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何だか、「哲仁王后」のメンバーが多い
チェ尚宮を演じてたチャ・チョンファさんが噂の半神カクシンを演じてて、チェ尚宮のパートナー料理長マンボクを演じてたキム・イングォンssiが、欲の半神オクシンを演じてます。
カクシンとオクシンが、コクドゥの従者として常に傍に仕えています。今回も、良いコンビです
コクドゥと言うのは、黄泉路の王と言われ、人が死んだとき、あの世に迷わずに行けるよう案内する者のことだそうで。
あの世には、コクドゥしかいないんだそうです。孤独な王です。死神とは違うとか。
随分昔の話です。どのくらい昔なのかは不明です。
ソリ=イム・スヒャンさんは、意に沿わない婚姻をさせられようとしていました。
皮肉にも、ソリを迎えに来たのは愛する人オ・ヒョン。
ソリは、以前、ヒョンから貰ったシャクナゲの指輪を返しました。
あの世でもこの世でも一緒になれないのだから・・・と。
一度は諦めようと思ったヒョンですが、思い直しました。
2人で逃げようと誓ったのです。その指輪を必ずソリに返すとヒョンは言いました。
が、2人の想いは、ばれていました。
途中で、ヒョンは殺されてしまったのです。ソリの目の前で。
ソリは、婚礼の夜、夫となる人を殺し、自らも命を絶ちました。
それから随分時が経ちました。
ハン・ケジョル=イム・スヒャンさんは、救急医学を専門とする医師です。
ところが、理不尽な患者家族のクレームを受け、勤めていた病院を首になってしまったのです。
悔しくてたまらないケジョルでしたが、相手が財閥と言う事で、太刀打ち出来ませんでした。
私物を整理して病院を出たケジョル。
雨が降っていました。踏んだり蹴ったりの気分でした。
階段を駆け下りている時、急にどこからか大きな犬が出現。
慌てたケジョルは、階段から転げ落ちそうになりました。
それを支えてくれた人に、ケジョルは一目ぼれしました。
その人は、何も言わずに、その場を立ち去りました。
落とし物をしていきました。それは指輪のヘッドをつけたペンダント。
ケジョルの弟チョルは刑事。
ケジョルは、チョルに一目ぼれした命の恩人を探してほしいと頼みました。
が、チョルより先にケジョルがその人と再会したのです。
何度挑戦しても、就職試験に落ち続けるケジョル。
何度目かの就職面接に行った先で、目の前に座っている試験官が、あの人だと気付いたケジョル。
ト・ジヌ=キム・ジョンヒョンssiと言う外科医でした。
ケジョルは、正直に前職でのトラブルを話しました。
雰囲気は最悪。
もう、てっきり不合格だと落ち込んで帰路に就いたケジョルでした。
ところが、突然、ト・ジヌから連絡が入ったため、慌てて引き返しました。
合格だとト・ジヌは言いました。おまけに、彼のコネ採用だと言うじゃありませんか。
ケジョル、ト・ジヌが自分を好きになったからだと思い込みました。
ですよね。あの笑顔とあの言葉を聞いたら、そう思っても当然です。
ただ、ケジョルもコネと言うのは、冗談だと思ってるようです。単にト・ジヌがケジョルの気を引きたくて虚勢を張ってるだけだと思ったようですね。
でも、どーしてその場で理由を聞かなかったのでしょう。私だったら何の関係も無い人がコネで採用してくれるなんて、不思議でたまりませんよ。絶対に理由を聞きますよ。
出勤するなり、ケジョルは上司から嫌味を言われました。
後ろ盾がト・ジヌならお気楽だな・・・とか。
それを聞いて、ケジョルは、コネ採用というのが、冗談ではなかった?と思いました。
何だか、くすぐったいような幸せな気分になりました。
その気分に水を差したのは、ジョンウォン。
ケジョルとは昔からの知り合いで、ト・ジヌの元恋人だとか。
ちなみに、ケジョルとジョンウォンは犬猿の仲です。
会うなり、ジョンウォンは、病院を辞めた方が良いと言いました。
「ト教授の善意を勘違いしないで。善意には代価が伴う。」
ケジョルは信じませんでした。犬猿の仲なのは、何か理由があるみたいですね。
ト・ジヌがケジョルをお酒をに誘いました。
ますますテンションが上がるケジョルです。
医者になった理由は?と、ト・ジヌが聞きました。
ケジョルは、交通事故で目の前で母親を失った過去がありました。
目の前で倒れた母に、自分は何もしてあげられなかったという悔いが残っているケジョル。何もできずに人を死なせた無力感を二度と味わいたく無いからだと、ケジョルは答えました。
ケジョルは、ト・ジヌが落としたペンダントを返そうとしました。
しかし、ト・ジヌは、そのペンダントに見覚えが無さそう。それだけじゃなくて、階段で転げ落ちそうなケジョルを助けたことも知りませんでした。
仕方なく、ケジョルは再度ペンダントを自分の首にかけたのです。
ト・ジヌは酔った勢いで、自分が養子だと打ち明けました。
母親の写真を持って、国際養子に行ったと。だから、母親の顔を知らないと。
ケジョルは、ト・ジヌが手術で患者を死なせたことを上司から聞かされました。
自分のミスをチ・スヨンという別の医師に責任を擦り付けようとしたため、チ・スヨンは地方の病院に転院したんだと、上司は言いました。
その地方の病院と言うのが、ケジョルが前に勤めていた病院でした。
ト・ジヌは、チャン・ミスンと言う患者が手術中に死んだことをケジョルに話しました。
その原因は、ト・ジヌのミスではなく、何者かが、患者のCT画像データをすり替えていたからだと言いました。
簡単な手術ではなく、がん患者だったのです。
その一件の直後、チ・スヨンが転院しました。
ト・ジヌは怪しみ、チ・スヨンを問い詰め、何度目かにようやくミスを認めさせたようです。
証言を約束してくれたのに、キム・ピルス理事長が訪ねた直後、突然姿を消したんだとト・ジヌが言いました。
何故、この話をケジョルに聞かせたのか。
それは、ケジョルが目撃者だったから。
ト・ジヌは、監視カメラの映像を細かくチェックしていました。
で、ケジョルが患者家族のしつこいクレーマーに追われて逃げこんだ部屋に、キム理事長とチ・スヨンが入っていくのが映っていたのを発見したのです。
2人の会話を聞いた筈だとト・ジヌは言いました。
そして、現にケジョルは聞いたようです。
これが採用理由ですか?私が目撃者だということが?と、ケジョル。
「ええ。」
と、ト・ジヌ。
代価はチ先生の告発?と、ケジョル。
もし、ケジョルがト・ジヌの要請に応じて証言したらどうなるか。ケジョルには痛いほど分かりました。
ト・ジヌは真実を明かしたいといいましたが、それには、ケジョル自身の人生がかかっていることを、分かっていないと言いました。
「できません。生活があります。」
自分が責任をとるとト・ジヌは言いましたが、ケジョルにはその言葉が信じられません。
ピルソン医療財団の理事長であるキム・ピルスを敵に回して無事でいられる筈がありません。
それに、ト・ジヌの気持ちを誤解していた自分が情けなく思えました。
ケジョルは、ト・ジヌを避けるようになりました。
ト・ジヌは、自分がここまでチャン・ミスンと言う患者にこだわる理由を打ち明けました。
なんと、チャン・ミスンは、彼の実母だったのです。
自分を捨てた母親に、自分がいかに立派に育ったかを見せつけて後悔させたかったと、ト・ジヌは言いました。
しかし、これは違うと。
自分の手で母親を殺してしまったことになるみたいで怖かったと。
「チ先生のせいじゃありませんキム・ピルスのせいです」
思わず、ケジョルは叫んでしまいました。
チ・スヨンに命令してCT画像をすり替えさせたのは、キム理事長だったのです。
ト・ジヌは決心しました。
CT画像の取り違い認め、キム理事長を法廷に立たせ、真相を明らかにすると。
だから、証言してください・・・とケジョルに言いました。
「そんな勇気、ありません。」
と、ケジョル。
ト・ジヌは、指輪のペンダントを返してくれと言いました。
負担をかけたくなかったから、命の恩人だとは言わなかったんだと。
ケジョルは、返しました。
でも、直後に、ト・ジヌはそれを否定しました。そうまでする自分が間違っていると思ったのでしょうか。
「母親の事だから気持ちはわかるけど、勇気が出ないんです。だから、命の恩人になってください。恩返しだと言い訳にできますから。」
と、ケジョルが言いました。
後悔はさせません。必ず僕が責任をとります・・・とト・ジヌ。ありがとう・・・と。
同じころ、キム理事長もト・ジヌとチャン・ミスンの関係を知っていました。
どうしても、チャン・ミスンを亡き者にしたかったのでしょうかね。
しつこく騒ぐト・ジヌを、生かしてはいけないと思ったようです。
裁判の日。
連絡がとれなくなったト・ジヌを心配して、ケジョルは、ト・ジヌのマンションに向かいました。
そしたら、突然雪が。真夏なのに。
その直後、ト・ジヌが転落してきました
ごめん・・・と呟いて、ト・ジヌが意識を失いました。
ケジョルは必死に心臓マッサージを行いました。
そしたら、突然、ト・ジヌが目を開けたのです
それどころか、血まみれの体で立ち上がるじゃありませんか。
「最初に見た人間を殺すと言った筈だ」
と、叫んだかと思うと、ケジョルの首を掴んで絞め挙げました。
止めてください・・・とケジョルが言うと、手を離し、そのままト・ジヌは姿を消してしまいました。
オクシンとカクシンがト・ジヌ・・・コクドゥを待っていました。
99年ぶりの復活でした。
ケジョルは必死にト・ジヌの行方を追っていました。
病院の処置室は勿論、遺体安置書までも。
でも、どこにも、ト・ジヌの姿はありませんでした。