河野太郎は国民の人気高く、日経・朝日の調査では、自民党層・支持数において同じく総裁候補の岸田議員へ2倍の大差をつけている。首相の最有力首相候補であることは間違いない。しかも、仮に今回敗れても次回に向けて準備を進めればパワーも増し首相選出の可能性は今回以上に高い。
さりながら、原発や天皇継承という重要課題に関し簡単に自論を引っ込め、細田派・麻生派の領袖にすり寄る。一方、現在お世話になっている麻生派と対立する石破議員に協力を求めるのは、なりふり構わぬ焦りと受け取れる。暴走しかねないような危うさを感じる。
若いしチャンスも多いから、原発反対でも、女系天皇支持でも自ら信じる構想はぶれずに主張すればよい。もし、自論を引っ込めるのなら、きちんと支持者や国民に分かるよう説明すべきだ。もし首相になり、中国から脅かされて主張を急に変えるなんてことがあったら、日本は大きなダメージを受ける。
石破議員との協力関係に関しては、当初 無関心な発言をしておきながら、何故、突如 自ら出向いて協力を求めるのか。石破議員が不出馬なら決選投票なしで勝てる可能性有りと読んだことは明白だ。また、麻生派の大方が河野不支持と分かったのかもしれない。
河野候補が、本当に日本を改革して発展させることを目指すなら、ここのところの河野候補の動きは、自らその道を閉ざすことになる。河野の河野たる所以を捨てれば、人気があって若いだけの欲ボケ候補だ。焦らず正々堂々と正面から戦え。それが首相になる王道であり着実なプロセスである。