Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

工学部ヒラノ教授の介護日誌

2017-03-20 08:26:42 | 読書
今野浩,青土社 (2016/2).

Amazon の内容紹介*****
子育ても一段落、これからは夫婦の充実した時間が待っている。そう思っていた矢先、妻の突然の発病。病院通いのストレス、仕事と介護の両立、在宅介護と施設介護、制度変更に翻弄される日々、確実に衰えていく妻。老いた夫は何を考え、どのように行動したのか。
絶望と希望のあいだを揺れ動く、19年におよぶ老老介護の記録。
*****

この著者の本の初体験.この本でも,ほかに多数の著作があると書かれている.
ヒラノ教授 = 著者,らしい.なぜこの書名か? よく分からない.

妻は心臓病になり,さらに数年後,脊髄小脳変性症という回復不能の難病にかかる.息子ふたりはこの本では影が薄く,娘は母親の遺伝で,おなじ病気で車椅子生活.夫に暴力をふるわれた後 離婚.娘の面倒も見なければならない.しかし DV は人ごとではなく,痛みで夜泣きする妻に教授は暴力をふるってしまう.このままでは,殺人後自殺だ ! と,在宅介護をあきらめるまでが前半.後半は,夫婦で施設にはいってから妻を看取るまで.
誤嚥性肺炎で気管切開して声を失うが,意識はずっとはっきりしてたようだ.この気管切開が実は「延命措置」に他ならなかったと,後まで悔やむことになる.

明日は我が身と思うと,とても怖い.金銭的な話もときどき出てくるが,小さな別荘も持っていて,まぁ余裕があったのが教授の場合は救いだったようだ,

図書館本だが,夫婦でたちまち (即刻の意味) 読了.

☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg