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哲宗はソヨンの事が気になっていました。
その話す言葉、行動の全てが自分が見て来た女性とはあまりにも違うんですもんね。・・・仕方ないけど
ある時は仏のように他人の命を救ったり、またある時は鬼のように怒るし。
いわば、物凄く人間味あふれる人物だと言う事です。
哲宗は、ソヨンを理解できるのだろうかと思いました。ソヨンはもう遅いと言いましたが。
誰よりも風変りで、別の世界から来たようだと哲宗はホン別監に言いました。
ふと、哲宗はソヨンの言葉を思い出しました。明日からは元通りになると言った言葉です。
まさか・・・と思いました。
そして、必死に王宮に駆け戻り、池に向かったと言うわけです。
哲宗は、池のほとりに上着が掛けられているのを見ました。石に刻まれた言葉も読みました。
で、池に飛び込んだのです。
ソヨンは怒りました。
そっちも望んでいた事だろ放っておいてくれ・・・と。
今からでも王妃を理解します・・・と哲宗。
「ノータッチしましょう」
はぁっ・・・ですよね。
以前ソヨンが使ったのですが、意味を聞かれて、適当に答えておいたんですよ、ソヨンは。
哲宗は当然それを信じていたわけです。
ノータッチとは、幸せに楽しく生きること・・・と
一番大切な言葉が抜けてる、“各自”だろと、ソヨン。大事なのは各自だ・・・とね。
同じ言語を喋っているのに、2人の話は食い違いまくり。
哲宗は必死にソヨンを生かそうと思ってるし、そのためには謝ることも厭わない覚悟が出来てます。ソヨンを理解しようと。
でも、ソヨンとすると・・・ねぇ。事情が事情ですから。本来生きるべきはこの朝鮮時代ではなく、現代なのですから。
ま、とにかく、ソヨンは池に飛び込んだものの、タイムトラベルすることは出来なかったということです。
ソヨンは、池は出口ではないのかと混乱しました。
オウォル、治療を受け、動けるようになりました。
そして、ファジンのためにも、この一件を訴え出ようと思ったのかな?
でもね、それは叶いませんでした。
彼女の前に、拉致犯の一人が現れたのです。内官でした。
オウォルは、その場で殺されてしまいました。
その内官は、キム・ジャグンの手下です。
キム・ジャグンは、カンと言う女官もソヨンの元に忍ばせています。
しかし、このカン女官は、右議政から何やら指示されていた人です。つまり、チョ氏側ってことですね。
カン女官は、チョ氏側のスパイと見せかけてるけど、実はキム氏のスパイってことですよね。ややこしい・・・。
ソヨンは必死に考えました。何がソヨンと自分・・・ボンファンは共通しているのか?と。
池と水、そして、どちらも死にかけた事だ
しかし、迂闊に試して死んだりしたら、元も子もありません。
まずは、ソヨンと言う女性を理解することから始めようと思い立ちました。
で、思ったのです。ソヨンが戻らないのは、戻りたくないからだと。
祈祷をしようお祓いをしよう
チェ尚宮に聞いたら、大妃がその方面には詳しいとのこと。
すぐさま、会いに行きました。
しかし、ここでも大妃は突然やって来たソヨンを怪しみましてね。警戒するんです。当然ですよね、キム氏一族なんですから。
魂を呼び戻す方法なんぞを必死に聞くソヨンなんですが、大妃は深読みし過ぎて話になりませんでした。
腹が立つし、焦るし・・・で、ソヨンは独り言を繰り返し、以前に増して挙動不審。
見てる私は爆笑もんですけどね
ビョンインが初出仕しました。
科挙でも好成績を出しているにも関わらず、今まで官職につかなかったのに、何故今かと哲宗が問いました。
「危機を迎えた国を正しく立て直すのに尽力するためです。」
居並ぶ大臣たちは、その言葉にざわつきました。
“危機”の意味を問うた哲宗に、ビョンインが答えました。
「外部の危機より危険なのは内部の危機です。」
内部の危機と言う言葉に、哲宗も緊張しました。
でもね、次の瞬間、哲宗が大きなくしゃみを。
それで、皆の緊張が緩みました。いつもの頼りない哲宗だと思ったでしょうね。
ソヨンがあれこれやってるのは、失った記憶を取り戻そうとしているとホンヨンは思っています。
何をしても記憶が戻らないので、落ち込んでいると思ったホンヨンは、一生けん命励ましました。
「記憶が戻らなくても、十分幸せになれます。ほらこんなに天気も良いじゃありませんか。」
確かに・・・とソヨン。大気汚染も無いし、体に良い食べ物ばかりだし・・・。
でもね、やっぱり帰りたいんです。
口では、ここに腰を落ち着けて見せると言いながら、涙がこぼれてきました。
チョ氏が、ソヨンの廃位を申し立てました。
キム氏側はファジンの罪を庇った件を持ち出しますし、キム氏、チョ氏が大声で言い争う始末。
その時、哲宗が大声で一括。
「手順を踏まぬこの上疏は無視する王妃の夫として保証するが、王妃に心の病は無い」
ソヨンが心配になったビョンインは、すぐさまソヨンの元に行きました。
少し遅れて、哲宗もやって来ました。
来るのが遅いとビョンインが言うと、自分に不満が多いようだな・・・と哲宗が言いました。
ビョンインは、哲宗を睨みながら言いました。
「側室を救った王妃様を王様は大勢の前で見放しました。日頃の接し方が目に見えます。それが自死の理由屋やも。それに、側室を救ったせいで王妃様は窮地に陥った。どうなさいますか。」
思い通りにはさせない・・・と、哲宗。
「王様に何が出来るのですか。」
と、ビョンイン。
哲宗は、かりにも王の自分に向かって臆することなく抗議をするビョンインの態度が気になりました。
で、それは従兄弟としての態度なのか、キム・ジャグンの養子としての態度なのかと問いました。
「王妃様を救う力がないため、申し上げているのです。」
哲宗、力がないことは認めました。
でも、強い者に勝つのは力だけじゃなく、柔らかく低く勝つ方法もあると言いました。
「私は、王妃を守るためなら、いくらでも弱くなれる。」
王妃様は私が守りますと、ビョンイン。強くなって勝つ方が早いです・・・と。
正反対の二人です。
ちょっと見には、三角関係です。でも正確には、四角関係かもね。
ソヨンは大王大妃だけじゃなく、大臣たちも自分の廃位を望んでいると聞かされ、がっくりしました。
直後にくしゃみをしたソヨン。哲宗も・・・。
2人して風邪を引いたと分かり、何だかソヨンは嬉しそう。
哲宗は、夫婦の話があると言ってビョンインを下がらせました。そう言われては、ビョンインも下がるしかありません。
哲宗はソヨンの手を取り、跪きました。
そしてソヨンの手に簪を握らせました。それは、ソヨンが池に飛び込む前に石に文言を刻むのに使ったものです。文言を刻んだ後、置いて行ったのを、哲宗が見つけていたのです。
「私の命は常にそなたの一族の手に握られている。そのことに囚われて、そなたもまた苦しみもがいている事に気づけなかった。済まない。私に一度だけ機会をくれ。偏見を持たずに一人の人間としてそなたを理解する機会を。」
ソヨンがソヨン本人であれば、この言葉は泣けるほどに嬉しかったでしょう。
でもね、ボンファンなんですよ・・・。
心は動いたでしょうが、しょせん男性、戸惑うだけです。
仕方ない・・・と諦め、哲宗の言うように“ノータッチ”しようと言いました。ヤケクソって感じ。
「じゃぁ、今日が一日目だ。」
と、哲宗。
止めてとソヨン。
そんな二人を、少し離れたところからビョンインが見ていました。
哲宗に話しがあるからと、待っていたのですが、喧嘩するほど仲が良いという二人に言えて、切なげです。
「王妃様を不幸にすれば、王様も不幸になります。」
王妃を心配し過ぎだと哲宗が言うと、王様が無関心過ぎるのですとビョンイン。
あー言えば、こー言う・・・と言う二人です。
ソヨン、これ以上無いくらいに丁寧でへりくだった態度を大王大妃に示しました。
廃位されても当然だが、大王大妃ではなくチョ氏が廃位しようとするのは不当だと言いました。
ボンファンは、自分の部下が他人にいびられるのは誰しも嫌なモノだと言う心情を踏まえ、大王大妃の心をくすぐったのです。チョ氏に廃位されたら、それは自分じゃなくてキム氏がチョ氏に敗北したのと同じだと言ったのです。
そして、時間をくれれば、評判をひっくり返して見せると言いました。
キム・ジャグンは、哲宗がソヨンを庇った事を考えたら、ソヨンに任せるのも一つの手かもしれないと言いました。
で、大王大妃はソヨンを信じることにしました。大妃に王宮の主が誰なのか思い知らせろと言いました。
ソヨンが採った手は、自分に関する悪い噂を打ち消すための噂を流す事。
それも、見栄えの良い若く素敵な男性を下働きに雇い、あちこちの部署で女官たちに“王妃の自害は、ファジンと王様を助けるための嘘なのに大王大妃に憎まれて・・・”とか何とか、こそこそと囁いたわけです。
刺激的な噂はあっという間に宮中に広まりました。
オマケにどんどん尾ひれがついていきますからね。
今度はファジンが非難の的となりました。ソヨンの評判はうなぎ上りです。
ファジンもじっとしてはいませんでした。
哲宗の耳に入ったら・・・と大妃に言われ、哲宗は自分を信じているから大丈夫と言ったものの、哲宗がソヨンの廃位の上疏を止めたと言うのを聞くと、不安が募ってきました。
哲宗から、その上疏を止めるよう父に頼んでくれないかと言われ、更に不安が募りました。
でも、その不安を打ち消すように笑顔になり、共寝がまだだと言ったのです。
おい・・・まだだったの
哲宗、OKしましたよ
ファジンは、それをこれ見よがしにソヨンに伝えに行きましたよ。
ソヨン、ショーック
哲宗の事なんか、これっぽっちも思ってないから安心してと言ったそばから、その反応・・・。ファジンがソヨンの言葉を信用しないのも、無理はありません。
勿論、ソヨン・・・いえ、ボンファンとすると、ファジンが哲宗と・・・という事がショックなんですけどね。ファジンに分かる筈はありません。
ビョンインは、キム氏チョ氏の頭を呼び出し、王妃廃位の件をあっさり解決しました。
なかなかの強引な手法ではありましたが、腕利きであるのは間違い無いです。
永平君は、哲宗の中に“揺らぎ”を感じました。
問い詰めると、哲宗は認めました。揺らいでいると。
「自分を殺めようとした夫とその女人を救った人です。寛容だからでも私を許したからでもない。謝罪も感謝も望んでいない。己の正義を守ったために窮地に陥った王妃に心が揺らいでいます。」
ファジンと自分たちを裏切るのかと永平君。
「女人に対する気持ちでもなく王妃は敵でもない。なので、裏切りではありません。」
危険な好意です・・・と永平君。
この場は引き下がると言った永平君。ただ、王妃が敵対したと分かったら、容赦なく殺せるのか?と聞きました。
「もし王妃が敵だと分かったら、この手で直接王妃の首をはねます。」
哲宗が言いました。
突然ソヨンが倒れました。
呼吸が止まっています。脈もありません。
その頃、現代では、入院中のボンファンが心停止となっていました。
え~っボンファン、現代と朝鮮時代を行き来しちゃうわけ