2000年頃トヨタは高級車にイモビライザーを取り付け盗難されないと宣伝した。鍵から送るIDコードとエンジンのIDコードが一致しないとエンジンがかからない仕組みだ。当時、盗難車のベスト3がベンツ、セルシオ、ランクルだったが、私のランクルにもイモビライザーがあり安心していた。
ところが最近、イモビカッターにより3秒程度でイモビライザーが解除され、プリウス、クラウン、セルシオなどの盗難が激的に増えている。特にプリウスは音がしないので都合が良い。イモビカッターは先頃までネットで販売されていたが現在は撤去されている(中国の通販などでは入手できる)。
仕組みは、イモビライザーのリセット機能(鍵紛失時用)を利用したもので、一旦、IDコードをリセットし、イモビカッターのコードに変更してしまう。これに対して、イモビカッターガードなるものも販売されている。イモビカッターの信号を妨害するものか。
ベンツのイモビライザーは一味違う。毎回、IDコードが変更されるので正規の鍵が無いとエンジンはかからない。《「エンジン」、「照合回路」、「鍵」にそれぞれコンピューターがいる。この方法では鍵から来た信号かどうかを判別し、前回変更したIDコードがエンジンと鍵で一致しない限りエンジンは動かない》
ところが敵もさるもので、オーナーになりすまして書類を入手し、鍵を郵送でオーダーして盗んだ例が出たようだ。これに対して、ヤナセでは本人確認を厳守する事で対策していると聞いた。
一方、これ以外で盗難に遭った場合(トラックに吊り上げて運搬などか)、保険会社はベンツは高度なイモビライザーなので解除することは不可能と主張し、保険金を出してくれなかったケースがいくつか報告されている。これは困る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます