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バスの中でよろけたドンギョンの手を取ったのは、滅亡。
「手すりだ。」
・・・と、微笑みました。
ドンギョンはあまりにも突然で、ほぼ諦めかけていた再会に、ただただ茫然と見つめるしか出来ませんでした。
顔から目が離せません。
「もう雨を止めることはできない。お前たちのように傘がいる。俺も人間になったから。」
「夢じゃないよね。」
ドンギョンはそう言って、滅亡を抱きしめました。
滅亡もしっかりドンギョンを抱きしめました。
滅亡はドンギョンに経緯を話しました。
もう滅亡じゃない、お前と同じただの人間だ・・・と。
人間になった滅亡は、食事をし、眠るようになりました。
ドンギョンは少しでも滅亡の姿が見えなくなると、不安になりました。
またいなくなってしまうんじゃないかと思って。
だから、仕事にも同行させちゃったりして、ジュイクに呆れられてます。
不安になることのもう一つは、ドンギョン以外の人に滅亡がどう見えるかということ。
それまでは、人によって滅亡は全く別の風貌に見えていました。ある人には若く、ある人にはそこそこの年に。そして、容貌も決して同じには見えていませんでした。
だから、ドンギョンは会わせるのが不安ではあったのですが、誰もが滅亡を滅亡だと見分けられました。
少女神の気遣いだったようですね。
滅亡はちゃんと仕事もし始めました。
救急医です。
物凄く長い間生きてくる間に習得していたようですよ、技術や知識を。
今度は人を助ける仕事をしたかったと、滅亡は言いました。
“キム・サラム医師”です。
滅亡は、とにかくドンギョンにめろめろ
そしてこれまでとは違う人間の不自由さや不便さを楽しんでいるように見えます。
人の心が読めないからこそ、努力するようになりました。一方でそれが気楽だということも知りました。
先が読めないからこそ、頑張りたいと思うようになりました。
人間の生活はどう?と、ドンギョンが聞きました。
「楽しいよ。」
と、滅亡は笑顔で答えました。
ドンギョンは小説を書き続けています。
ジュイクが注目し、契約をしたいと言い出しました。
ドンギョン、焦りましたが、自分だとは言いませんでした。
今話は、まぁ後日談的な内容でしたね。無くても良かったかもしれませんが、楽しめたのでヨシとしましょう。
それにしても、ソ・イングクssiって、ホント、可愛い表情と冷たい表情の差が大きいですよね。
パク・ボヨンさんも童顔ですが、ソ・イングクssiも童顔だと思います。だからとても可愛い表情に見えるのですが、あの特徴のある目のせいで、冷たい表情は本当に怖い。
その差が魅力でしょう。
設定と、登場人物の性格、セリフなど、他にない特徴を持つ作品だったように思います。
シリアスな内容の筈なのに、暗さはありません。
それは、ドンギョンの性格設定ゆえかもしれません。苦しみや悲しみを人に見せないという・・・。
ある意味、ドンギョンにも人間らしさが一部欠如していたと言えるかも。
それが、滅亡と出会って滅亡を愛することで、解放されたように思います。
と同時に、滅亡もまた、ドンギョンによって温かい心を持てるようになりました。
主人公二人が人間として成長していく物語とも言えるのではないでしょうか。