2003年の仮説発表では細胞の中に生化学的なハードウェアとソフトウェアが有り、様々な条件をシミュレーションし、評価システムでより優れた方式を選択して進化すると発表した。このうち、シミュレーションについては「あらゆる可能性を試しそれを記憶させる」に変更したが、そのほかは証明されつつある。
つまり、僕らの体の細胞の一つ一つには生化学的なコンピューターが有るということだ。何とNHKのシリーズ人体では、各器官や細胞からメッセイジ物質が放出され、巨大な情報ネットワーク、つまりインターネットが形成されていることを示した。
僕も情報通信は実施されていると考え、それは電気を使うのか、化学物質を使うのか、主な指令は脳から全体へ出されるのだろうなと思っていた。全細胞が大量の情報を出しているというのは想像がつかなかった。セックスの後の受精卵も、最初に心臓ができるとあんたが肝臓になれと会話しながら体ができてゆくらしい。
毎年、電気学会で進化仮説を発表している僕にとって、このメッセイジ物質による情報交換は興味深い。僕のメインの仮説である循環論理の評価システムをどのように形成し得るかを考え始めている。皆さんはkyぃ見ないだろうが、良いひらめきが有れば来年3月発表したい。