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ヨンウンは守られ与えられた人生や無難な選択ではなく、望む人生、転んだり失敗できる勇気を選びました。
時代遅れだと言われても、似合わないと言われても、自分が望み自分に似合う服が“いい服”だと信じて、歩き出したのです。
ヨンウン自身、無謀な決断だと分かっています。
だから、部下の誰一人として誘いませんでいた。何の保証もないのに、重荷を背負わせるわけにはいきませんから。
ソ代理は、スホとの関係を整理しました。
とっくにスホの心が自分から離れている事には気づいていましたし、ミスクの家族への思いを痛いほど知りましたからね。
上司と部下の関係でいます・・・と、スホに言いました。
やっぱり、ミスクが見抜いたように、ソ代理も良い人でしたね。
スホは、家のあちこちにミスクの香りを感じながら生活しています。
一番心に沁みたのは、ジミンのタンスに入っていた箱を開けた時。
これからジミンが成長していくにつれて必要になる下着が入っていました。使う頃合いも記していました。
思春期には、この鍵付き日記帳を渡して・・・とか。
俺は足元にも及ばないけど、頑張るぞ、心配するな・・・と、スホはミスクに向けて呟きました。
ヨンウンは胸に潜めて来たデザインを描きました。
“ソーノ”の概念とは違うものだったようです。
自炊も始めました。ジェグクに教わったとおりに。
しかし、思った以上に世間の風は冷たくて厳しかったのです。
注文する量が少ないからと布の注文が断られたり、他の過程においても、ことごとく断られました。
1人で事業を開始するのは、やはり相当な負担でした。
でも、挫けることはありませんでした。
そう言う情報は、同業者にはすぐに伝わります。
“ソーノ”のナム課長たちも、それを知り、心配しました。
今のヨンウンに必要なのは、友達だとドフンが言いました。
同じように心配していたチスクは、それを聞いてすぐにヨンウンを訪ねて行きました、ワインを持って。
ミスクの漬けた不味いキムチを肴に、ワインを飲み、ラーメンを食べました。
ヨンウン、気が晴れました。
そして、またデザインを始めました。
約1か月の間、ヨンウンはデザインに没頭しました。
1人でなくては出来ない自由です。
こんなに自分の中に溜まっていたのかと思うくらい、多くのデザイン画が出来上がりました。
ジェグクにそれを見てもらいたいと思いました。
そんな時、ヨンウンをソヨンがチヒョンと共に訪ねて来ました。
一緒に仕事がしたいから、会社を辞めて来たと言いました。
「険しい道だし、あなたたちに何の約束もしてあげられない。」
と、ヨンウン。呆れました。
でも、ソヨンは引きませんでした。
「険しい道でも、学ばせてください。自分の服に誇りを持ちたいんです。」
と、ソヨンは言いました。
チヒョンは、投資するから、ソヨンを成功させてほしいと言いました。
ソヨンとチヒョンは、あっという間にヨンウンの部屋を改造しました。
そして、仕事場に作り替えたのです。有無を言わせませんでした。
それだけじゃありませんでした。
犬猿の仲だった本部長が、ヨンウンの送別会を盛大に開いてくれたのです。お金を出したのは、チスクでしたが。
ヨンウンが行き詰ってると知ったこのタイミングで・・・です。
ナム課長たち元部下だけじゃなく、生地屋や工場の責任者たちも集まっていました。
皆、ヨンウンに世話になった人たちでした。
皆もヨンウンの事を心配していたのです。
それぞれに、協力すると申し出てくれました、ヨンウンだからと。
ヨンウン・・・泣きそうになりました。
有難く受け入れることにしました。
チスクは高級時計をプレゼントしてくれました。
「新しい時間の始まりでしょ。きっとミスクならそう言う筈。」
・・・と。
ヨンウンは、その時計を手首にはめ、決意を新たにしました。
時が経ちました。2年?
ヨンウンとジェグク、今でもお互いの記憶は、風化する事無く、生き生きとお互いの中に生きて、活力を生み出してくれていました。
ジェグクにはたくさんのオファーが入り続けていました。
ある時、韓国からオファーが入りました。釜山で開くファッションウィークの担当者からでした。
ジェグク、そのチャンスに飛びつきました。
ヨンウンと出会ったイベントでしたよね。
ヨンウンの両親は離婚したのかな?
ともかく、現在は、ヨンウン父は家を出て、近所に暮らしているようです。
適当な距離を置いて、落ち着いた関係になっています。
ヨンウンたちのブランドも、ファッションウィークに参加していました。
ブランド名は、『HWA答』。
ソヨンも、一人前のデザイナーとして認められようとしています。
釜山のモノレールで、ジェグクは向かいから来た“カプセル”に乗ってるヨンウンを見かけました。
慌てて後を追いましたが、すぐに見失ってしまいました。
でも、海辺の道の向こうから歩いてくるヨンウンと会ったのです。
自然に挨拶をしました。
長い時間を隔てて会ったとは思えないくらいに自然に。
ハッピーエンドです。
今度はもう、この想いを手放す事は無いでしょう。
ラブストーリーではありましたが、女性の生き方を見つめ直す事に重点を置いていたように思います。
ヨンウン、ミスク、チスクの女性3人組の生き方はそれぞれに違いましたし、ヨンウン母やジェグク母の人生もまた違う信念に基づいたものでした。
どれもリアルでした。
やはり、ミスクの人生には泣かされましたね。
それにしても、チャン・ギヨンssi、美しいですわ
私は以前から、チャン・ギヨンssiのちょっとくぐもった声の出し方に慣れなくて、聞き取りにくいと思っていたのですが、やっと少し慣れて来たように思います。
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