最近、頭の固さというか、旧態依然というか、威力業務妨害寸前というか、とにかく高野連という組織が存在する必然性について???です。
特待生制度が悪いとか、云々ほざいていますが、高校生ともなれば、自分の将来の進路に野球を選んだ自覚がある者がほとんどでしょう。なんらかの形で、将来、野球でメシを食う意気込みがあるからこそ、その学校を選び、特待生となったはずです。
それを否定する資格が、高野連という組織にあるんでしょうか?
だいたい、甲子園大会は春・夏ともに新聞社主催だし、秋の神宮大会も同様です。地方の新人戦とか予選会は、まあ高野連が仕切っているのかもしれませんが、こうも多くの学校が、高野連の気にくわないことをやっていたというのは、痛快!
高野連もこれではお手上げというか、他のスポーツの特待生だけOKという偏った結果を残してしまうのは、本当に片腹どころか両腹がいたいです。
学校側もそのあたりを察して、早々に自主申告し、夏の大会へ向けて着々と準備中ですから、一概に生徒に迷惑はかけない方針なんでしょうが、いっそ対象になった強豪校がグルになって自分らだけでトーナメントでもやれば、面白いんですが……。
ということで、暴言ご容赦下さい。そして本日は――
■Live In Taormina / Giovanni Mazzarino With George Robert (Philology)
Giovanni Mazzarino は所謂エバンス派のピアニストで欧州をベースに活動しているという、私のお気に入りです♪
このアルバムは自己のトリオに最近人気急上昇中の George Robert を加えたライブセッションを収めたCDで、つまり Giovanni Mazzarino の日常的演奏が楽しめるというわけです。しかも演目が、これまた私の好きな曲ばっかり♪
録音は2001年9月5日、メンバーは Giovanni Mazzarino(p)、Nello Toscano(b)、Paolo Mappa(ds) 、そして George Robert(as) という好ましいカルテットです――
01 Everything I Love
何気なくテーマを吹いていく George Robert の軽さが、まず良いです。
そしてアドリブパートでは Giovanni Mazzarino がエバンス派の本領発揮という前ノリスイング♪ もちろん歌心も絶妙ですし、Paolo Mappa の基本に忠実なブラシが、また良いんです。さらに中盤からは、お約束のステックに持ち替え、出しゃばらない煽りですからねぇ、たまりません。
続いて飛び出す George Robert はフィル・ウッズ系のビバップ男ですが、エキセントリックな面は控えめですから、演奏はどこまでもスイングしまくっていきます。
おまけに最後のパートではドラムスとベースが趣味の良いところを発揮しつつ、バンド全体のアドリブ合戦がジャズの醍醐味になっています♪
02 Soul Eyes
マル・ウォルドロンが書いた静謐な泣きが魅力のスロー曲ですから、Giovanni Mazzarino が繊細な歌心を存分に聞かせてくれますし、神妙な George Robert も本当にひとつの音を大切にした艶やかなアルトサックスを披露しています。
演奏は中盤までリズム隊中心に展開されますが、後半にジワジワっと出てくる George Robert の情熱節も抑制が効いているので、嫌味になっていません。
全く自然体の心意気というか、じっくりと盛り上げていくあたりが最高です。
03 Like Someone In Love
お馴染みの和み系スタンダードですから、ここでもテーマをリードする George Robert が軽い雰囲気で、実に良いです。それは続けて入っていくアドリブパートでも同様で、もちろん十八番のグウ~ッと波打つフィル・ウッズ風のフレーズやノリも出してきますが、歌心は完全に自分だけのものでしょう♪ 冷静なようで、けっこう引張られているリズム隊も、まあライブならではという微笑ましさ♪
ですから Giovanni Mazzarino も気楽にスイングに撤しており、上手くエバンス派の面目躍如を果たしていますが、なんかハービー・ハンコックみたいになってしまったのも、憎めないところ♪ う~ん、楽しいです♪
またベースとドラムスも、なかなかの好演ですから、普通に凄いと言う他はありませんねぇ♪
04 Spring Can Really Hang You Up The Most
これは大好きな曲なんで、大いに楽しみにして満足させられた嬉しい演奏です♪
あぁ、George Robert は、どうしてこんなにもテーマメロディのジャズっぽい変奏が上手いのでしょう。この曲に限らず、アルバム全体を通してのことなんですよっ♪
もちろん絶妙の伴奏を披露する Giovanni Mazzarino も上手いです♪
つまり全篇がピアノとアルトサックスのデュオになっているんですが、全く飽きさせない名演だと思います。George Robert が最後に聞かせる無伴奏ソロとサブトーンの終わり方も、お約束以上の必然性があって、たまりません。
05 East Of The Sun
オーラスはモダンジャズでは定番のスタンダード曲を、ハードバップに解釈した楽しい演奏! George Robert はもちろん熱演ですが、クールなノリのリズム隊が、なかなかグルーヴィな雰囲気に変化していくところも素敵です。バンド全員がお互いの出方を信頼しきっている、非常に良いムードなんですねぇ♪
その中で Giovanni Mazzarino は意識的にハードバップ狙いをやっていますが、それが1960年代前半のビル・エバンスのようでもあり、スティーヴ・キューンのようでもあり、しかしこれはやっぱり Giovanni Mazzarino でしかありえないんですねぇ。
ということで、個人的には気に入っているアルバムなんですが、惜しむらくは録音状態がイマイチというか、アルトサックスが引っ込み気味……。それゆえに音量を上げてしまうとリズム隊がガンガン出てくるという、それなりに結果オーライではありますが、そのあたりで好き嫌いが表れる演奏かもしれません。
ちなみに Giovanni Mazzarino には Steve Swallow(b) & Adam Nussbaum(ds) と組んだ「Nostalgia(Splasch)」というピアノトリオの私的名盤もありますんで、いずれご紹介したいと思いますが、やはり本日は気分的に、こっちを聴いてしまいました。