教科書に載っている宇宙と生命に関する2大仮説、僕は1990年頃から疑問を持ち続け、追いかけてきた。しかし、2003年、電気学会に進化について発表した頃は、まるで雲の中だった。評価システムが進化する対象(進化体)の中に等価形成されたとの仮説を立てたが、証明する材料は何も持ち合わせていなかった。
5年後の2回目の発表では、細胞の中にコンピューターが存在する図を描いた。幼稚そのものだが、実は今から見て、全く的外れではなかった。というか、かなり当たっていたというべきだろう。そのころ、ハードディスクに相当するのが遺伝子で、計算機はタンパク質かな?と思っていた。
今時点で言えるのは、遺伝子とはタンパク質を構成するアミノ酸の暗号で、むしろ当時考えていた遺伝子はゲノムないしはDNAで、細胞内計算機は実はタンパク質だった。DNAは遺伝子のON,OFFや各種制御情報、およびセンシングした情報を記録させている。
新ダーウィン説による進化は大間違いで、正しくはエピジェネティクスによらなければならない。新ダーウィン説は非常にシンプルで分かり易かったが、エピジェネティクスになると格段に難しくなる。ただ、エピジェネティクスでも物質からの進化は分からない。
僕はこの物質進化を頭のなかでシミュレーションしている。今年度はタンパク質が分子の中で動く電子の電磁波をキャッチして、形状、大きさ、内部構造などをセンシングしている(つまり見ている)との仮説を発表した。これは凄い仮説だったと思う。
このタンパク質センシング仮説により、タンパク質間のネットワークが評価システムを形成したとし、2003年に発表した評価システムの等価形成の仮説を援護したのだ。これからのMY進化説の発展可能性は無限大となった。と同時にシミュレーションは大事になった。
来年度の発表は盛りだくさんだが、どう書くべきか、正月休みの課題である。