二宮不二麿「風景」@「いま、被災地から」展 / 東京藝術大学大学美術館 本館.
木の塊が丘となることを認識させる描き方.
なんということはない穏やかな風景だが,そこは東北のこと.一歩山に入れば,ヤブ蚊や蛭や蛇が,この時とばかり短い夏で生命活動中なんだろう.
熊谷守一「太郎稲荷」@ 豊島区立 熊谷守一美術館,
8号だが,この作者にしては大きな作品.95歳のときに入谷の太郎稲荷の樫の木と池を思い出して描いたということだ.
緑の中の黒いバネ?がシュールで「青葉闇」というコトバを感じさせる.
末満誠子 @ 末満誠子・難波英子「色を奏でる」展.
昨日行った展覧会より.ちなみに難波英子さんは J 子の先生.
末満さんの絵は左側のように,緑の島と青い海,そこに赤い潮 (生命だそうです) という構図が多く,緑の島の描き方はちょっと守一を連想させた.
右側の Miyagima は展示作品の中で異色.実際の宮島は大きな島で,厳島神社があり人が住んでいるのは,ほんの negligible な一角.当然 ? この絵にも鳥居なんか存在しない.200 号の画面からはみ出しそうな山塊が,ひとつひとつ色が違う.