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どうすればトルダム病院とキム・サブを守れるのか、ウジンは分かりません。
自分に何ができるのか、何をすればよいのか、分からないのです。あまりにも無力だと感じていました。
そんな時、ウンジュが絶妙のアシストを出してくれたのです。
ウンジュは、カン・イクジュンの兄から重要な話を聞いていました。
カン・イクジュンは、自分の持病について十分な知識を持っていて、そのうえで手術に同意していたのです。
パク院長から、説明を受けていたのです。
兄は、手術に反対しました。
でも、本人は大丈夫だと、同意書にサインしたのです。
「何かあったとしても、それは僕の運命だ。ガンで死ぬのも、持病で死ぬのも同じだ。」
手術にミスはありませんでした。それはウジンが一番分かっています。
「だったら、死なせたと言う道義的責任はあっても、法的責任は無いでしょう。」
ウンジュが言いました。
こうなると、何故自分に有利なこの事実を調査団にパク院長が話さないのかが、疑問です。
調査団はとうとう本来の目的であるトルダム病院を潰すための調査を行うと言い始めました。
体制やシステムに問題があると言うのです。
何のことやら・・・です。
わざと問題を作り出すつもりじゃ?とキム・サブが言うと、ソンセンター長がぎくりとしました。
調査のための資料を提出するのは、院長の許可が必要です。
キム・サブとチャン室長が見つめる前で、パク院長は仕方なく・・・と言う体を装って許可しました。
パク院長は、ト理事長の指示に従ったのです。保身、出世のために。少しは迷ったのかもしれませんが。
これがト理事長の書いたシナリオ通りだとキム・サブは知っていました。
インボムからあらかじめ聞いていましたからね。
ウジンはシム医師から話を聞き、テーブルデスはトルダム病院を潰す口実に過ぎないと気付きました。
ならば、口実を失くしてしまえばいいと思いました。
手術の同意書が証拠です。
が、既にヤン医師が持って行った後でした。
がっくりしたウジン。
でもね、がっくりするのは早かった。
それより先に、キム・サブが同意書のコピーを取っていたのです。
ブラボー
コピーの一部はオ看護師長によってシム医師に届けられていました。
停職処分を受けると覚悟していたシム医師。
事情が好転したと感じました。苦手だと思ってきたトルダム病院のスタッフたちのお陰で。
キム・サブはコピーをパク院長に突きつけました。
「病院を荒らしている調査団を追い出してください。患者の死を利用するのはご法度だろ。」
「あんたの野望が何かは知らないが、最低限のプライドを持った医者だと思ってた。患者を避けたり逃げたりしないからな。でもこんなふうに一瞬でぼろを出すとはな。必要な書類を隠して守るべき仲間を切り捨てたうえ、手を出してはいけないトルダム病院にまで手を出した。それで何を得られる?」
ドクタープ・ヨンジュ、あなたの失敗だ・・・とパク院長。
まさか、そんな言葉がパク院長の口から出てくるとは、誰も予想していなかったでしょう。
キム・サブも、傍にいたヤン医師も、そしてドアの外で聞いていたウジン、ナム医師、チャン室長も。
その言葉を口にした瞬間、パク院長の押さえつけて来たキム・サブへの嫉妬、妬み、罪悪感、敗北感が一気に噴き出しました。
パク院長は、涙を流しながら、キム・サブへの感情を吐き出しました。
その姿は、世間が見て来た自信に満ち溢れたパク院長ではありませんでした。
キム・サブは、パク院長に引導を渡しました。
「さぁ、院長の肩書がある間に自分がしでかしたことの責任を取るんだな。もう我慢することも、待つこともない。」
「正直、私たちにとってここの人たちは最悪だった。居づらいのよ。頑張って生きてるつもりだったけど、あなたたちを見てたら恥ずかしくなった。でも認めたくない。」
と、シム医師はオ看護師長に言いました。
何のために頑張っているのか、知るべきですよ・・・とオ看護師長は言いました。
その頃、救急室にはいつものようにたくさんの患者が詰めかけていました。
チョン医師とユン・アルムはてんてこ舞いです。
ウジンがいないからです。
キム・サブが来ました。チョン医師はほっとしました。
キム・サブは聞きそびれていたチョン医師の話を聞きに来たのです。
結局、チョン医師、トルダム病院に残ることを決めました。
表情が一気に明るくなりました。
パク院長、調査団に同意書を渡しました。
負けを認めました。
そして、ウンジュが連絡を取ったカン・イクジュンの兄が駆け付け、手術に本人が同意していたと証言。
口実は消えてしまいました。
調査団は手ぶらで引き上げるしかなくなったのです。
ト理事長、激怒しました。
その時、ト理事長を訪ねてきた人が。
チュ秘書です。
ヨ元院長の容体が急変しました。
キム・サブたち皆が駆け付けました。
もう、救命措置をしようとはしません。
そして、ぺ医師の前に父親が。突然トルダム病院を訪ねて来たのです。
ぺ医師、凍り付きました。
ウジンはキム・サブから出された宿題に取り組んでいました。