勉強が手に付かず元気のなかった長男がホリエモンが活躍するニュースには目を輝かせていたので、気持の中でちょっと応援していた。やることが派手だったね。ましかし、若い人が活躍するのはいいのではないかと思っていたが、「人の心は金で買える」と書いていたのを聞いたあたりから ?と思い始めた。衆議院で立候補し、敗れはしたが、今回のことが無ければ次回は亀井さんも危なかっただろうね。
ホリエモンは狙われたのだと思う。特に、自家用ジェットで女優とハワイ、というのは検察庁の担当者がこの野郎と思ったのだろう。既得権社会に生きる男たちの「ねたみ」やジェラシーはすさまじい。
残念だったのは経営者としての志の問題だ。企業の発展の先には必ず社会貢献があるべきである。いかさまをやっても儲かればよいという自己本位の企業は存在価値が全くない。ところが、いかさま・法律違反の企業は急激に増えているし、同時に情報が表面化する傾向にある。私の関与するところでも、たとえば売り込みをかけてくる会社は多くがその類である。騙されるほうが悪いという考えである。上場企業でも歴史の若いIT関連などは構成メンバーも若く、モラルなど無い。不正な会社は公正取引委員会や経済産業省に通告しなければならない。
いかさまをやれば利益を得やすい。それでは企業としての存在価値はない。いかさまに走るのは実は自信が無いからだ。自分に自信があれば絶対にアンフェアーな手段は取らない。表面化しなければ、ばれなければ何をやっても良いという風潮はバブルの時代に、権力志向のじいさんやらおっさんやらが始めたのだが、全国の組織という組織が悪に染まったので日本は大きく後退した。私は電力在任中からこんな会社はいらないなと思っていたが、電力会社の山のような不正事件でそのことが改めて実感される。
私の会社は零細というより微細企業だが社会貢献を目標にしている。それが存在することの意味だ。時間はかかっても発展させる。ホリエモンは残念だったが、志の大切さを認識してほしい。