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突然見も知らない若者が目の前の席に座ったので、グムスンは戸惑いました。
一人でいる年寄りを気の毒に思ってのことかと思いました。
違います・・・とムンソン。
待ち合わせをしていると言いました。
その言葉を聞いて、グムスンはすぐに目の前の青年が北朝鮮出身だと気付きました。
この海を見ろと言われました・・・とムンソンが言いました。
そして、見かけたグムスンの眼差しが、同郷の人に思えて声をかけたと。
グムスンは真っ直ぐにムンソンを見つめました。何か、感じる所があったように見えます。
グムスンは、夫と息子と生き別れになったことを話しました。
「それから数十年、あの海を見ながら再会を待ってるの。」
そして、最近、生き別れた孫と再会したと。
厳しい環境で育ったにもかかわらず、真面目で優しい子に育って嬉しかったと言いました。
心残りが少しは減った気がする・・・と。残り少ない私の人生に運命の神様が最後の贈りものをくれたのかもしれないと。
「良かったですね。」
と、優しくムンソンが言いました。
あなたの家族は?と、グムスンが聞きました。
「ここにいると、父さんは言ってました。父さんは、南に行った母さんへの恋しさが恨みに変わりました。生活が苦しいと、誰かを責めたくなります。父さんがそうでした。最初は母さんに頼ってたけど、その内責め始めた。」
え~っと、これは、ムンソン父ヨンフンが自分の母グムスンに対して抱いていた感情と言う事ですよね?ちゃんと聞き取れなかったので訳詞に頼りましたが、ちょいと分かりづらい訳でしたので
グムスンは、うんうんと頷きました。
ヨンフンの気持ちもそうだったに違いないと感じたのでしょう。
涙をこぼすグムスンを見て、ムンソンも涙がこみ上げて来ました。
長居し過ぎました・・・とムンソンが言いました。
「待ち人、まだ来ないなら、きっと来ないでしょう。」
そう言って、ムンソンは店を出て行きました。
グムスンの中で、一度だけ会ったムンソンの顔と被りました。
あり得ない状況だけど、今の青年はムンソンだと思えたようです。
泣けました~このシーン
ところで、グムスンがジェホンを一目見て孫だと信じたのは、やはり夫ジョンムンとそっくりだと思ったからでした。
セヨンに“ユ・ジェホン”と指摘された瞬間、凍り付いたジェホンですが、必死にしらばっくれようとしました。
が、もう言い逃れは出来ない状況だとすぐに分かりました。
認めるしかありませんでした。
セヨンは、ジェホンが偽者としている理由は分かっていると言いました。
だからこそ、ジェホンの顔が“リ・ムンソン”として世間に知られてはマズイと思ったのです。
そのために、ドンジェとの結婚の話にすり替えたと。
そして一つだけ確かめました。
これまで、自分をはじめとした家族に愛情ある接し方をして来たのは、本心からか、或いは、演技だったのかと言う事です。
「心からのことです。」
ジェホンは答えました。
セヨンは満足げでした。
ここからどうなるかと思いましたら。
なんと、セヨンは、サンチョルとジェホン、ユニの計画に加わる事を決めたのです。
サンチョルたちは、現状をセヨンに説明しました。
本物のムンソンが既に韓国に来ている事、そして、セジュンがそれを知っている事。
セジュンは、本物のムンソンが韓国に来ている事を、サンチョルたちは知らないと思っている事。
話を聞いたセヨンは言いました。
「このことは秘密にしましょう。祖母に知られてはダメ。この芝居をハッピーエンドで終わらせましょう。」
セジュンとセヨン、お互い秘密を抱えての演技対決が始まりました。
ジェホンは、セヨンの堂々たる芝居を呆れたように見ていました。
ユニは、やっと本当の自分で居られるようなって、肩の荷が少し降りたようです。
元々、飛び級をしてアメリカの有名大学に進学してるほどの天才です。
母の持っていた資料をチラ見しただけで、ホテルの資産状況を理解出来ていました。
で、セヨンにホテルを守るための策を提言しました。
この時、セジュンの弁護士が母親だということも明かしました。
グムスンは、その日も、一人でカフェに行きました。
もしかしたら、先日会った青年とまた会えるかもしれないと思ったようです。
実際、ムンソンは、そんなグムスンを遠くから見ていました。
が、近づくことはしませんでした。
代わりにグムスンの前に現れたのは、ジェホンでした。
ジェホンはグムスンの肩をもんであげました。
それを、ムンソンは切なげに見つめていました。
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