宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

眼のレンズは細胞で出来ているが核も無ければオルガネラも無い 進化を研究していて発見する多くの謎

2022年12月17日 09時26分42秒 | 生命
 眼に関しては、ダーウィンも自説の突然変異と自然選択では出来ない、例外ではないかと考えた。ダーウィンはビーグル号で世界を回り実に精力的に生物を観察し、美しく正確なスケッチが残っている。進化の謎を探求し続けた科学者として尊敬されるべきである。

 眼は全てが信じられない高度な機能な合体で、鮮明度、情報処理、材質選択、製造方法、維持方式を含めまだ人類が及ぶところではなく、研究し学ぶ点が多い。我々が喜ぶべきは既にその凄い目を手に入れているということだ。脳が処理すべき感覚情報の87%は眼から得ている。

 信じられないだろうが眼のレンズである水晶体は細胞で出来ている。そして驚くべきは、水晶体の細胞にはDNAを格納する核も、膨大な数の細胞器官も無く、細胞膜も含め非常に透明で均質な事だ。中身は細胞質だが、全体が透明でなければならないのは当然のこととして、僅かなひずみも許されない。

 水晶体は細胞の積層構造だ。細胞膜と細胞質とは材料が異なる為、その接合面で光の乱れや反射が有る筈だが、ここがどのように処理されているか、まだ報告を読んだことが無い。

 眼のメンテナンスもすごい。水晶体の中には血液も入れない。誰がどのようにメンテするのか、マジックだ。また、画質は常に調整されている。例えば、めがねをするとメガネレンズによるひずみが出来るので、ひずみを調整する機能(画像調整)がなされている。だから、眼鏡をはずすと、暫く視界が歪むのはそのせいだ。

 我々が歩いていると、本来見える景色は体の上下により上下に動くことになる。ところが、眼の動きや脳が調整するため、歩いていて視界が上下する事は無い。人類を遥かに超えた眼が遥かな昔からできていたことが分かるのだ。

 赤血球は細胞だが、赤血球にも核が無い。不要なものを捨てている。生体は進化の過程で、不要と判断されるものを除去している。一見、進化とは逆に思えるが、そのことにより、目的に適合する真の進化を遂げてきたのだ。

 眼や赤血球でも見られる進化のコアは、評価システムであり、判断力だ。評価システム(目的に適合するシステムの採用)無しの進化はあり得ない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次の三苫を育てて 中盤で相... | トップ | 12月23日、こころ(広島)は... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生命」カテゴリの最新記事