昨日、中国道は雨が降り続いていた。私は帝釈峡での懇親会(一泊二日)が解散した後、東条町ICから広島市に向かった。「桜塚やっくん」が乗った車の事故通報が16時50分だから、逆計算すると1~2時間前に、同じ中国道下りを走った可能性が有る。
桜塚やっくんと聞いても実は、誰なのかピンと来なかったが、写真を見てすぐ分かった。女性スケバンのような芸風のお笑いタレントだった。シーンを想い出して笑いそうになった。若い人なのにまことに気の毒。ご冥福を祈る。
私は以前から中国道を「田んぼのあぜ道」と呼んでいた。あまりにも走りにくく高速道とは名ばかり。最悪の高速。山陽道だと帝釈峡へは1時間近く余計にかかるので、今回、やむを得ず中国道を選んだ。
ボックスワゴンで都内から九州に向かったとのことだが、何故、わざわざ走りにくい中国道を選んだかは分からない。自然の中をゆっくり走りたかったか、寄りたいところが有ったか。風景は山から山。東条町からは殆ど下り坂。兎に角、右、左、右、左と、きつい急なカーブが絶え間なく続く。
中国道を走る運転者への負担は大きい。おまけにしつこい雨。ワゴン車は重心が高く、FR(後輪駆動)だから、昨日のような中国道では非常に危険性が高い。予想よりカーブがきついとブレーキをかけることになり、濡れた路面でFR(しかも5人乗車)ではタイヤが滑る。
中央分離帯に自分から突っ込むわけがないので、明らかにスリップ。残念だったのは道路中央で車の外に出たことだ。高速では、路側(道路端の空きスペース)でも跳ねられる事故は結構多いらしい。道路中央だと、まるで跳ねてくださいというようなもの。おまけに中国道では小さなカーブだらけで、見通しが極端に悪い。
今回、私は中国道対策として、カーブでは内側を走行することにした。つまり、左カーブでは通常走行車線、右カーブでは右ウインカーを点滅させ、追い越し車線を走行する。何故なら、カーブの内側では遠心力が小さいのでスリップの危険性が減る。昨日は大半が通常走行車線をゆっくり走っていた。車は少なかった。
中央側のガードレールに起点からのkm数字?のプレートが有り、丁度、258の手前の追い越し車線で薄い板を踏んだので、SAに入り、通報した。道路を管理するNEXCO西日本への直通電話が有り、板が落ちていることを伝えた。パンクしていないか2度聞かれ、パンクはモニターに表示されていなかったので、そのことを言うと、車種を聞かれた。
自販機でブラック(珈琲)を買い、一口飲むと、ちょっと疲労感が有ったのが覚醒し、その後は元気でドライブできた。疲れを少しでも感じたら、すぐ休むことだ。5人乗車なら、1時間交代で運転するとか。
やっくんの車は当然同じ地点(258表示)を走行している。同じ板(長さ70cm程度、幅20cm未満の薄板)を踏んだか、既に除去されていたかはわからない。
事故は、本当にちょっとしたことで起きる。カーブに入る速度が少しでも遅かったら、何事も無く元気で九州(熊本?)に到着していたかもしれない。雨天の高速走行で、カーブしながらブレーキを踏むと99%タイヤはスリップする。カーブ直前でスピードを落とし、加速気味で抜ける方が良い。
昨日はスリップの危険性を意識しながら帰路を走っていたので、驚いたというか印象付けられる事故のニュースだった。
追記:やっくんはかわいいということで、女性に相当人気があったようだ。返す返すも残念なことだった。
さて、中央分離帯に車をぶっつけて止まった時は、道路に出ずに、中央分離帯の中に避難し、救助を待つのがベストだろう。何故なら、追い越し車線に止まった車には、60%以上の確率で後続車が突っ込んで来る、通常走行車線だと90%以上追突されると考えるべきだろう。
余計な事かもしれないが、ワゴンでもFRよりFF、FFより四駆の方が安全。ABSだけでなく横滑り防止が付いた車のほうが良い。ABS(アンチブレーキロック)だけだと濡れた路面では横滑りする。多少価格が高くても保険だと思わなければならない。
今回の事故を振り返り、私はカーブで追い越し車線にも出ていたので、たまたま安全に走れただけだと感じた。中国道が避けられない場合、雨の日は特に、注意したい。
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