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「ここを生きて出る方法は、正直になることだ。」
と、カイはピョン議員に言いました。
ピョン議員は、倉庫のような場所で後ろ手に縛られて椅子に座らされています。
ピョン議員はカイを信じられませんでした。そう言っていても、殺すに違いないと。
27年前の事件で、ピョン議員がノ・ミョンナムに罪を擦り付けたやり口を、カイは説明して聞かせました。
全て知っているぞとね。
それでもしらばっくれようとするピョン議員を、カイは暴力を振るうと見せかけて脅しました。
そんな態度では、生きて帰れないぞと思わせたのです。
ピョン議員は、何とか生き残る方法を考えました。
で、カイの
「私がぶち壊したいのは、あんたじゃない。」
と言う言葉に縋ったのです。
ピョン議員は、カメラに向かって話し始めました。
「27年前の湖での事件の犯人は、イ・テマン、チェ・ジョンナム、シン・ギョンチョル、ナ・サンウだ。」
次は2年前の事件だ・・・とカイ。チョン・ドゥヒョンのことです。
しかし、ピョン議員は否定しました。殺していないと。
ノ・ミョンナムの死にも関りは無いと言いました。
要するに、時効の成立している事件のみ、容疑を認めたってことです。
ぐだぐだと言い訳を話し始めたピョン議員に、カイは怒りがこみ上げて来ました。
ドンジュ父を殺したのは何故だと。
ピョン議員は、ここに至っても、ドンジュ父の死はひき逃げだったと言い張りました。
カイは、ナイフを取り出し、言いました。
「やはりお前は死ぬべきだ。」
カイの本気を確信したピョン議員が叫びました。
「俺が殺したチョン・ドゥヒョンもユク・ドンジュの父親もノ・ミョンナムの殺害も指示した」
助けてくれ、望む答えが聞けただろ・・・と。
最後の質問をする、と、カイ。生きて帰れる最後の機会だと。
「7年前に失踪したナ・サンウ。今はどこに?」
話せば本当に帰してくれるのか?神に誓えるか?と、ピョン議員。
「ユク・ドンジュの父親に誓う。」
と、カイは言いました。世間で言う神なんて、彼にはいないのです。
「ナ・サンウは、イ・テマン会長に会った後、行方をくらました。」
満足気にカイが言いました。
「どっちが先に着くのが、あんたに有利かな?」
サンは、ドンジュに、ノ・ミョンナムに触れたら、ノ・ミョンナムと兄が一緒にいるのが見えたと言いました。
27年前じゃなく、最近の話だと。
そこに、パク刑事から連絡が入りました。ピョン議員拉致の件です。
関係者とはいえ、警察関係者でもないドンジュに情報を漏らして良いのと、思ったんですけど、あたくし
サンは、ドンジュが以前、本の1章だけ読め、2章は俺が書いた創作だと言っていた事を思いだしました。
それが、自分を守るためだったのかもしれないと感じたのです。
2章を読みました。
カイの復讐計画が書かれていたのかもしれません。
サンは、兄に何が起こったのか、起こっているのか、知りたいとドンジュに言いました。
自分が傷つくことを恐れて、ドンジュが隠している事を知りたいと言う意味ですね。
「人は時には正しいことをしようとして間違った選択をする。お前の兄さんのように。今は助けなきゃ。お前の兄さんは、ハヌルさんは27年間もたった一人だった。でも今は俺たちがいる。俺たちが助けてあげなきゃ・・・。」
ドンジュの言葉に、サンは涙ぐみながら頷きました。
カン刑事と共にピョン議員の家の見張りをしていたキム刑事が消えました。
ピョン議員の拉致の情報を得たオチーム長が、カン刑事に撤収を指示したのですが、その時は既に姿を消していたのです。
カン刑事が不安になりかけていたところでした。
オチーム長は、胸騒ぎを覚え、カン刑事にすぐさまキム刑事の家に行けと指示しました。
理由を聞いたカン刑事に、オチーム長は事情を話したのです。キム刑事がピョン議員のスパイだったことを。
カイの言った言葉の意味。どっち・・・と言うのは、警察か、イ・テマンかと言う事でした。
カイは、イ刑事と、イ・テマンの双方にピョン議員の居場所をメールで知らせたのです。
イ・テマンのメールには、ピョン議員がテマンたちの名前を口にしている動画が添付されていました。
テマン、ピョン議員を殺せと指示したようです。
しかし、到着したのは、イ刑事とパク刑事の方が先でした。
命拾いしたってことです。
ピョン議員は家に送ってくれと、イ刑事に言いました。
しかし、イ刑事は、拒否。
被害届は早い方が犯人検挙に繋がるし、チョン・ドゥヒョンの事件で新たな証拠を確保したので・・・と。
そして、残されていたカメラのメモリを示し、中の映像を確認してからと。
ドンジュは、また、カイへのメールを投稿しました。
サンが、兄の事を心から心配していると言う内容です。そして会いたがっているということも。
手下から、警察が先にピョン議員を確保したと連絡を受けたテマンは、怒りの表情を浮かべました。
メールを送って来たのがハヌルだと言う事は既に察しています。
つまり、死んだと思っていたハヌルが、生きて自分たちに復讐しようとしていると確信できたわけです。
チェ検事は、おろおろしました。
が、テマンに怒鳴られて、我に返ったように、担当警察署の署長に連絡を入れました。
拉致の被害者なのに、連行して取り調べをしていると言い、マスコミにばれる前に手を打てと強引に指示したのです。
検事長の名前を最大限生かしたってことです。
警察では、カイが撮って残しておいた映像で、ピョン議員の口から27年前の事件の真犯人等々の事が語られたのを確認しました。
父を殺したとピョン議員が語っていたとパク刑事から連絡を受けたドンジュは、ほっとした表情を浮かべました。
おいおい・・・、やっぱり話し過ぎだと思うんですけどね、パク刑事
ドンジュとサンがほっとしたのは、それだけじゃなく、カイがピョン議員を殺さなかった事が分かったと言う事の方が大きいかもしれません。
ピョン議員は、イ刑事やパク刑事たちの予想通り、脅されて嘘の話をしただけだと供述。
チョン・ドゥヒョンの殺害も監視カメラの映像を示しても認めません。
ここまで明らかな証拠を見せられた弁護士は、流石に動揺した表情を浮かべていましたが、ピョン議員はイ刑事の主張を知らぬ存ぜぬで押し通したのです。
そこに署長が乗り込んで来たため、結局は、ピョン議員を帰すしかありませんでした。
キム刑事は、一度は死のうとしました。
が、死にきれず、自分の携帯に残された仲間の伝言を聞きました。
オチーム長、イ刑事、カン刑事、パク刑事の温かい言葉が録音されていました。
帰って来いと、やり直せるんだからと。
キム刑事、泣き崩れました。
ミョンソクは、やはり兄テマンへの憎しみ、嫉妬、怒りを抱えていました。
それは、父親がテマンに対しての度を過ぎた甘やかしのせいでもありました。
今は寝たきりで意識の無い父親に向かって、ミョンソクは語りました。
「兄さんは、後継者の資格も能力も無い人だ。父さん、心配しないで。僕がいるから。」
警察署を出たピョン議員は、テマンから呼び出されました。
テマンは、ピョン議員が自白した映像を見たと言いました。
心配いらないと、ピョン議員は言いました。
テマンも、心配などしていないと何でもない事のように言いました。
テマンとチェ検事が、ドンジュ父まで殺すなんて、サイコパスか?等と揶揄うように言い始めたのは、流石にピョン議員も我慢ならなかったようです。
「あんたたちのためだ」
怒るのかと思ったテマンは、全く気にしてないフリをし、お疲れだから・・とピョン議員に帰るように言いました。
でもね、これはテマンの策でした。
帰宅直後、ピョン議員は自宅で殺されてしまったのです。テマンの指示を受けた者に。
この全てをカイは聞いていました。
ピョン議員の体のどこかに盗聴器を仕込んでいたようです。
テマンにピョン議員を殺させたわけですね。
キム刑事が署に現れました。
ピョン議員の手下と共に。
仲間の心を信じたのでしょう。
ピョン議員の指示を受けて汚れた仕事を請け負ってきた男を捕まえて、同行したのです。
母親からドンジュに連絡が入りました。
ビデオテープが隠されていると思われる木製の車の在りかを思い出したというのです。
母の実家にあると言いました。
ドンジュは丁度来合わせたヨンテと一緒に、すぐに母の実家に向かいました。
庭でその車を見つけたドンジュ。
そして、巧妙に隠されたテープを発見したのです
その頃、サンは、再度ノ・ミョンナムの病床を訪れていました。
兄の姿をもう一度見て、何か居場所等の手掛かりを得ようと思ったのです。
そして、とうとう、カイの家を発見しました。
部屋の中に見えるのは、カイの後姿でした。
カイもサンに気づきました。
2人は27年ぶりに顔を合わせたのです。
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