Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ラプソディ・イン・ブルーの演奏録音比較 / wavelet の場合

2016-06-06 08:25:17 | 新音律
フーリエ解析では時間分解能と空間分解能を同時に向上させることできない.不確定性原理である.その点,wavelet に基づくスカログラムでは,周期数領域に応じ異なる時間分解能調整することで,不確定性とある程度妥協することができる... とされてている.下が先日ソノグラムで示したラプソディ・イン・ブルーの wavelet 版,括弧内はピアニストだが,この時間領域ではまだ登場しない.
ここにはもっと新しい録音,すなわち小曽根真とニューヨークフィルによる 2014 年の録音のスカログラムも加えた.



このように縦に三つ並べると,1927 年録音だけオーケストレーションが異なることがわかる.音入りのソノグラムでもよく分かることだが,1942 年録音のテンポは著しく早い.いかにもトスカニーニらしい.

ソノグラムはオーディオを対象とするプログラム Amadeus で作成したので,可聴周波数の範囲外は表示されない.スカログラムで低周波数領域に注目すると,1927 年録音では激しい針音ノイズが見られるが,1942 年録音では改善され.2014 年録音では消失する.2014 年録音では低音が充実している.



しかし 2014 年録音では,他の2録音では何もない低周波領域に,上に示す正体不明のノイズが現れる.一体これは何 ? 録音機材によるものただろうか ?

これを別にすると,先日のソノグラムとこちらのスカログラムには,あちらは縦軸が線形,こちらは対数だが,実質的に大きな差はないようだ.
スカログラムは Morlet,8 voices/octave.Mathematica で作ったが,パラメータが optimize されていたかどうか,自信がない.
先日のソノグラムは FFT サイズ 256,Hamming window.
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