ランクル100ディーゼルは13年近く乗ってきた。メーターは23.5万キロ。まだまだタフに走り抜けるのは分かっていたが、今年7月の車検あたりでベンツM(ML 350 BlueTec)に乗り換えるかなと思い始めていた。依頼していたリースの見積もりを貰いに行った。ベンツコーヒーでも飲みに寄った気分だ。
ところがところが7月に注文してもドイツからの取り寄せで納車は来年になる、今なら1台だけ在庫(ドイツから船で横浜に向かっている)がある(円安が進行しており価格の上昇も気になる)。3月20日までに購入すると価格や金利が格安設定できると言われ、急にえらい展開になった。
3月20日では時間が無い。2時間以上細かい新しい技術や支払い方法などを確認し、購入しても良いと思ったが課題は家内だ。一旦帰宅して、ランクルが今後、部品などの取り換えが必要になることを話して、買い替えたいことを説明した。意外に反対意見が無かった。そこで、電話で購入の意向を伝えるとディーラーの動きは速かった。
タイヤ館でオイルを交換しているところまで電話があり、一発回答を貰える価格設定が出来たので、伺いたいという。いいよと待っているとバッグを抱えてやってきた。当初価格の約1000万円に対して好条件が示された。努力がみられるので値切らずに判を押した。上司からプレッシャーが掛り大変積極的な動きとなったよう。
思えば、ランクル100ディーゼルとは長い付き合いだった。今でも世界で一番お気に入りだ。ピカピカで快調だが、流石に新車と同様とは言い難く、また永遠には乗れない。何より広島トヨタ西風新都店のやくざ店長の失敬千万な行為、謝罪も無い以上トヨタとは距離を置きたい。
ランクル100ディーゼルの買取り見積もりはネット調査で1年前(20万キロ走行)で120万円から、215万円。中心帯は140~180万円だった。今回専門業者が予想以上の高値(購入時車両価格の40%)で買い取ることが分かり、後押しとなった。流石ランクル、怪獣、中古車としても格が違う。普通の車なら出せても1000円だそうだ。高かったナビは古くなったものの価格に入っている。レーダーはいらんそうだ。
ランクル100ディーゼルはディーゼルとは思えない高速パワー、心地よいスムーズさと安定した走り、海外サイズのゆとり(ワイドで高い)、タフなつくり。この重厚さは他の車では得られない。弱点はRの小さなカーブ、トルク特性が合っていないオートマ(前期モデル)、踏み込んだ時の白煙。
ベンツMディーゼルは63.2kg-mの巨大なトルク、世界一の安全4輪駆動、更に進化した電子ミッション、独自のイモビライザーなどだ。ベンツは安全機構などの開発をすべて世界で初めて開発した(特許は殆ど公開)と言い切るだけあって、確かに日本車より一歩以上進んだ車だ。
トルクの巨大さは走り重視の私をわくわくさせる。踏み出しも速いが、走り出すと本領発揮。踏み込むと7足シフトにも拘らず、大幅シフトダウンしたように猛然と加速する。高速では多分ガソリンターボを凌ぐ。ベンツは安全一辺倒から走りを加えた。
Mは唯一タイヤが一つ完全に浮いていてもスムーズに走れるらしい。常時四駆だがパワー配分を常に電子制御し、通常はややFR(後輪駆動)気味で走り、滑ったタイヤを検知すると残りのタイヤで安定走行するよう制御するらしい。確かにランクルはメカ的に固定しているのでこんな芸当はできない。タイヤパンクは当然検知できる。
電子ミッションはベンツ、BMWが採用しており、ベンツの方が優れていた方式を更にバージョンアップさせた。ミッションの超便利化・安全化(バカチョン化)とも言える。私は元々頭がバカチョンなのでこの傾向は好きだ。
イモビライザーもベンツの場合、毎回記号を変更するので、固定式に比べて安全性が高い。この他に音響も素晴らしかったし、高級車にあるべきものは揃っている。
ベンツで不満は、サイズがやや小さい(これが一番不満:ランクル対比)、上部から撮影したような鳥観ビュー?が出ない(BMW対比)、フロントウィンドウに速度が表示されない(BMW対比)、高価(ランクル対比)、スカイフックに相当するサスペンション機構が無い(ランクル対比、BMWはエアサスペンション)
支払いはリース(金融ビジネスの関係で現金は一挙に出したくない)を考えていたが、会計やヤナセと検討した結果 分割の方が安くなることが分かった(リースは別途保証費を要する)。車は会社の所有とし、個人保証で分割払いする。償却は実施か否か選択できるが、定率償却とする(初年度33%)。
最初にヤナセに行った時は、営業マンが「(ディーゼル搭載は)安いモデルでも800万円しますよ」と言ったものだ。ランクルも500万円を超えていたが、380円ぐらいの半そでシャツで外出するもんで、場違いと見えたかのしれない。家内が、ぼろい服でベンツに乗るのはどうかとか、ベンツに乗るような身分ではないとか色々言うので、「ベンツが乗ってください」と言っているんだと答えておいた。
私はベンツマニアではない。ベンツに次期モデルを右ハンドルにするよう直接伝え、実現してくれたことも評価したい。一つは四駆のような重量車でガソリンはナンセンスという考えが前提にあり、ディーゼルという観点で絞り込んできた。
トヨタにやくざな店長がおらず、ランクルが5リットル8気筒ディーゼルモデルを出すのなら無条件で購入する。国産でも欲しかったら少々高くても気にならない。8気筒ディーゼルなら高価でも買う。BMW-X5ディーゼルがもう少しパンチがあり、サイズが大きければ既に購入していた。
ベンツの新しいMは従来の安全性に加えて走りが重視され、サイズが小さい点を除けば、おおむね満足できるモデルになった。シャーシーが無く、モノコックボディーなのも四駆とは言え、別次元の車だ。背の高いスポーティーセダンと考えたほうが良い。
革張りにする気はなかったが、上級仕様しか残っていなかった(船で日本に向かっている)ので、他のオプションとともにやや贅沢な組み合わせとなった。ベンツは急激にレベルを上げてきており、世界一と自称する車の真価を確かめてみたい。安全面で残念なのは自動ストップ機能が無いことで、次のマイナーでは付いてくるのかな。
追加オプションとして、車内用赤外線監視カメラ、運転時テレビ(コンピューター信号変更)、高性能レーダー、この他に大型カーポート(受注生産)も発注する。しかし、冷静に考えると、私がベンツの高級車を新車で購入?ありえない。どうなったのかな。確かに凄いことが起きようとしている。
追記:以前、近所の佐藤君(サンフレッチェ)の車がカイエン(ポルシェ)と紹介した。ヤナセの営業が来た時、あれはレンジローバーですよと教えられた。ちょうど本人が帰ってきた時見たようだ。ポルシェに寄った時に聞いた話だったように思うが、忘れてしまった。いずれにしても訂正しておきます。
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