言いました。
哲宗は口実でしょうが、ソヨンの場合は、大王大妃に取り入るため。宮中に入ってから一歩も外に出ていないと聞いています。だから、庶民の食べ物を出してあげるのも心を掴むのに良い方法だと思ったのです。
店にいる客たちの噂話は耳の痛いことも多くありました。政治についてあれこれ正直な意見を言い合うのですが、それはやはり不平不満が大半ですからね。
哲宗の意見も彼らとほぼ同じですから、特にどーということもありません。
しかし、逆賊が王に・・・と言われると口を噤むしかありませんでした。祖父、父、兄が逆賊なのに、キム氏一族に王に成れと言われれば王になって媚びへつらっているんだからと言われるとね。
流石に何も言えなくなってしまいました。
その様子を見たソヨンは、怒りがこみ上げて来ました。
いくらなんでも言い過ぎだろと、客に猛抗議。哲宗の苦労も知っていますからね。
勿論そういう時は男のボンファンの言動になってしまいます。
そう言うお前は誰だと言われ、言葉に詰まったソヨン。
咄嗟に口走ったのが、“王様のファンクラブだ”と言うことば。
もち、皆何のことやら???です。
暴れそうになるソヨンを必死に押しとどめ、店から連れ出した哲宗。
でもそれはソヨンの芝居でした。あのままでは哲宗の正体がばれてしまうかもしれないと思ったから、声を荒げただけなんです。
哲宗はそれを聞いて、ソヨンの別の一面を見た気がしました。
知れば知るほど、不可解な女性だと思ったでしょうね。意味の分からない単語も使いますし。
例えば、“ファンクラブ”とか。
意味を聞かれソヨンは答えました。
「その人の幸せと成功を純粋な気持ちで願う尊い存在だ。」
守護神のことですね・・・と哲宗。
そして、ソヨン自身はアンチファンだと言ったので、その意味も問いました。
「ファンクラブより大きな関心を寄せてくれる人。」
と、ソヨンは答えました。このソヨンの言葉、沁みました
さらに強力な守護神か・・・と哲宗は呟きました。ありがたいと。
哲宗はずっと気になっていたことをソヨンに聞きました。
男装のソヨンを殺そうとしたときのことを誰に言わず、隠しているのは何故かと言う事です。
そのこと?とソヨンは意外な感じで言いました。
「関わりたくなかったんだ。私はあらゆる波風を避けて通りたい。」
ソヨン、現代では植物状態にあるし、この朝鮮時代では女性だし・・・と、まだまだ混乱することも多い毎日。
しかし、確実に女性としての生活に慣れてきていました。それを認めるのも癪に障るってところでしょうか。
ある日、とうとう生理が始まってしまって・・・。
男性のボンファンにとっては、これ以上ないショックでした。女性だと言う事を否応でも認めなくてはいけないからでしょう。
サルスは何者かが邪魔して、帳簿を探し出すことが出来なかったとキム・ジャグンに報告しました。
かなり腕利きの者だったと。
サルスは王の顔を知らなかったのね。
ところでビョンインと養父であるキム・ジャグンの間にも何かありそうです。
ジャグンは心からビョンインを信頼しているようには見えません。
ビョンインの方は、やはり恩があるということで、従おうとする様子が見えますが。
そして、見た目以上にキム・ジャグンは哲宗たちの動きを掴んでいるようです。
禁衛営の兵の身分詐称に関しても、既に知っていました。見て見ぬふりをしていただけなのです。
攻撃したら、もっと巧妙に隠れてしまうだろうから。
「目に見えるものは脅威ではない。」
と、ジャグンは言いました。
哲宗を王に据えたのも、単に王族が他に居ないからと言う理由だけではありませんでした。
ジャグン自ら恐怖を植え付けた者だからなのです。
「恐怖を知る者は扱いやすい。王が私を恐れるということは、私が王に勝る事を意味する。」
ジャグンが植え付けた恐怖。それは、ソヨンとファジンにも関わりがありました。
逆賊の子と言う事で追われていた哲宗は、母によって井戸に隠されました。父や兄までも殺されてしまい、もう哲宗しか生きる意味が無かったのです、母には。
一人で暗い井戸の底に隠れた幼い哲宗。恐怖に怯えても仕方がありません。
その同じ井戸に、哲宗は勇気を振り絞って降りて行きました。
帳簿を探すためです。
しかし、死んだ者たちの幻影が彼を襲いました。意識を失ってしまいました。
昔、ソヨンとファジンは友人でした。
よく似た背格好をしていたので、間違えられることもありました。母親がいないことも同じでした。
ソヨンは誕生日が母の命日ということもあり、その日になると母が書いてくれた本を読みました。もう何度も読んでいたので、そらんじれるほどでした。
ファジンは母に会いたくなると、泣きました。その時母に会う方法を思いつきました。死ぬことです。死んだら母に会えると思いました。
ソヨンはそうだと、思ったのでしょう。
一人で井戸に降りて行きました。
そこで、哲宗と会ったのです。
ソヨンは、哲宗も死ぬためにここにいるのかと思いました。
「皆が死んで自分だけ生き残るのが怖い。」
と、哲宗は言いました。
じゃぁ、一緒に逝こう・・・とソヨンが言いました。
でもね、やっぱり死ねませんでした。2人とも泣き出してしまいました。
その声を聞きつけてやってきたのが、ビョンイン。
哲宗は、ビョンインに見つからないように体をひそめました。
結局、ソヨンだけが井戸から出ました。
また来る、生きたくなったらこれを返しに来て・・・と言って。渡したのは母が書いた本。“キム・ソヨン”と名前が書いてありました。
しかし、事態は急変しました。
ソヨンが下働きの者に哲宗のことを話してしまったことで、父の耳に入ってしまったのです。
ソヨン父は井戸に蓋をし、重い石を乗せました。
ソヨンが泣いて許しを乞うても、無駄でした。キム・ジャグンの命令だったようです。
ソヨンはビョンインに縋り、説得しました。
ビョンインは石を取り除いてあげました。蓋も開けました。
絶望の底に居た哲宗。必ず迎えに来ると言った母も来ないし、ソヨンも約束を破った。
もう誰も信用しない・・・と。死ぬしかないと。
その時、蓋が開けられたのです。ソヨンが約束を守ってくれたと思いました。
必死に上って行きました。
そこで会ったのが、ファジン。
ソヨンと間違えたのです。本をファジンに返しました。
ファジンは人違いしていると分かった上で、訂正しなかったのです。ここで、彼女の運命が変わったのです。
ソヨンはそれを知っているようですね。
井戸の底でパニックになって倒れた哲宗。
井戸の淵から覗き込む人影を見ました。ファジンだと思いました。
でもね・・・ソヨンだったのです。