3月19日、明治大学で開催された電気学会で発表してきた。タイトルは「地球温暖化防止と宇宙開発」という壮大なものだった。自分でもやりすぎのタイトルかなとも思ったが。果たして?私の前後のテーマは、はんだを溶かす話とか、道路標識の認識だとか、それぞれ立派な発表だが私にはえらいちまちました話に思えた。
論点は、CO2を初め温室効果ガスを25%も減らすことは極めて困難なうえに、産業界や家庭に大きな犠牲を強いることになる。もし、CO2を減らしても地球温暖化防止できるという保証はない。アルミ箔などで構成する地球温暖化防止衛星を打ち上げて元々の熱源である太陽光を遮断せよということだ。
毎年、台風やハリケーンの被害が大型化し、九州と四国を合わせたほどの面積が砂漠化している。これらを地球温暖化防止衛星で少しでも対策できれば経済的にもペイできる。
地球には1秒間に120GWの太陽光エネルギーが降り注いでおり、この量は産業革命以来人間が消費してきたエネルギーを上回るという。それだけ無尽蔵なエネルギーが宇宙にはある。
私の発表に対して、最も熱く質問したのは座長だった。普通座長は、質問が出ないときに、二つぐらい質問を用意しておくもので質問は当然だが、すでに質問が出ている状態で、まだ時間があるからと全体として長い質問時間となった。多分話題として、興味深いものだったのだ。
退潮傾向が明確になっている電気学会で新たなテーマとなってくれれば、苦労が報われる。