橋下徹は今回の慰安婦発言でその良識の無さ、リスク管理の無さ、戦略性の無さが露呈してしまった。庶民が酒を飲みながらぼやくのではない。政党の代表であり、大都市大阪の市長が公的に発言したことだ。正しいとか正しくないとかではなく、わざわざマスコミの前で発言してどのような効果を狙ったものか。
うっかり発言であれば、直ちに挽回策をとるべきだった。例えば、謝罪の上、一時期代表を謹慎するとか、坊主になるとか。実は今回の事は橋下が頭を丸めるぐらいの出来事であり、その自覚が無いとしたら、別のケースで必ず同じような事件が起きる。
これまで維新の会を支持してきた私自身が、橋下がわざわざ慰安婦の問題(韓国に関してかなりデリケート)を取り上げることに疑問を感じ始めた。彼は裸の王様なのかな。本件が維新の会に及ぼす影響は深刻だと思うね。
私どもは帰還兵の話を聞き、赤裸々な雑誌も読んでいるから、日本軍兵士が韓国や中国でどれだけ女性に対して犯罪行為をしてきたかも知っている。安倍首相を含め、都合よく解釈して、無責任な発言をするのではなく、まずは真摯な態度で歴史的事実を客観的に把握することから始めなければならない。
日本軍の多くの兵士は戦争中の混乱状態に乗じて本当に悪いことをしてきたんですよ。
ドイツが戦後、戦争で迷惑をかけた事を認めて、世界に貢献する努力(例えば、外国人労働者の受け入れ、ヨーロッパ統合の指導的役割など)を続けてきたことをお手本に、市民レベルでも、いかに償っていくかを真剣に考えなければならない。
追記
橋下は謝罪会見を実施したものの謝罪になっていない。言い訳をしない、強がりを言わない。それが謝罪会見の要点。丸坊主にでもなれば、潔いということで逆に人気回復になった。