期待されて登場した民主党鳩山政権だが、鳩山首相自身の節操のなさ、理念の欠如で、国民の期待は裏切られ続け、加えて、小沢幹事長とのアベックで、金に絡んだ問題を深刻に引きずり、がたがたの低空飛行、迷走状態である。当初、官僚改革だけでも良いと思っていたが、これも雲行きが怪しい。その大きな原因は小沢幹事長にありそうだ。
小沢幹事長は田中、金丸と自らの親分や師匠が相次ぎ逮捕され失墜してことに個人的な恨みを抱いているようで、私憤から自民党を徹底的に叩くことに、執念を燃やしている。同じく、自民党を操り追い込んだアメリカにも穏やかならざる感情が有るようだ。自民党の支持基盤を根こそぎ民主党へ取り込もうとしながら、見えてくるのは、自民党以上に自民党的な体質だ。
それでも、自民党が下野し長期間政権の座から遠のいていることは大変意味が有る。16年前の前回は、社会党と自民党が結束し政権をとり返したおかげで日本の発展は著しく阻害された。自民党にも官僚にも戦略らしきものは全く存在せず、アメリカの「日本袋叩き戦略」は見事に達成され、日本は経済成長力が失われ、そして遂に中国に抜かれることになった。
実はアメリカ・クリントン政権下で作成された日本叩きプログラムは現在も機能していて、日本は浮揚出来ない。自民党+官僚組織は最悪だったが、民主党にはマクロ経済の分かる人間がいない。東大中心で固めた大臣等のスタッフは、アメリカが過去に仕掛けた日本沈没作戦を見抜けず、まじめに沈没プログラムを実行してゆく。
どうすべきか?まずは、3%程度のインフレへのシフトだろう。デフレは確実に日本のコア的な成長力を奪ってきたのだ。
中断!!