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絶体絶命となった時、ユクチルが叫びました。
「この方は、暗行御史だ」
それで・・・ですよね、テソたちにとっては。好都合ですよ。
でも、緊張が逸れたその一瞬の隙をついて、ラ・イオンが本物の剣をとって、反撃に出ました。
互角の勝負となったのですが、イオンの剣がテソの笠の飾り紐を切りおとした瞬間、テソの動きが止まりました。
その飾り紐は、父から貰ったモノで、テソは大切にして来たようです。父の愛情の印だと思っていたのかもしれません。
結局、ようやく駆け付けた兵たちの働きもあって、テソとチャ・マルチョンは捕らえられました。
取り調べの場に引き据えられたテソとチャ・マルチョン。
これが良く頭の回る2人で。ラ・イオンがあれこれと罪状を並べ立てても、その都度あーだこーだと弁明するんです。
埒が明かないと見たラ・イオンは、彼らを義禁府に移送することに決めました。
この場で罰を申し渡した方が良いのでは?と、ユクチルたちが言いましたが、ラ・イオンは、彼らの後ろにいる大物も捕らえるために、都に移送することを選んだのです。
ビリョンとグァンスンは、身寄りのない子供たちと共に江華島に行くと決めました。
ジョイも同行することにしました。
そこに、清から帰国した母がいるかもしれないと思ったのでしょう。
その話を聞いた時、ラ・イオンは“残念だ”と言いました。
ジョイが機転が利き、賢い事を十分知ったので、自分の下で働かせたいと思ったようです。
隠密行動をとるのに、夫婦のフリは良いかもしれない・・・なんてね。
でも、ジョイはあっさり断りました。
領議政は、テソが暗行御史に掴まったと言う知らせを聞き、息子のドスを呼びました。
へらへらしてノー天気に見えるドスですが、本当はこういう人物の方が怖いかもしれません。
テソが義禁府に送られて来るのを、何としても阻止しなければいけないと領議政が言うと、あっさりと自分が行くと言いました。
そして、防げなかった時は、テソを殺しても良いかと父に問うたのです。何でもない事の様に。
その言葉に、流石に領議政も驚きました。
テソはまだ役に立つと言いました。ドスの手を汚したくなければ、生かしておけと。
これは・・・テソを息子として大切に思う気持ちもあると見て良いかな
ドスはそれに気づいているように思えます。
ただ、ドスはテソを兄弟だとは思ったこと無さそうです。目障りだと思ってるのかもしれません。だから、隙あらば、亡き者にしても良いと考えているのかも。
ラ・イオンは手作りのお弁当を持たせて、ジョイたちを見送りました。
その頃、テソとチャ・マルチョンも、都に向けて出立していました。勿論、たくさんの兵たちに連れられて・・・です。
ところが、途中で、一団が襲い掛かって来て、あっという間に兵たちを倒し、テソとチャ・マルチョンを解放してしまいましたよ。
そこに、ドスが到着。
領議政に言われて来た・・・とドス。
テソは嬉しそうでした。やはり父は自分を息子と思ってくれていると思ったのでしょうね。
それが、ドスには気に食わない感じです。
遠くに港を目指すジョイたち一行の姿が見えました。
テソは、チャ・マルチョンに命令しました。傷つけずに捕まえろと。
ジョイは、ラ・イオンの弱点だからと言いましたが、もしかしたら、ジョイの気の強さを気に入ってるのかもしれません。
無事、船に乗り込んだジョイたちですが、ジョイの持ち物の中に“帳簿”があるのに気がついたグァンスン。
ポリの遺品だとジョイは言いましたが、文字の読めるグァンスンは、それがラ・イオンにとって大切な証拠になると気付いたのです。
急いでイオンに渡さなければ・・・と、ジョイとグァンスン、ビリョンは船から降りました。子供たちだけ乗せてくれと頼んで。
彼女たちが引き返したため、チャ・マルチョンたち追っ手と鉢合わせする事態に
必死に逃げるジョイたちは、渡し船でこちらに来ようとしているイオンとバッタリ
イオンは、ジョイたちの忘れ物を届けようとしていたのです。
ドタバタの挙句、何とかイオンたちは逃げ切る事が出来ました。
そのさなか、追っ手の手下一人を川から助け上げ、引っ立てて行きました。
助ける必要は無いと皆が言う中、ジョイは助けようと言いました。命を助けたら、自白するかも・・・と。
手下は知っている事を供述しました。恩をあだでは返さなかったわけです。
テソたちを逃がしたのは、チ・メンスという者だと言いました。自分たちは命令には逆らえないと。
そして、役人も結託して税穀を横流しし、得た資金で精錬所を動かしていると言いました。作っているのは銀だと。
ただ、精錬所の場所は知らないと。
場所がばれるのを防ぐために、テソは手下から人質を取っているんだそうです。
グァンスンが大切な情報を持っていました。
頭領の誕生日を祝うため、そこで宴会を開く時、旅芸人も呼ぶと。以前、旅芸人と近くまで行ったことがあると。
ならば・・・ですよね。
ラ・イオンたちは旅芸人に扮して忍び込むつもりのようです。