先の衆議院選挙で維新の会を手弁当で応援していて、かなりの人から維新の会は石原氏がいるから投票できないとか、年寄連中が問題とか言われた。橋下は多分国政の経験が無かったので、東で人気高くベテランの石原氏を党首に据えたかったのだろう。
何度も指摘しているが、維新の会がみんなの党に解党しろなどと、思い上がり過ぎたことを言わず、一緒になっていたら、衆議院で180席は固かったと思う。そうであれば、大阪都構想は加速度的に実現したに違いない。
この度、自ら党首を退いたみんなの党の渡辺も、借金を暴露されず安泰だったかもしれないが、色々な事が非常に不都合に働いた。
今さら言っても何だけど、まず、橋下は原子力政策からブレ始めた。私は原子力は安全が確保されれば賛成ながら、橋下がブレずに原子力に対して厳しい姿勢を続けていたら、それはそれで支持しただろう。
問題は理由も明確では無く、反省も無く、十分な説明も無く、謝罪も無くブレる事だ。橋下はだんだんブレが増え始め、ひどくなってきた。慰安婦問題に不用意に踏み込み過ぎ、発言は撤回しないなどと居座った。
今回の党の分裂そのものが大きなブレの一つだ。支持者の大きな混乱を招くような分裂をさせるのなら最初から合併すべきではなかった。取り組みが甘すぎたと言わざるを得ない。
私はこのブログで、橋下は坊主になり、暫く代表の座から降りろと提案した。読んでいるか?アドバイスを聞いていたら、もっと維新の会は勢力を維持し、その上で橋下は強いリーダーとして復帰しただろう。
反省し、潔く地位を降りるぐらいの度胸の無い奴は、リーダーとしてはふさわしくない。日本人は潔く散る桜が好きだ。パッと散ったら、あの立派な桜をまた見たいと思うのが日本人だ。
歴史を振り返って、軍部とか大本営とか、嘘ばっかり言って、自分を正当化し、全く反省しない。絶対責任も取らない。現在もそっくり官僚がその伝統を固く守り続けている。
それが日本の発展を大きく阻害しているのだが、そういう悪しき、日本のリーダースタイルをとるようであれば、何ら進歩は無いし、党首なんてやる資格は無い。だから、私は積極的に維新の会を支援するのを止めた。
私は現在、安倍首相のアベノミクスを含めたリーダーシップを支持している。現状で、殆ど助からないところまで沈んだ日本を救済し得るパワーは、現実的に安倍首相しかない。
今回の維新の会の分裂が野党再編成を加速させる?ブレるリーダーが中心にいるようでは、国民の支持も得られないし、求心力も働きにくい。遠心力が強くなる可能性も有る。