宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

安全性については絶対妥協しないような人間だったから電力会社ではバッシングされ続けた

2015年06月07日 11時29分07秒 | 深刻な問題
 原子力発電所建設に向けた水理実験室建設を担当した時、入社5年目の新人だったが「安全最優先」を宣言した。今から思うと、上司に「安全最優先で行きたいのですが」と相談すればよかったんだね。

 建築課長が建築費を安くするため実験室の天井高さを1m下げることに決定し、変更には副社長の承認を要求され上司も諦めた。結果、建屋回廊から実験撮影用天井クレーンへの乗り移りがしわ寄せを受けた。上司2人は4m高さを腹這いになって移る案を示した。私は安全性が保てないと譲らなかった。

 建築費節約で安全性が脅かされた話は、福島原発で津波高さを低すぎる6m程度に設定したのと似たパターンだ。福島原発は14mを超える津波でメルトダウンし、東京が放射能汚染で壊滅状態になるところだった。

 故吉田所長は、2007年から原子力設備管理部の部長を務め、社内検討で最大で水位10・2メートル、浸水高15・7メートルの津波が想定されたのに対して、有り得ないと一蹴していた。電力会社の技術屋が出世するにはイエスマンが条件で決定を覆してはいけない。

 私は半導体やソフトしか知らない素人だったが天井クレーン作業の安全性確保に専念した。毎日のようにクレーン業者と連絡を取り、図面を何度も変更させ、2か月かけて普通に乗り移れる構造とした。幸い水理実験室は無事故、その後原発は建設された。

 遡り、新入社員2年目は私の意に反して火力発電所の当直に配属となり、深夜勤務で体調を崩した。深夜勤務が3回連続となることが原因だった。アンケート調査し、AからDまでの4当直で、それぞれ90~100%の回答が深夜連続を3から2にして欲しいとの結果となった。

 私は自費で他の電力会社にも出張し、勤務体制を研究し、運転課長に提案する事にした。ところが私が行く事は情報が届いていた。課長に提案を聞いて下さいと伝えると「忙しい」と言われた。暇そうだったので「時間は有るんじゃないですか」と言うと「何でお前にそんなことが分かるのか」とフロア中に聞こえるような大声で怒鳴られた。

 提案は聞いて貰えず、3連続から2連続になったのは私が研究所に転勤した後の事だった。その後、若い二人の当直員が亡くなったのが原因だった。一人は私が指導した事のあるH君だった。はきはきと明るく、素直な青年だった。今でも彼の笑顔を想い出す。

 90%以上の当直員が希望していた変更(経済的には何の問題も無かった)を運転課長が個人的な思いで継続し、二人の尊い命が失われた。私は入社間もない新人だったが、解決のため、たった一人で立ち向かった。

 その後も安全とか不合理に対しては妥協しなかった。一方で、バリバリ仕事し常識にとらわれず新しい道を開いた。山の様なジェラシーや悪情報にさらされ、行く道が閉ざされた。日本企業では正義は危険と言われるが、電力会社はその最も顕著な組織だろう。

 自分自身が欠点だらけだったし、灰色を白と言うぐらいは出来た。枝葉はどうでも良い。しかし、電力会社の問題点は重要な所で何が事実か分からないし、明確にしない。事実が担保されない点はどうしようもなかった。

 いかさまが大手を振って歩き、闇から闇。私は常に葬られる危険性が有った。早期優遇制度で辞めた時、私は自分の人生が救われた気がした。


東電福島原発の原因を徹底的に解明し責任者を罰しない限り原発の安全性は保てない

2015年05月31日 11時44分00秒 | 深刻な問題
 原子力発電を全廃する事は選択肢の一つであり、事故後の感情としては理解できる。ただし、将来に向けて原子力発電が重要なエネルギー源であり続けることに変わりない。問題はいかに安全性を確保するかだ。

 東京電力福島発電所の事故原因について、徹底解明が行われたかは極めて疑問だ。分かり易く言えば、全電源喪失(メルトダウンの原因)に至った設計や基準を誰が決定したか、経緯や氏名が公表されていない。すなわち誰も責任が無い有耶無耶の幕切れとなっている。

《私が電力の本店課長時代、原子力部に装置について分からない事を電話質問したら、担当取締役から間接的に圧力がかかった。驚いた。JR車中で会った他部の課長と話が弾み、彼が「本店では普通の会話も出来ませんね」と言い、良く考えればそうですねと相槌を打ったのを覚えている。特に原子力はアンタッチャブルだった》

 これでは国民が不安を抱くのは当然の事だ。話題は変わるが、ご存知のように先の大戦に関して日本人自身による裁判は実施されていない。戦勝国側が一方的に判決を下し、A級戦犯などを吊るしただけだ。大本営は一億総玉砕を叫んでいた。

 もし、本土決戦・一億総玉砕に突入していたら、日本は一体どうなっていたか?これを読んでおられるあなたが存在し得ただろうか?戦後の極めて責任の曖昧なスタートが日本の正常な発展を阻害する事になっている。

 福島原発は一歩間違えれば東京には死の灰が降っていた。今頃、日本経済的は深刻な打撃を受け、未だ復興ままならぬ状態だっただろう。日本人は忘れ易い。深刻な事態を「まーまー」で済ませる。

 原発は安全と嘘八百をかつての大本営の如く流し続けた張本人はトップに君臨し、あるいは相談役として人事権保有、高報酬、部屋、車での送り迎え、美女付きで生涯ぬくぬくとした人生を全うできるのだ。つまり、福島原発事故を生んだ体質は不動で温存されている。

 国内では次々原発が再稼働される。原子力の安全性を徹底的に見直すべき絶好のチャンスを逸し、国民に納得できる情報を提供しないままで(私も情報が少なく分からない)再稼働して良いのだろうか?曖昧で甘い温床は異分野においても事故を招く要因となる。

高浜原発の仮差し止めは福井地裁の見識だね 福井地裁の主張には正当性が有る 頑張れ!!

2015年04月19日 11時50分13秒 | 深刻な問題
 私は安全性が確認されれば原発には反対しない。しかし、その安全性が確認されていない。第一に、福島原発の後、東京電力の細部にわたる検証が成されず、責任が明確になっていない。先の戦争について国内で正式な検証がなされていないのと一緒だ。

 福島原発事故の指揮命令における具体的な検証や責任が明確にならないと、闇から闇でまた同じことが起きる。東北電力女川原発では起こらなかったメルトダウンが何故、東京電力で起きたのか、はっきり言えば東京電力が出鱈目だったからだ。

 渡辺輝人弁護士(京都弁護士会)の書いているところでは、福井地裁は「万一の事故に備えなければならない原子力発電所の基準地震動を地震の平均像を基に策定することに合理性は見い出し難い」としている。至極当然の指摘だ。

 関西電力は高浜原発が従来550ガルだった基準を700ガルに引き上げたから安全と主張している。しかし、関西電力自身が700ガル以下でも原子炉が壊れる可能性が有る事を認めている。自己矛盾も甚だしい。

 我が国で記録された最大震度は岩手・宮城内陸地震における4022ガルである。専門家が日本は地震国で、どこでも巨大地震が起こり得ると言っているのだから、高浜原発でも1,000ガルぐらいは生じると考えるのが妥当。

 安全限界(ストレステスト)の973.5ガルを超えない保証は無い。むしろ、確率の問題であり、期間を長くすれば、必ず安全限界は超える。原子力発電所は、絶対電源の確保、免震構造への切り換えなど、根本的な対策無しに安全性は保証されない。

 日本人は忘れっぽい。福島原発はちょっと間違えれば、東京都が全域死の灰に覆われ、日本が壊滅する可能性が有った事を十分認識すべきである。

天皇陛下のパラオ訪問で考えさせられる無謀な戦争

2015年04月10日 09時47分19秒 | 深刻な問題
 パラオでは日本人が1万人戦死し、34人しか助からなかったらしい。全滅だ。ろくな武器も食料も身も無く、洞窟を掘って持久戦を図り、アメリカ軍の火炎放射器に焼かれた。日本軍の目的は単なる時間稼ぎ。亡くなられた方々がうかばれない。

 元々は、軍部中央および現地の賄賂や汚職による領土と資源の略奪。国連高等弁務官だった緒方貞子は「軍部が乱脈を極めた」と語っている。欲望のままに拡大に次ぐ拡大を図り広げ過ぎた防衛線が守り切れなくなった。

 私は正直、パラオの事は知らなかった。ひどい話は至る地域で展開され、それまで軍中央はただ、突っ込め、早く突っ込めと命令を出してきた。突っ込めとは自らの身を投げ出して攻撃しろという事で、「死ね」と殆ど同じ意味。まるで消耗品だ。

 パラオの戦いは、いわば、軍部による自国民大量惨殺だ。この大量惨殺を果てしなく繰り返した。そして、御前会議では軍部トップが終戦に反対し、降伏しても腹を切れない。反省も責任感も無い。むざむざとつかまり、裁判を経て絞死刑にされている。

 天皇陛下は、我々がいつの間にか忘れ、風化しようとしている戦争の無残な現実を白日の下に曝し、語らずして軍事化への反対の意思を伝えようとしているのかもしれない。ニュースで見る天皇陛下は神々しい。

 美智子妃殿下は激しいジェラシーとバッシングで多分うつ病になられながら耐えてこられた。髪は白くなられ、テニスをしていた頃のはつらつさは失われたが、陛下の腕に手を添えて歩く姿は献身的でさわやか、そして美しい。

嘘とイカサマで固めた電力会社中枢

2015年02月19日 21時58分35秒 | 深刻な問題
 電力会社に経営があると思っているのは政治力学で電力トップに上り詰めた連中だけで、裸の王様よろしく錯覚し勘違いする。電力トップは世の中の事もビジネスも知らない。電力社長等がしばしば、地方の経済団体トップを占めるのは、莫大な金の影響力であり、失礼な話。

 自民党衆議院議員の推薦を受けた奴はアホでも馬鹿でも、重大な犯罪を犯さない限り常務取締役までは上がった。私は偶然、仕事の関係でフィクサーと呼ばれた人物と食事したことがあり、自民党国会議員は一人を推薦できると聞かされ驚いた。

 電力会社は全社似たりよったり(関西電力だけは、父親が課長以上の場合は就職できないルールがあるようだ)。 一般社員は逆立ちしてもこいつらには勝てない。社長になるには、プラス学閥の力が影響している。

 そもそも電力業界は独占事業の上に、総括原価方式という市場原理に反する価格決定権限を行使している。総括原価とは、勝手に原価を積み上げ、その上に3%の事業報酬率を乗せる。つまり、無駄が多く経営効率が悪いほど事業報酬額は上がる。

 トップに経営力が有れば事業報酬額は下がってしまうからおかしな奴で丁度良いのか。電力会社は株式会社とはなっていながら中身は社会主義経済そのもの。強制管理と絶対服従の点で電力会社と北朝鮮の基本フレームがよく似ている。

 課長以上になると公私混同で上との関係作りに励む。アフター5や土日が主戦場。日頃は仕事のフリで電話を待つから女郎やオカマの類。常務(いかさまトップが指名)あたりから電話がかからない課長は役職や権限をすべて外され、窓際のさらし者になるのである。

 大物もどき(藤山?藤平?)は営業部の課長会議で「わいの父親は後藤田正晴の後援会長や」と全員を睨み回すように言った。勿論、私を威嚇するためだった。そこには元通産省の取締役がいたのだから仰天する話。

 私から見れば「それがどうした」という所だが、皆ひれ伏すのである。大物もどきは自分が社長になると思っていたことだろう。現実に、元常務などがかつての部下の昇進を頼むため、大物もどきの飲み屋まで押しかけていた。現副社長もそのような努力の賜物である。

 現社長は私が知る限り、電力業界では最も下品な男だが、重大な過失がなく、大物もどきらの有力ライバルがこけたおかげで楽々トップをとった。最有力候補はかつての上司だった。現社長に限らず、事務屋は嘘を巧みに使う作分屋と言える。その大玉が現社長だろう。

 大物もどきは営業部課長の時に、全営業所にイカサマデータをつくるよう指示した。産業分野からの電力設備申し込みを、さも営業所の営業で勝ち取ったように積み上げろとの指示だ。このイカサマデータは取締役以上に上がり、全社員の対話マニュアルにも印刷された。

続く

アメリカでエボラ感染が広がり株価暴落 14,000円割れだとアベノミクス失敗にて消費税10%見送り5

2014年10月16日 14時40分05秒 | 深刻な問題

 アメリカは医療先進国と思っていたが、2次感染者が二人も出る状況に、NY株価市場は狼狽し暴落、日本市場は更にNYに比べ落下率で数倍の大暴落となった。日経平均の14,000円割れは目前である。

 アメリカのCDC(米疾病対策センター)が安全宣言したにも拘らず、二人の感染者を出し、しかもCDCや医療機関の対応がずさんだったことから、不安が広がり、株売りが加速したようだ。

 アメリカのエボラ対策は根本的に間違っている。後手後手に回り、感染者が広範囲に移動し、医療関係者をはじめ多くの人と接してしまった。空気感染が無かったとも言えない。

 エボラ感染地にいた人が出国する場合には陰性かどうかを正確に確認すべきである。例えば、国連で感染国に待機施設を作り、出国者が陰性かどうかを正確に調べる。

 宿泊や検査の費用は各国政府や国連が負担する。陰性であれば出国させる。陽性であれば、特別機や特別車で国内待機施設(専門病院など)まで移し、そこで専門チームが治療に当たる。

 報道によると、アメリカ政府は看護師の対応にミスが有ったと発表し、看護師組合では防護服が後から届いたのに看護師のせいにすると抗議している。いずれにしても、随分前から問題になっていたにも拘らず確実な対応が出来ていなかった。

 更に、アメリカでエボラ感染が広がるようだと、日経平均も14,000円割れでアベノミクス失敗。そうなるとGPIFも追いつかない。はっきり言って安倍首相が真剣に経済対策に取り組んでいれば今頃2万円を超えてますよ。

 増加するのは借金(国際)ばかり。消費税の10%は厳しくなる。消費税増税は官僚の既得権やバラマキを増やすだけ。借金が減るなんてことは無い。官僚はシロアリよりひどい。

 年金も崩壊で若者の未来は益々暗闇。何で若い世代は黙っているのか。 私なら、国会議事堂前に大型街宣車で押しかけ、官僚と国会議員を大音響でやじり倒す。また全国に革命を呼びかける。


日本が本当に沈む日 それは確実にやってくる

2014年09月27日 11時16分01秒 | 深刻な問題

 ギリシャの経済破たんは世界を震撼させたが、日本が経済的に破たんする日は既にカウントダウンに入っている。国家予算の40%が借金でそれが長年常態化している国がいつまで持つのか? 

 経済成長が低迷する中で、国の債務が1,000兆円を超え国家予算が肥大化し、毎年新記録となる国が存在出来るのか?ご存知のようにそれが日本の現状です。安倍さんはよくやっている、しかし、アベノミクスは息切れ。

 今後の展開を図る上で重要なのは1にも2にもアメリカへの軍事協力でしょうね。オバマ大統領は既に支持力を失い、力も無い。しかし、アメリカを動かしている経済リーダー達は安倍首相の姿勢を見ている。

 株や為替は景気動向や需要だけで上がったり下がったりしているわけではない。むしろ大きいのはアメリカの経済リーダー達の意向だ。例えば、為替が2011年には76円台となった。全く需給状況とはかけ離れていた。当時、アメリカは民主党政権の日本を潰しにかかっていた。

《因みに8月4日早朝、私はメールで菅首相に為替介入するよう提案し、それが功を奏したか確認できていないが介入が実施された》

 日本株は1989年12月に38,915円を付けて以降、アップダウンしながら下がる一方であった。ここの所、為替は109円で、日経平均は再び16,300円に戻しているが、これは安倍首相のアメリカに対する軍事協力の姿勢が貢献している。

 外人が大半を占める株式市場では、安倍首相の発言とアベノミクスは全く信用されていない。もし、また安倍首相が「アベノミクスは買いだ」とでも叫ぼうものなら、たちまち株価が暴落しかねない。

 イスラム国の実態がどうのこうのではなく、アメリカの軍事政策に同調し協力しなければ、株価は上がらない。

 さて、私が最も心配しているのは、日本に未来を作る教育だ。

 仲間と西條(愛媛県)に集合し、久々に語り合った。松山氏(仮称)は校長先生を辞め専門学校で電子系の授業を持ってきた。会う度に伝えられるのは、学生たちの質の低下だ。専門学校には就職できず、親が心配して入学させる例が多い。

 以前は一人ぐらいちょっとやる気のある学生もいたが、今は全くいないという。驚くのは運転免許のペーパーテストに合格出来ない。誰かが合格すると英雄になる。ひどいのは、電子を勉強しに来るのに誰も三角関数が分からない。

 前にも書いたが、医学部の学生でさえ、分数の意味が分かっていないと、某大学で教えていた徳島氏が言っていた。受験用に試験問題が解けるテクニックは身につけているが、何のことか分かっていない。

 松山氏は更に、今の学校では、生徒がつまづかない様に、ちょっと困ると親切にフォローするという。先生が先手を打って何とかしてくれる。従って、就職できなくても平気だし、自ら努力して難局を脱出する事が無い。

 学校や個人の成績は公表されることが無いから、成績が悪くてもそれを自覚する事が無く、漠然とした期待を持ってしまうようである。

 私が懸念するのは、日本の教育が企業のビジネスモデルに適用しやすい暗記型に傾き固定化してしまった事だ。教育は、まず国家ビジョンがあり、その目標に向けた人の育成を目指してプログラムが作成されなければならない。

 ところが官僚の得意な手法として、目標を定めず、官僚にとって都合の良い教育政策を勝手に採用するので(政策が欲にまみれてバラバラで発展方向に向かない)、日本の未来が失われてゆく。官僚組織が栄え日本が滅びる。

 36億年の生物進化に比べれば、人間の高々1万年ぐらいの知恵は浅い。幼少時は泥にまみれ走り回り、大自然から力を貰い、36億年の記憶を呼び起こすべきだ。男の子は犬やサルの子供の様になぐり合って(犬は噛むか)喧嘩すればよい。

 幼少期から塾なんてどうかしている。だから変な子供が増え、変な気持が悪い大人が増える。空気を読み過ぎ、論理もへったくれも無く、流れの強い方に一方的になびき流される。

 2030年頃、昭和23年前後生まれの泥んこ世代はいなくなり、あるいは発言もしなくなるから、現状では、日本は水面下に沈没しているだろうね。


世界との摩擦を避けるため調査捕鯨は即刻中止し、クジラ牧場計画を提唱すべきだ

2014年09月21日 11時53分18秒 | 深刻な問題

 IWC総会(国際捕鯨委員会)は南極海での調査捕鯨に関し、毎年の科学委員会に加え、隔年開催の総会でも計画審査が必要だとのニュージーランド案を採択した。いよいよ、日本は追い詰められたのだが、政府は調査捕鯨を強行する計画だ。

 調査捕鯨の強行は実に愚かしい。先の大戦前も、日本は背伸びしてアメリカやイギリスと戦力を競い、アメリカとは対立を深め、ABCD包囲網を敷かれ、経済やエネルギー資源で追い詰められた。そこで無謀にもアメリカとの戦いを挑んで始まった。

 一方で、中国は日本の占領による被害者を強調し、うまくアメリカをそそのかし対日戦争へ誘導して日本を破滅させた。更に、戦後、中国はピンポン外交で、アメリカを引き寄せ、たぶらかせ、アメリカ対外政策の大転換を実現させた。

 アメリカは共産党一党独裁国を世界の工場にしてしまった。アメリカは日本政府の尻を叩き、大半の日本製造企業を中国に立地させた。このように中国は日本から資金とノウハウを引き出させる楽な戦略で急成長し、21世紀の覇者となろうとしている。

 言っとくけど、調査捕鯨を強行しても何の得にもならんし、日本が孤立する道筋を作るばかりだ。日本人はクジラを食べてきた食文化が有るが、クジラが食べられなくて深刻な事態にはならないが、世界との対立は深刻な事態をもたらす。

 IWCではお互いが裏で政治的な活動を繰り広げ負けたんだから、負けたことを率直に認め、一旦は引き下がり、ニュージーランドのジョン・キー首相と握手したらよい。安倍首相とニュージーランド首相との握手映像が世界に発信させられる。

 その際、クジラ大牧場計画を提唱したらよい。相手が受け入れ可能な案で、実質的な勝利を勝ち取る。対立する中ではお互い冷静な考えも判断もできない。対立だけが増長し、憎しみ合い、建設的な話にならない。

 何故、日本が譲れないか?特に官僚の頑固さが影響している。官僚は巧みにマスコミ操作し、日本人のナショナリズムを煽る。日本の正義を振りかざすと、欧米とは意見が全く相いれなくなるから、対立は深くならざるを得ない。

 先の大戦で戦争に突入させたのも軍事官僚。官僚は自分が正しいと信じ、間違いは認めない。従って、官僚も日本も一度走り出したら止まらない。あまりにも硬直的すぎて深刻な事態を招く。ここはしたたかに、表面的な勝ち負けより、実を取るべきだろう。


吉田調書で改めて浮かぶ故吉田昌郎氏の英雄行為と原発安全性を廃棄させた最高責任者としての大罪

2014年09月14日 13時28分14秒 | 深刻な問題

 吉田所長の凄かったところは、福島原発の1,2,3号機のメルトダウンという危機的状況で現場責任者として一歩も退かず指揮をとり続けた事と(普通は逃げる)、官邸からの指示にも拘らず炉心冷却のため海水を入れて更なる大惨事を防いだことだろうね。

 大量の放射能が東京にまで達し、日本が壊滅状態となってもおかしくは無かった。吉田調書を飛ばし読みして、彼は自ら放射能を浴びて死ぬことも有り得ると感じながら、嵐のように降り注ぐ難問の解決に当たっていたのだろう。

 アメリカ政府は福島原発4号機が空焚きで放射能が大拡散する事を恐れ、アメリカ人関係者に避難指示を出した。ヘリコプターを飛ばして撮影すると槽に水が溜まっているのが確認され安堵となったが、日本国内には知らされていなかった。

 吉田主張は確かに日本を救った英雄だった。しかし、見方を変えれば自ら招いた災害を最小限に抑制したいとの思いも、心の底では強かったのではないか。

 2008年原子力設備管理部の最高責任者だった吉田氏は、最大水位10.2m、浸水高15.7mの津波想定をそんな馬鹿な事が起こるはずがないと一蹴し、対策しなかった。今思うと東電にとって、これは表面化できないものの大変な業績だった。

 東電は津波を5.7mに設定していた。もし、15.7mに変更すると、対策設備費用は莫大である。防波堤だけではない。送電系統、非常用発電機ほか原発全体の安全設備を徹底的に見直すと1カ所の発電所で数千億円になるのではないか。

 電力会社は総括原価方式(自社で積み上げた見積もりが通る世界)で報酬率一定だから、設備費などが高いほど利益が向上する。しかし、東電は経営効率を追求していたから莫大な対策費は非常に痛い。

 責任問題も浮上する。こういう時、安全議論を叩き潰す人物が登場するとトップとしては大変助かる。電力会社はおしなべて優等生集団、特にトップを占める東大卒等の超優等生グループではできない。

 また、全電力喪失に至った事はとても原子力技術のトップとして、発電所所長として、安全管理をまともに実施していたとは言えない。現に東北電力女川原発では対策できていた(これが普通)から事故も起きなかった。

 吉田所長は、安全検討の障害になったね。技術トップが大きな声で15.7mの津波は有り得ないと言えば、東電社内では、若手だけでなく課長クラスもビビッて、誰も安全面で検討できないと判断する。

 吉田氏の事ではないが不都合な状況を一蹴するやくざは、どこの電力会社でも重宝されている。2010年6月、吉田氏は執行役員になっている。電力OBなら対策を潰した予算軽減が効いたと断言できる。

 調書では東京電力が原発に対する災害を甘く見た要因に柏崎刈羽原発に設計許容度を超える振動が加わりながらプラント停止と炉心冷却できたことが有ると指摘している。当時、マスコミは地震データを求めたが東電はデータ喪失と発表した。

 あの時も書いたが、東電は嘘を発表し逃げたと思われる。やはり、地震は設計許容度を超えていたので隠したのだ。プラントも安全に停止し、世間も簡単にごまかすことが出来、満身に繋がったと言える。

 実は某五国電力(どこか想像して下さい)の原発3号機建設では、電力中央研究所の水理実験設備が一杯で、自社に水理実験室を建設する事になった。その時、水理実験室天井を1m下げたのが建設土木部の某課長だった。

 建設費が安くなるのがその理由。東電津波の話と重なる。入社5年目の拓井は設備全般を一人で担当し(水槽等は土木が協力)、「安全性最優先」を宣言した。しかし暗礁に乗り上げた。撮影などの作業を兼ねた天井クレーンが設置できない。

《原子力関連設備で担当者が「安全最優先宣言」した例は全電力でも見当たらないだろう。福島原発事故でわかる通り、東電は安全よりコストを優先していた。拓井は安全については譲らず躊躇なく宣言した》

 元の案に戻すよう申し入れた所「副社長の承認を得ているので、撤回するには副社長を説得しろ」と言われ、拓井の上司が諦めた。特に問題は、天井クレーンへの乗り降り。

 拓井の上司の主席と副主席は、高い位置の回廊から腹ばいになって乗り降りする案を出す。拓井は断固拒否。2か月間、拓井は必死にメーカーとの協議を重ね、何とか解決策を見出した。

 話はそれるが、このクレーンメーカーを含め、盆暮には業者などから商品が大量に届き、山のように積み上げられた。拓井は現金を含めて全部を自費で返送し、賄賂を提案した業者は不採用とした。

 拓井以外は、出張費など有り難く頂戴したと自慢した人間もいたほど。クレーン検収日のメーカーお礼会に担当の拓井は出なかったが、まるで関係ない人間も大勢参加し、2次会以降もメーカーは相当散財したと聞いた。

 歴代の電力トップが賄賂を受け取っていたこと(中部電力だけ事件化)を贈った側が伝えてくれたが、つまり、電力会社トップに上り詰める人間にとって賄賂・汚職は常識。断った事が明るみに出れば当然トップから見て嫌味以外の何物でもない。

 拓井も「灰色を白と言う」ぐらいの社内常識は身につけたが、黒を白とはしなかった。結果として、拓井は課長クラスになるのも容易ではなく(辞職覚悟の抗議で実現)、最後は早期優遇退職制度で辞めるに至った。

 拓井の昇進を常に阻み続けたのは父親が後藤田正晴の後援会会長していた藤山だった。工業高校卒、国内留学で大卒扱いになった藤山の苦労も理解できるが、粉飾提案ぐらいしかできない人間が常務まで昇進、何人もの人間を潰してきたという、電力会社の異常さを示す例である。

 「そんな馬鹿な事が有るわけない」発言で拓井が思い出すのは、拓井が出向中に新規事業を立ち上げ営業部に復帰し副社長に呼ばれた時。拓井が「課長ながら部下も予算も何の権限も無く、藤山部長に会うにも何をするにしろ次長の許可を厳命された」と伝えた時の副社長の返事だった。

 副社長は全く取り付くしまも無く、拓井を異常人間扱い。その時の新賀次長は拓井の監視役で勤務時間中は朝から夕方までパソコンゲームで遊んでいたが、情報部門部長、取締役となり、つい先頃は情報通信子会社の社長としてテレビ出演していた。

 藤山が自分の人事に対する影響力を見せつける格好の舞台を作ったのだ。藤山は上司を飛ばすぐらいは平気で出来たに違いない。人事をお願いするため、OBが藤山参りを繰り返していた。

 元々、土木屋でもない拓井が水理実験室を担当した原因は、火力発電所の当直で夜間勤務が3連続で厳しいところから、発電課長に改善を申し入れたことなどが原因だった(拓井にとって左遷人事は当たり前)。

 入社2年目だった拓井は当直の勤務アンケート調査し、当直単位で90%から100%が夜間3連続から2連続への変更を希望している事を把握。拓井は当直員の希望を伝えるべく出向いたが課長(状況は十分知っていた)は「時間が無い」と聞かなかった。

 拓井が研究所に転勤後、二人の若い当直員が死亡し、2連続夜間体制になった。しかし、拓井の申し出が通っていれば、二人の死者は出さずに済んだ。しかも、3連続夜勤は発電課長の個人的な思いに過ぎなかかった。

 先頃の五国電力のトップ人事を見ても、拓井のように安全上問題の解決に乗り出すと(そういう人間はまずいないが)早い段階で制裁され、上手に当たらず触らずで逃げた人間が上り詰める事が良く理解できる。

 今も、電力内部では原子力の安全性議論はご法度で、まともな議論が出来ない状況だろう。原子力は安全性が確認されれば、推進すべきだが、嘘作文を書いてきた事務屋の万葉社長(元原子力本部長で原子力の安全神話を社内外に刷り込ませた張本人)が君臨する現状で安全性が正確に確認されるとは思えない。

 故吉田所長の英雄行為はきちんと評価する必要が有る。それは紛れもない事実だが、もし吉田所長がまともに安全対策を講じていたら、少なくとも執行役員にはなれなかっただろう。


全盲の少女の足を蹴る 大田区の女子小学生二人の飛び降り自殺 海上自衛隊のいじめ自殺 正常さが失われつ

2014年09月07日 19時30分49秒 | 深刻な問題

  日本社会の歪みは長い時間を経て着実に進み、それが弱い部分から露出・顕在化しつつある。全盲の少女への暴行、幼い少女の自殺はそういった弱い部分にかかった力の大きさを示しているが、また日本人のメンタリティーでもある。

 この度の全盲少女への暴行で、実は全盲の方々が日常的に暴力行為やバッシングを受けていることが明らかになった。悪意の無い衝突にも拘らず、脅かされ、恐怖を感じることも多いそうだ。

 日本はいつの間にか、温かい親切な社会ではなくなってきた。空気を読めとか、その場の支配者、全体の勢いを優先しすぎるあまり、正常さが失われる。論理や勇気や正しい判断を喪失している。

 昔の飛び降り自殺は、成人男性が確実な死を実現するためと言われた。女性は、睡眠薬の大量摂取、リストカットなど、誰かに止めて欲しいとするためらい自殺が多かったようだ。今回の飛び降り自殺は6歳の少女である。

 夢多きはずの幼い小学校の女子生徒二人が揃ってマンションから飛び降りるとはあまりにむごい。あまりにも残酷。これに反応しない社会は更に異常。2人とも中学受験を控え、『勉強が大変で疲れている。よく眠れない』と話していたらしい。

 何度も指摘するように、知識は基本的な内容を身につければしれで十分。使いもせんカビの生えた知識を詰め込んだところで何の意味も無い。教科書は時代とともに書き換えられる。ところてん式の大学を出ても役に立たん。無能な大人が増えている。

 分かっていたら助けてやりたかったね。親の欲望、親の見栄、親のエゴ。自分が出来んかった事を子供に期待するな。

 軍隊組織での上官から部下に対する嫌がらせやセクハラはアメリカでも問題になっていたから、日本だけではないとしても、絶対権限を持つ自衛隊(軍隊組織)の上司からのいじめは深刻である。

 周りの上司も見て見ぬふりをするのは、自己防衛でもあり、組織防衛でもある。もし勇気を出して、解決を図れば、自分に火の粉が降りかかってくるとの思いが強いのだろう。

 自衛隊を知る高専の教授が「自衛隊では上司にいかに取り入るか、例えばトイレでさも偶然に会ったように振る舞う。上官が靴をなめろと言えば、ためらわずなめるだろう」と言っていた。特殊な社会なんだね。

 電力会社もちょっと自衛隊と似ている。自民党国会議員をバックにするとそれだけで常務に昇進しており、大きな権限を得るので出来の悪いのが悪用すると大変。いじめも組織全体に及ぶから、規模も大きくなる。

 三国電力だったか、五国電力だったかの、父親が後藤田正晴の後援会長で、藤平だったか藤山だったかは、気に入らない人間を何人も潰しただろうね。びっくりしたのは、電力会社の幹部候補は「〇〇を潰す」という言葉を公然と語っていた事。

 特に、取締役候補が集まる企画部門では、社長候補と言われた連中(エリート)は、意に沿わない部下などを潰すことは自分に与えられた権限と考えていた。私は何度潰されかけたか数えきれないが、生き残っている。

 人間て、強いようだけど、簡単に倒れる。特に優秀で真面目な人は弱い。私の大学(独立精神が強い)の先輩や後輩が何人も亡くなられ二人は深刻な病気になった。既得権系の東大・京大では聞いたことが無い。

 私は、2回倒れ一度死んでいてもおかしくはなかった。普通の人の数倍頑張り、風当たりや弾圧は半端じゃなく激しかった。家内は良く知っている。救われた理由は、安全弁と運動を欠かさなかった事だろう。

 徹底的に追い込まれると開き直った。いざとなったら上司でも怒鳴るし、「首にしてください」は合計3回言ったかな。開き直りはサラリーマンとして非常にまずいが死ぬよりいいだろう。

建設中!!

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