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幽霊と火の玉が現れ、パニックになったラ・イオンたち。
でも、すぐにそれが生身の人間の仕業だと気付きました。
祠近くに隠れ住んでいる者たちが、人が近づかないように、幽霊のフリをしていたのです。
幼い子供たちがたくさんいました。
彼らは、孤児で、一応国の施設で育てられていたのですが、ある一定年齢になると使用人として外に出されるのが決まりでした。
で、ある商団で使われていたのですが、そこから逃亡した者たちでした。
商団の主チャ・マルチョンは税金の代納をしていて、その過程で、税をくすねることで莫大な富を蓄えて来ました。
そして、使用人として集めた孤児たちを虐待しているのです。
この説明を聞いたラ・イオンは、何故告発しないと憤りました。
しかし、当時の法律で使用人は主人を告発することは出来ませんでした。万が一出来たとしても、主人は何をやっても罰せられることは無かったのです。
そうジョイに指摘され、初めてイオンは思い出した始末。
国の法が如何に両班にとって都合の良いものかと言う事を改めて気づかされました。身分の低い者は搾取され、虐げられても、声を上げる事すらできないと、知ったのです。
この状況を見かねた心ある者が、商団から子供たちを逃がし、この場所で人が近づかないようにして、隠れ住んでいると言うわけでした。
もう少ししたら江華島に行くことになっていると、リーダーのビリョンが言いました。
そこには、行き場の無い子や清に献上され帰国した女性たちのための村があるんだとか。
頭領は同じ境遇の女性らしいと、ビリョンは言いました。
それを聞いたジョイは、もしかしたら・・・と思いました。ジョイの母も清に献上されたからです。
以前から、姑たちにそのことでも蔑まれて来た過去があります。
国のせいで献上されたにもかかわらず、帰国しても実家にも婚家にも戻れない女性たちが多くいたようです。
ジョイは、ビリョンに協力したいと申し出ました。
自分の母も、献上されたとジョイは言いました。ビリョンは了解しました。
ラ・イオンもまた、先にこの一件を調べることにしました。
商団にはグァンスンと言う女性の使用人がいて、その人が孤児を連れ出す役目をしていました。
その日も、グァンスンのお陰で命拾いした孤児がいました。
ビリョンは、自分の代わりにグァンスンが連れ出した孤児を、この場所まで連れてきてほしいとイオンたちに頼みました。
イオンは孤児の一人に手紙を託しました。
兵を出動させるための暗行御史の指令書を、駅站まで届けさせたのです。
それまでの時間稼ぎをするため、ラ・イオンたち一行は商団に何とか潜り込みました。
まぁ、この方法は、少々笑えますし、都合よすぎではありますが・・・
領議政にはドスと言う嫡男がいます。
何とも軟派な人間なんです。如何にも親の七光りでしか生きて行けないって感じの。
でも、それだけじゃない感じもします。
上辺は優しくテソのことも気遣ってるような口ぶりですが、心の底では、庶子のテソを見下しているからこその言動ではないかと思えるのです。
柔らかなボンボンのイメージとは違う暗い一面もありそう。
そんなドスの事を、領議政は物凄く可愛がっているんです。テソに対するのとは全く違う扱いです。
テソは父親の愛情をひたすら求め、そのために必死に期待に応えようとしています。
それが、悪事であろうと。
商団の主チャ・マルチョンは、偶然知り合ったラ・イオン一行を屋敷に招待しました。
やけにあっさりと屋敷に招き入れたので、いい加減な人間かと思いきや、そうじゃなかったんです。
新しい暗行御史殺害の指令が出ている事も知っていますし、まだ新暗行御史が見つかっていないと言う事も承知していて、もしかしたらラ・イオンが・・・と疑っていたのです。
だから、さりげなく試そうとしました。
が、ラ・イオンは引っ掛かることはありませんでした。
だけど、あんなに商売について細かく根掘り葉掘り聞いたら、怪しまれると思いますが・・・。
そこにテソが現れました。
テソは、イオンたちへの疑いを隠そうとしません。
結局、取引帳簿を捜して倉庫をうろついていたユクチルが怪我をしてしまい、それを助けようとしたグァンスンとイオン、グパルの4人が捕まってしまったのです。
正体を明かせと剣を突きつけられたラ・イオン。
切羽詰まったその時、現れたのはジョイ。
「私の夫です。」
科挙に落ち続けているのに、またお酒を飲み歩いて・・・といきなりイオンの頬を叩いたジョイ。
一瞬あっけにとられたイオンも、すぐにその芝居に乗る事に。
下手な芝居を鵜呑みにするテソたちじゃありません。
チャ・マルチョンが言いました。
「夫婦だったら、この場で接吻しろ。そうか、“王様のクソ野郎”と叫べ。」
はぁ・・・と言う周囲の反応。
一番戸惑ったのはラ・イオンかもしれません。何せ、経験が無いんですから。
意を決して、“王様の・・・”と小さな声で言いかけた時、ジョイがkiss
イオンがまだ呆然としている中、ジョイは決然と立ち上がり、抗議。
いくらぼんくらな夫でも、王様のことは軽々しく口にしてはいけない筈と。
テソが言いました、尻軽女だなと。
自分と接吻したら、皆の命を助けてやる・・・と。
その言葉でイオンがやっと覚醒。
自分の妻に何をと抗議しました。
チャ・マルチョンが爆笑しました。
この二人は夫婦じゃないってね。
ジョイの首筋に剣を突きつけて、テソが再度言いました。
「私との接吻を許すか、女が首を斬られるか。どちらかを選べば全員助けてやる。」
男同士で決着をと、イオンが言いました。
了解したテソが、剣をイオンの足元に投げました。
しかし、イオンはそれを取りませんでした。
剣を手にしたら、いつか人を斬ってしまうと、世子に以前言った事を思い出したのです。
手にしたあれは・・・柄の長いスコップに見えたけど。
互角の勝負となったのですが、やっぱり木製の道具では太刀打ちできません。
テソに剣を突きつけられてしまいました。
招集した兵たちは、まだ