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手術中の告白と言って良いウジンの言葉でしたね
スタッフとして入っていたシム教授も、オ看護師長も、チュ看護師も嬉しそうにウジンとウンジュの表情を見つめていました。あ・・・シム教授は嬉しそうじゃなく、興味深そうに・・・と言った方が正解かも。
このくらいできますよね?とウンジュが聞くと、
「はい、出来ます。だから、心配するな。お前が過呼吸になったり吐いたり倒れたりしても俺が何とかする。」
と、ウジンは言いました。
ウンジュは、信頼できる仲間に見守られながら、無事、手術を終えました。
その様子を、手術室の外からキム・サブも見つめていました。
もう、薬なんて無くても大丈夫ですね、ウンジュやぁ。
この手術を終えて、すぐにキム・サブたちが待つ隣の手術室に入りました。足を切断した患者の手術です。
この様子を見ていたのは、キム・サブだけではありませんでした。ヤン医師も・・・です。
ヤン医師は、パク院長からカン・イクジュンの手術準備を急ぐよう急かされているのに、手術の許可を出す役目のシム教授には手術中だから待てと言われてしまいましてね。
仕方なく手術室の外で冷や汗をかきながら立っていたのです。
そんなヤン医師を見たキム・サブは救急室のチョン医師に診てもらった方が良いと言いました。そのくらい顔色が悪く、大汗をかいていたのです。
優しい言葉をかけられたことで、ヤン医師はますます自分が情けなくなったようです。
キム・サブを中心とし、チームワークの良さが見える手術でした。
周囲の余計なプレッシャーとか打算とかの無い、ただ真摯に患者を救おうとするチームに見えたでしょうね。
突然ト理事長がトルダム病院にやって来ました。
パク院長は、カン・イクジュンの手術をトルダム病院で行う事を、ト理事長には報告していなかったようです。
今度は成功してほしいものだ・・・とト理事長。
“今度は”と言う言葉に、敏感に反応したパク院長です。え~と・・・どの“失敗”を指しているのかしら
カン・イクジュンは、コサン財団とも密接な関係があるセジェングループの次男です。
失敗は許されないと暗に示した形です。
ト理事長は、今回の一件が理由ではなく、元々パク院長に信頼を置いている訳じゃ無さそうです。
おそらく、一番信頼しているのは、キム・サブなんでしょうね。考え方、生き方の違いはあっても。
パク院長をトルダム病院に送り込んだのは、自分と同じ考え方をする人物で、自分の意思を反映し、自分の指示にきちんと従ってくれる人間だと思ったからじゃないでしょうか。
何より、キム・サブに対抗できる資質を持っていると思ったのでしょう。
しかし、徐々に自分の見込み違いだったと分かって来たようです。
キム・サブにそれとなくカン・イクジュンの治療をフォローしてくれと言いました。
が、情報を全く持たないキム・サブははねつけました。パク院長は、医師としての優れた技術を持っていると信じていますから、心配ないと思っていますから。
ト理事長とキム・サブの話を、パク院長が聞いていました。
自分の立ち位置が分かったようですね。
ヒョンジュンは、相変わらずトルダム病院の中でスタッフの勧誘を続けていました。
数人は話に乗ってる感じです。
一番揺らいでいるのはチョン医師。
移る病院の契約書まで受け取っていて、後はサインするだけになっています。
が、まだ迷っています。現実と理想との間で揺れているのです。
内科からの回答書を見たシム医師。不安はぬぐえませんでした。
パク院長が平常心を失っている事にも気づいています。だから、事故が起こりそうな気がするのです。
ヤン医師は、間に立たされた自分を助けてくれと、シム医師に泣きつきました。
もし、その場にソ・ウジン先生がいたらどうしてたかしら・・・とシム医師は言いました。
「絶対に止めた筈よ。」
ウジンの名前を出されると、ヤン医師は必要以上に神経質に反応します。この時も途端に硬い表情になりました。
「この手術には反対よ。嫌な予感がするの。私から言う?それとも、あなたから報告する?」
と、シム医師がヤン医師に言いました。
ヤン医師がシム医師が反対していると報告すると、パク院長は激怒しました。
散々にヤン医師を詰りました。
そして、挙句の果てに言いました。
「手術は必ず明日行う。患者に伝えろ。」
使えない奴・・・とパク院長が吐き捨てるようにヤン医師に言いました。
ヤン医師、我慢の限界が来てるような気がしてなりません。
車のレッカー移動の通知がウンジュに届きました。
高価な違反金が課せられているのを見て、ウンジュはおろおろ。
ウジンが一緒について来てくれると聞き、心強くなりました。
言い争いながら病院を出て行くウジンとウンジュ。
ウジンが笑っていました。とても幸せそうに笑っていました。
それを見たヤン医師はもう憎しみをウジンに吐き出すしか出来ませんでした。
そして、25話のトップに戻ります。
借金取りの男たちが大挙して押しかけ、ウジンを連れて行ったのです。
ウンジュに迷惑をかけない方法は、それしかありませんでした。
借金取りの男たちと行った先にヒョンジュンが現れたのを見て、ウジンは全てを悟りました。
別の病院との雇用契約書を示されました。
拒否しようとしましたが、無理でした。キム・サブをはじめとするトルダム病院に迷惑がかかるぞと脅されたんじゃ、どうしようもありません。
サインしたようです。
突然姿を消したウジンを探しにウンジュは病院に戻りました。
しかし、ウジンはいません。連絡も取れません。
ぺ医師にも相談しました。
そこに、ウジンが戻って来ました。
精気の抜けたような表情をしています。
ふらふらとキム・サブの前に立ちました。
「やっぱり僕は他の病院に行きます。今まで大変な思いをして来ました。生きるのが辛過ぎて何度も死のうとしました。でも、諦めなくて良かった。初めて自分をほめてあげました。諦めなかったから、キム・サブに会えた。短い間でしたが、有難うございました。」
涙をいっぱいためて頭を下げるウジンでした。
キム・サブも、ぺ医師も、ウンジュも言葉も出ず、立ち尽くしてしまいました。
泣けた・・・