Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ベース二重奏と臨界帯域幅

2007-07-16 10:00:45 | 新音律
大学ジャズ研のコンサートがあり,そのなかにアップライトベースだけのデュオがあった.漢字のユニット名が付いていたが,申し訳ないことに忘れてしまった.

この記事の趣旨はベースの音域での聴きわけは難しいと言うことだ.
高さの違う2音を聴いたとき,高さの違う2音をはっきり認識できるのは,2音の周波数が500Hz以下なら,100Hzくらいとされている.五線譜の下に1本足したC音が261Hzである.オクターブ下ではこれが半分の130Hzとなる.ただしHzは1秒間の振動数.

これは音叉の音・時報音などの単一周波数音について言えることで,ベースの音はもっとスペクトルが複雑だから,事情はやや異なる.しかしこの事実はジャズの理論書にも,ピアノの和音の作り方やピアノとベースのぶつかりの回避の目安となる Low Interval Limit に定量的に反映されている.

ベースふたつの場合.100Hzあたりでごそごそやられるので,高さが離れた音でも団子になって聞こえる.聴いているだけだと,どっちがとっちか分からない.ただしプレイヤーのほうもそれは百も承知らしく,MCで「聴いててわからないでしょう」などとのたまっていた.曲はスペインと,チャーリーパーカーの曲で,もっぱら奏者も観客も早引きの運指と表情を楽しんだ.

弓と指だと,パルスと持続音だから聞き分けやすい.もうひとつピアノとかギターとか,高音域もでる楽器を入れて,ソロを増やした方が...と思うのだが,ふたりだけでやることにこだわっているのかもしれない.
YouTube で,ピーターソンと,レイ・ブラウンとペデルセンの2ベースというのを見たことがあったな.
コメント (2)
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