リーチも一時はモチベーションが下がった時期も有ったようだ。しかし、世界大会の初戦でロシアに出場するとそんな気配はみじんもなく、にわかファンでさえ たちまち取り込んでしまったのだ。彼はまさにワンフォアオールであると他の選手が口々に語る。選手全員のことを思い、全員に声をかけるという。
ロシア戦は途中出場となった。緊張の極みに有った日本チームは十分力を出せず、ミスも重なった。そこへリーチが登場すると蘇ったように展開がまるで変ってきたのだ。日本にだけは勝ちたいと意気込み、十分な作戦を練ってきたロシアの思惑をリーチは粉砕した。
次のアイルランド戦からはリーチが最初から登場するようになった。世界トップクラスのアイルランドやスコットランドに勝利したのは夢のような出来事だった。日本中が燃えたのは日本チームが世界レベルに到達し、本物の戦いを見せて勝ち続けたからだ。よくやった。
南アフリカには以前の大会で勝利し、マスコミから「世界のスポーツ史上最大の番狂わせ」などとかかれた。南アフリカには油断も有っただろうが、大いにプライドが傷ついたに違いない。臥薪嘗胆ではないが日本チームに勝つことを一つの目標として戦い方を研究してきたんだ。
それはフォワードの予備を6人揃えていたことにも表れる(日本チームより一人多かった)。多分、最初のスクラムを押すために、全力を出し切る選手を指名していた。日本チームはあの最初のスクラムで押され、呆然とした瞬間、すかさずパスワークで走られトライを許した。南アフリカはこれでいけると見ただろう。そして、後半戦にかけていた。
リーチマイケルを擁していても、フィジカルで1ランク以上優れ、様々な分析や戦略的な作戦が用意された中で、大敗となってしまった。僕は日本チームに焦りと混乱が生じたと感じた。前半、敵のゴールラインまで攻め込んで、トライはほぼ取れると思われた場面でミスが出てしまった。実は点数さほどの差は無かった。
日本にとって今後の目標がたくさんできた出来た。それは日本チームの頑張りで、一段と高い力とステージを得たことで、その高みから見える新たな高い目標だ。
●●僕が日本チームに提案したいこと
1.スクラムやモールで押された時の対処
押せればよいが、運悪く推された場合にどうするかについて作戦を考え練習しておく
2.キックパスのフェイント
南アフリカ戦ではキックパスしようとすると相手が先に読んでいて蹴る方向をふさぎ、手に引っ掛けてターンオーバーなどが有った。
①蹴ると見せタイミングや方向をずらせて再度キックパスする
②蹴るふりをして一瞬の時間を稼ぎ後ろへパスしたり、自分で走る
3.補強は積極的に実施したらよいね
アングロサクソンや黒人は筋肉が強いので、ずば抜けたフォワード向きの外国人が求められる。
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