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イ・チュンギルはジヒョクの心臓マッサージの甲斐も無く、死んでしまいました。
死ぬ直前、チュンギルは重要な事を言い残しました。
1年前、緊急連絡先としてジヒョクに渡された番号に連絡していたのです。
ところが、現れたのは、知らない人物だったとか。そして、チュンギルを殺そうとしたんだとか。
「誰も信じるな、絶対に。」
それが、チュンギルの最期の言葉でした。
ジヒョクは同僚に頼んで、その時期に入った緊急連絡を受けた人物を探ってもらうことにしました。
ところが、データがその部分だけ削除されているのが発見されたのです。
ある日、国家情報院のメインサーバーに外部からアクセスされる事態が発生。
厳しいセキュリティをかいくぐり、特殊な回路でファイルがダウンロードされ始めました。1年前の最高機密情報のものです。
慌ててシャットダウンしたので、被害はそれ以上大きくはなりませんでしたが、大問題です。
使用されたPCは、要員のモノだと判明。
チェ・イルラクと言う人物のPCでした。
技術開発部であるプログラムの開発を担当していた人物で、1年前に自殺していました。
チェ・イルラクが開発していたプログラムは民間人を監視するためのモノでした。
これはどうもイ次長たち国内部門が担当していた事のようです。
俄然、イ次長とチョン局長が焦り始めました。報道されたことで問題になりかけたのを、何とか穏便に伏せた一件でした。
一刻も早く解決しなくてはマズイわけです。
それを、なんと、ソ・スヨンに担当させることにしましたよ。失敗した時に首を切るつもりのようですね。
しかし、ト次長たち海外部門の機密事項も含まれている筈。ジヒョクの失踪に関する情報とか。
自分たちに不利な情報を相手に掴まれる前に、何としても先に今回の犯人を捕まえて盗まれた情報を手に入れなくてはと、緊張が走りました。
この一件の犯人は、あっさり判明しました。亡きチェ・イルラクの息子サンギュンです。
サンギュンは、PCに長けています。
監査チームはジェイに事情を聞きました。
ジェイは当時チェ・イルラクの部下でした。
自殺とされた一件も、ジェイには納得できないままでした。勿論、それはサンギュンも同じです。
ジェイは、ジヒョクに、サンギュンを一緒に探してほしいと頼みました。
サンギュンはダウンロードした情報をある記者に渡そうと考えていました。
父の死を自殺と断定して有耶無耶に終わらせた当局に復讐したいのでしょう。
しかし、何者かが、サンギュンに手を組もうとメールを送ってきました。誰かは分かりません。
恐怖を感じたサンギュンでした。
記者には既に国家情報院の手が伸びていました。
待ち合わせ場所には、大勢の要員が張り込んでいました。
それを察したサンギュンは、逃げ出しました。
そこはやっぱりプロ。あっという間に捕まえられてしまいましたよ。
でもね、ジヒョクが助けてくれたのです。
逃げる途中で、サンギュンが手を振りほどいて言いました。
「ハン・ジヒョクでしょ?約束した事、覚えてませんか?1年前、言いましたよね?嘘つき。父を守ると約束したのに。」
ジヒョク・・・覚えていません。
記憶の断片が頭を過りました。
激しい頭痛に襲われたジヒョク。その場でしゃがみこんでしまいました。
気がついたら、既にサンギュンの姿はありませんでした。
ジヒョクの行動は、すぐにばれました。
ソ・スヨンはジヒョクを激しく責めました。
スヨンの話じゃ、チェ・イルラクは元々現場の要員だったのですが、ジヒョクのせいで足を負傷したことで現場から離れ、技術開発局に行ったようです。
「同僚の息子だから罪滅ぼしがしたいの」
ソ・スヨンのジヒョクへの憎しみの原因は、恋人が殺された一件の責任がジヒョクにあると思ってるから
それだけかしら
ソ・スヨンは密かにジェイの携帯に監視装置・・・まぁ早く言えば、盗聴装置を付けるよう部下に指示しました。
ソ・スヨンも元は海外部門だったようですね。しかし、1年前、突然国内部門への異動を申請したんだとか。
それがジヒョクの失踪2日前の事だと、ハチーム長は言いました。
何か意味ありげな言い方です。
カン局長は、ジヒョクに言いました。
「ト次長が何か隠しているようだ。実は、1年前ト次長からの指示で中国にいたカン局長とキム・ドンウクたちは別の極秘任務を遂行中だった。死ぬ直前まで。私は信用を失い、関連文書が最高機密にされた。その文書が流出してしまったようだ。国内部門は民間監視事件の資料流出に躍起になっている。」
海外部門と国内部門の双方がサンギュンがダウンロードした資料を手に入れようと必死になっていると、ジヒョクは知りました。
どちらの手に渡らないよう、中立的に回収しよう・・・と、カン局長は言いました。
カン局長は信頼できる
サンギュンからジェイに連絡が入りました。
盗聴装置によって、ジェイの動きは逐一ソ・スヨンに掴まれていました。
しかし、サンギュンが呼び出したのは、ジヒョクだったのです。
追っ手を撒く様々な手をとったサンギュン。
要員たちを振り切って乗った地下鉄で、サンギュンとジヒョクは会いました。
しかし・・・乗客がそこそこ乗ってる車内であんな話して良いの
サンギュンは、父とジヒョクがチャットをしたのを見たと言いました。
ジヒョクは、記憶喪失になっている事を打ち明けました。だから、そのチャットの事も覚えていないと。
サンギュンは言いました。父が死ぬ1週間ほど前、ジヒョクが父に頼みごとをしたと。
内容は、中国から送られた緊急連絡を受けたのは誰か調べろというもの。
「誰だった?」
と、ジヒョク。
そこで通話が切れていたとサンギュンが言いました。その数日後、父が死んだと。
「何故父を助けなかったんですか?」
と、今度はサンギュンが聞きました。そして、この意味は?とメモを差し出しました。
その時、車内放送が流れました。
ソ・スヨンでした。
スヨンはサンギュンの父チェ・イルラクの足を奪ったのはジヒョクだと言いました。
だから信じるなと言う事でしょうね。
結局、ジヒョクが否定しなかったため、サンギュンは次の駅で電車を降り、逮捕されたのです。
サンギュンのPCに入っている資料の奪い合いが始まりました。
イ次長もト次長も必死です。
ところが、PCを開いた途端、悪性ファイルが動き出し、サーバーが乗っ取られてしまいました。そして、全てを削除する命令が始動してしまったのです。
「僕が望むのは破滅だ。」
サンギュンは言いました。誰が説得しようとしても解除のパスワードは口にしません。
サンギュンはジヒョクを呼んでくれと言いました。
ジヒョクは、2人だけにしてくれと言い、録画も録音もされない部屋で話をしました。
質問の答えが聞けていなかったと、サンギュンはジヒョクに言いました。メモの意味です。
ジヒョクは説明しました。
4年前、シリアでの作戦中、チェ・イルラクは負傷しました。それはジヒョクの責任ではありませんでした。
メモに書かれた言葉は、作戦中死んだ少年が口にした言葉だったのです。
1年前、味方の裏切りで仲間を失い、緊急連絡をした要員まで狙われたとジヒョクは言いました。
「チェ課長が答えた人物こそ、裏切り者だ。チェ課長も狙われたと思う。チェ課長と最後に交わした言葉が少年が言った言葉、それだ。『共通の敵』。」
復讐すべきは組織ではなく、その裏切り者だ、俺がお前に代わって始末する・・・と。
なんと、データ削除を止める暗号も『共通の敵』でしたよ。
サンギュンが言いました。
チェ・イルラクは裏切り者の名前を実はチャットに書いていたのです。サンギュンはそれを読んでいました。
が、ジヒョクを信じ切れなかったため、これまで嘘をついていたのです。
しかし、今回の事で、ジヒョクだけは信じられると思ったようです。密かに連絡して来ました。
「ソ・スヨン。」
ええーっ