ハッブル望遠鏡がビッグバン宇宙の謎を解くためとするのは、予算獲得のための作文である。何度も指摘しているように、我々が観察できる宇宙は全体のわずか4%かそこらにすぎず、宇宙が大爆発した根拠がは全ての天体が遠ざかっているからとしながら、どこで爆発したかを示せないし、ビッグバンの最大の拠り所となる可逆的な時間的空間などどこにも存在しない。
科学は再現できることしか扱えない。ところが、殆どその実体が観察できていない宇宙に関して、ビッグバンなどというものすごく大胆な論理を組み立てて、さも定説のように発表してしまう。科学の天才達の説にしてはあまりにもお粗末すぎて、話にならない。
そもそも、ビッグバンの根拠となったのは、全ての天体の電磁波が赤外線側に振れており、ドップラー効果により遠ざかっているとみなせるというものだ。もし、全ての天体が地球にいる我々から遠ざかるのであれば、ビッグバンは地球付近で起きたことになる。加えて、過去の観察データを集計すれば、高校生でさえどこが爆発地点であったかは簡単に計算できる。しかるに、この簡単な推定がなされたことがない。
もし、アインシュタインの言うような、空間的な時間が有ったとしたら、時間は可逆性になる。つまり、DVD映像を反転させたように、絨毯の上にぶちまけた水は空中を飛んでお盆の上のコップに戻る。それだけでない。宇宙の膨張がある時 反転しはじめ、全ての宇宙の天体は1点に向かって移動し、やがては目にも見えない量子大に凝縮するのだ。
量子理論が発達したことは、無から有を生むと言う根拠を見いだせないでいたビッグバン支持者にとっては天からの救いだったに違いない。物質の元をなす、量子と宇宙を結びつける、荒唐無稽なつぎはぎ理論が生まれることとなった。
ビッグバン理論は、確認不可能な単なる仮説にすぎないが、何故、否定されないかと言うと、アインシュタインをはじめとした数学や物理の天才達がありとあらゆる物理や数学の理論、観察結果を継ぎ足して理論武装しているからだ。例えば、相対性理論一つをとってもこれを理解すること事態が容易ではない。ましてや、ひも理論などに至っては、日本で何人が分かっているのか。
ビッグバンの心臓部は数学である。数学で扱えるのは極めて単純であるか、理想的な物理現象などに限定されてい。化学、生物の分野ではほとんど通用しない。数学では無限大の表現∞は持つものの、事実上無限大を扱うことが出来ない。
つまり、数学的世界と無限大は全く相反するところにある。一方で、ビッグバンの本来意味する単純な爆発拡散は、秩序を規定しておらず、宇宙の形成条件を満たしていない。秩序の本質の一つは循環性である。
電子が核のまわりを循環し、衛星が恒星の周りを循環し、凝縮と分裂が循環する世界が宇宙であると言うべきだろう。秩序こそが生命と進化した人間を作り出した。宇宙が有限とするのは、無理やり宇宙を数学的に表現しようとするための暴論である。有限とは単に、無限宇宙の一部を示すに過ぎない。