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いやもう・・・驚きですよ
ナムグン・ミンssiは、私の中で華奢なイメージしか無かったので、あのムキムキな体つきを見た時、信じられませんでした。
それに、最初のカットが、あのもじゃもじゃの髪と髭だったので、セリフじゃありませんが、
“キリスト”・・・と思ってしまいました。
見る前は、ボーンシリーズに似てるかも・・・と思っていました。でも、圧倒的に違うのは、その血生臭さ
韓国映画やドラマは、そういう所がリアルですよね。
ちょっと苦手な映像ではありますが、ストーリー的には、興味津々です。
ある日、海洋警察が捜査のために突入した船の中で一人の男が見つかりました。
その船は、違法に臓器売買をしていました。
海洋警察が突入した時、船員たちは皆、その男によって殺されていたのです。
それが、ハン・ジヒョク=ナムグン・ミンssi。
伸び放題の髪と髭の奥から、鋭く狂気を帯びた目が覗いていました。
海洋警察が、身分を聞いたら、男は数字を呟きました。
国家情報院のIDでした。
しかし、一般の要員ではアクセスできない機密事項に属していたため、正体が分かりません。
で、上司がアクセスして、ハン・ジヒョクだと判明したのです。
既に1年前に死亡したことになっていました。
ハン・ジヒョクは“黒陽チーム”と言う精鋭チームに所属していました。
国家情報院や民間に被害が生じた時、報復作戦を遂行する部署でした。彼は、主に海外任務を受け持っていました。
1年前、中国との国境地域で活動中の要員が3名殺害されるという事件が起こりました。
麻薬絡みの事件の解決まであと少しというところで、チームの要員2名とハン・ジヒョクが突然行方不明となりました。要員の遺体は発見されましたが、ジヒョクだけは発見されないままだったのです。
同じ時期に、要員の名簿が流出すると言う事件が起こっていました。それが、ジヒョクの仕業だと噂されていました。
ハン・ジヒョクの体には、拘禁と拷問を受けた痕跡がありました。血液からは神経化学物質が検出されました。
化学物質の中で記憶を消す作用を持った薬物が発見されました。
その薬物の投与によって、ジヒョクの記憶は消されていました。
失踪直前から現在までの記憶が無いのです。要するに、過去1年間の記憶が削り取られているということです。
国家情報院は密かにジヒョクの体調、精神状態の全てをチェックしました。
しかし、何も分かりませんでした。
ト次長は、ジヒョクをすぐに復帰させるようカン局長に命じました。回復を待ってはいられないと思ったのです。
しかし、カン局長は、反対でした。休養させたいと思っていたのです。医師たちもそう言う見解でした。
カン局長は、ジヒョクの能力を買って要員として育てた人物です。
協調性の無いジヒョクに言ったのです。
周りに振り回されるな、お前は今のままで十分だ・・・と。
ジヒョクは退院し、自宅に戻りました。
自宅の場所、ドアの暗証番号は覚えていました。1年以上前の記憶ですからね。
しかし、今の状況になった経緯は全く思い出せません。
ソ・スヨン=パク・ハソンさんから、呼び出されました。
スヨンはジヒョクの同期。そして、1年前の作戦に加わっていたオ・ギョンソク要員の恋人でした。
ジヒョクに対しては、同期ではあるけど、その行動について反感を抱いていたようです。
「私の頼みを覚えてる?それも忘れたの?」
と、スヨンが言いました。
「今回の作戦は何か不吉な予感がする。だから、無謀な真似はしないで。何があっても、まずは仲間の身を守ると約束して。」
と、1年前の作戦開始直前にジヒョクを訪ねて頼んだのです。
なのに、ギョンソクは殺されたわけで・・・。
「だから思い出して。どんな手を使ってでも。誰の仕業か、どんな状況だったか、最期の姿はどうだったか、一つ欠けることなく全てよ。」
憎しみのこもった目でした。
ジヒョクの気持ちもスヨンと同じでした。
何としても、部下2人を殺した犯人を見つけ出してやると決心していました。
なまった体を鍛え始めました。
これがねぇ、私の記憶するナムグン・ミンssiとは大違いなんですよ。驚くほどのムッキムキ
常に監視されている事にも気づいていました。
ジヒョクにとってヒラの要員を撒くなんてことは、お安い御用。
でも、ジヒョクの行った先で待っていたのは、カン局長でした。
ハン・ジヒョクは現場支援チームに配属されました。
医師の意見もあり、当分の間は支援部署に・・・とカン局長が配属の理由を告げました。
カン局長は、ジヒョクが1年前自分が失踪した現場に行こうとしていると察していました。
「遠くで捜さなくても、意外と近くに答えはあるかもしれない。」
と、言いました。
ジヒョクの相棒には、内勤から転属してきたユ・ジェイと言う女性。
この異動にも、何かあるようです。
成績優秀で同僚からの評価も高いジェイが、何故現場に出ようとしているのか、ハチーム長は気になっているようです。内勤からの異動は、まず無い事のようです。
ハチーム長は、ジヒョクを目の仇としているように見えます。張り合ってると言うか・・・。
ある夜、ジヒョクは自分の部屋に向かって遠いビルからライトが当てられていることに気が付きました。
点滅するライトを見て、モールス信号(・・・か何かの合図)だと気付いたのかな?
それが指していたのは、デパートのロッカー。
尾行をまいてロッカーに行ったジヒョク。中に入っていたのは、メモリ。
メモリに入っていたのは動画ファイル。
映し出されたのは、なんと、ジヒョク本人。
「俺の話を聞け。組織内部にネズミがいる。裏切り者を捜すため、俺は記憶を自ら消したんだ。」
ええーっ
自らの記憶を消したの
だったら、あのモールス信号のような光のヒントは何誰からのもの