Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

高田渡「値上げ」

2007-07-28 11:09:50 | ジャズ
紆余曲折のすえ例のカルダンでジャズ.tp,guit,vib,b,dsプラスvo.
曲目は

(I) Love, 愛の賛歌, Wave, Interplay, Route66
(II) Georgia on my mind, Opus de funk, Summertime, Sesame Street, 値上げ, (encore) Now is the time

カエルバンドから4人,あとのふたりには急遽お願いした.稽古不足でおぼつかず (これは八木節の歌詞です) ハプニング続出.Interplay はぼくがやろうと言ったのだが,言った本人がぶちこわしてしまいました.

観客は人数的にはまあまあとはいえ,身内ばかり.最後の「値上げ」が受けてしまい,アンコール.しかしベーシストが所要で早退してしまったので,客席からH川氏を調達.

その「値上げ」は,あのときお客様もまばらであった,昨秋の吉水園の再演.今回は M 川がフォークギターに持ち替え,ボトルネックで不思議な効果を出した.この曲からは b 不在だったので vib の4本マレットでコードを叩いてみたら,ハワイアンみたいだった.笑い出してアドリブを途中でやめてしまった方も.

これは高田渡作曲のフォークブルースだが,やっぱりジャズのブルースとは違う.有馬敲の作詞は政治家の発言をつないだもの.「値上げは全然考えぬ」ではじまり「値上げに踏み切ろう」で終わるのだが,この間を「値上げには消極的である」「値上げせざるを得ないという声もある」「まだまだ時期が早すぎる」等々,もってまわった,もっともらしい発言でつなぐ.値上げを消費税に代えればそのまま予言と化す.

高田渡はステージで眠ってしまったのが有名.ぼくより若いのに死んでしまった.高座で眠ったという古今亭志ん生の伝統は,つい最近まで生きていたのだな.生き残った連中が催した生誕58年記念コンサートのポスターから,高田氏のお姿をカットさせていただきました.
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