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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

量子力学を調べる程 ビッグバン宇宙論が途方もない無理筋であることが分かる

2017年09月12日 17時37分09秒 | 宇宙
 量子の世界は我々が知る世界(マクロ世界)とは大きく異なる。例えば、電子は量子だ。我々が物理を習った1965年頃は最も小さな物質が電子とされていた。ところが、電子は大きさが無く、粒子であり、波であるとされている。

 大きさが無いのに粒子という概念も分からないが、アインシュタインがびっくりしたのは、ペアになっている電子の一つを地球に残し、残りを宇宙の端に移動させるとその二つの電子の回転スピンは完全に同期するという。

 分かり易く言えば、双子が地球と宇宙の果てに分かれて存在する場合、片方が笑うと、同時に笑うようなものだ。実際には地球の電子スピンを観測し上向きスピンであることを確認すると、宇宙の端のスピンが下向きであることが確認される。

 両方の電子はそれぞれ上向きと下向きの二つのスピンをもっていて互いに打ち消し合っている。これをスピンの重なりという。何故、一つの電子が二つのスピンをもつかは分からない。先程の遠距離の同期はシュレディンガーが「もつれ」と名前を付けた。

 更に、量子は同時に複数の経路を通る。例えば、8つの経路が有る場合、量子は同時に8つの経路を通過する。そこで、この様な不思議な特技(同時処理)を使って、量子コンピューターが開発されることになった。

 量子のサイズで起きている現象はマクロ世界とは大きく異なる。実態は異なるが、あたかも細胞レベルで起きている現象がそのまま人間の生活や活動には当てはまらないのと同様だ。

 さて、宇宙の元になった粒子は量子であるとされている。量子である物質と反物質が混ざり合い打ち消し合って無となっている状態から、物質量がやや勝り、生じた物質(宇宙卵)がトンネル効果により、浸み出して爆発的に拡大したのがビッグバンとなったという訳だ。

 しかし、このトンネル効果は質量が小さい場合には生じるが、質量が増えるにつれて生じにくくなることが確認されている。宇宙卵の質量は無限大と言っても良いだろう。トンネル効果を生じるレベルではない。

 宇宙物理学者はここで、宇宙卵は母なる空間では質量がゼロなんですというのかも知れない。しかし、数学をどういじっても質量がゼロになるなんてことは無い。一方、トンネル効果で進む距離はミクロンオーダーである。

 そうであればこの宇宙と母なる空間はミクロンの距離で接している事になる。一体、どこでこの宇宙と母なる宇宙が接しているのであろうか。ガリバー旅行記よりは奇想天外な話ではある。