40年前の学生から見ると、現在のパソコンソフトの発展状況はうらやましい限りだ。まず第一に、パソコン(今や非常に高性能)を利用して無料で高級言語を好きなだけ使うことができる。その筆頭は、エクセルVBA(計算・分析など多方面)であるが、PHP(パソコンや携帯の高度な表示利用機能)、MYSQL(データベース:PHPから操作)、JAVASCRIPT(ホームページの高度な機能)など豊富なソフトがウェブ上で解放されている。パソコンで何かしたいときには、無限の世界がある。
VBA(マクロ)は昔のFORTLAN(フォートラン:技術計算用)と比べると経済性、プログラムの使い勝手、デバッグの容易さ、機能などで格段に優れている。スピードも昔の大型計算機とそん色ない。データの保存や計算結果の書き込みはエクセルシートを利用する。夢のようなプログラムがエクセルの裏に潜んでいる。(エクセルは有料?誰でも持っていると考える)
私がVBAで気に入っているのは、プログラムでは例えばselect caseというif文の進化系。難しい判定を行うときはif文の山となるところをスマートに仕分けることができる。また、case を色々設定した最後にcase elseとしておくと、いずれにも属さないケース(エラーが多い)が引っ掛かる。配列は3次元でも5次元でも(何でそうなるの?)簡単に設定できる。変数などに日本語が使えるのも助かる。(他のソフトでも同様の傾向だが)
デバッグではインタープリターにより、プログラムステートメントを1行づつチェックできる点だ。FORTLANやJAVAなどのコンパイル(機械語への一括変換)では、アバウトになりがち。エクセルの検索や置換の機能がそのまま使えるのも非常に有り難い。例えば変数が正しく使われているかのチェック、たくさんの変数を一挙に変更したい時に役立つ。強力な汎用グラフが使えるも便利。
マイクロソフトに言わせるとVBAで出来ないことはC++でもできないらしいので、C++をやる必要もない。VBAマクロではホームページ入り込み疑似的な操作もできる。
PHPとMYSQLとの組み合わせは、無料のデータベースをウェブ上で使えるということで大変有り難い。ホームページによくあるアンケート調査などは間違いなくこれを使っている。顧客がアンケート調査を書き込むと、サーバーのデータベースにデータが保管され、利用したり分析できる。ウェブ上に写真集を作ることもできる。また、PHPでは携帯のサイトを作ったり、制御にも使える。
JAVASCRIPTはHTMLを高機能にしたようなもので、ホームページの高度化には欠かせない。PHPと同様、ホームページ編集用のHTMLの中に埋め込むことができる。SCRIPT(プログラムの1行づつのステートメント)はJAVA、PHPとよく似ており、素人にも使いやすいと言われている。ただし、画像などの制御を行うには、分かりにくいしきたりを覚えなければならない。FORTLAN、VBAと進んできた私にとっては、まどろっこしい。簡易言語と言いながら動画編集は結構大変。エディターにはホームページビルダーを使得るので助かる。
フラッシュなのかJAVASCRIPTなのかについては、よほど本格的なものでない限りは、JAVASCRIPTでも良いのではないかと思う。フラッシュは結構高いソフト料金を払わなければならない。JAVASCRIPTでも工夫すれば、ゲームソフトもできるし、感動的な放映シーンを演出できる。無理して購入したフラッシュ8やフラッシュCS3のソフトはほとんど使っていない。
若い人たちが何を目指すべきかと聞かれたら、ホームページ系の人ならPHPかな。PHPを制覇しておけば、PCと携帯でかなりのことができ、ホームページ他インターネット関連に強くなるしJAVAとも馴染み、JAVASCRIPTも理解しやすい。分析とか数値計算ならVBAをお勧めする。21世紀の人類の宝だ。JAVAは少しかじっただけで十分理解できていないが、技術的な分野ではJAVAじゃないと解決しないケースが多々あり、その道の人たちの重要なツールと思う。