Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

エリック・サティ

2017-03-28 10:05:33 | 読書
アンヌ・レエ,村松 潔 訳,白水Uブックス(2004/5).

楽譜のとおりにピアノを弾いてみようと思い立ち,まず挑戦したのがジムノペティだった.小節線がないのに面食らった.はまってグノシェンヌにも手を伸ばしたが,結局それ止まりだった.
後年追加された,グノシェンヌ5番の,サティらしくないところが良い.

サティはけっこう有名になったが,ジムノペティとグノシェンヌ以外の曲は知られていない.この本はこの2曲以降の彼の,真面目だがドタバタした人生を (ピカソやコクトーもドタバタに参加) 皮肉と愛情で描いた,小さい本.フランス的なもって回った表現が面白い.

随所に挿入された挿画 (ただし字ばかりの絵もある) が楽しいが,出典が示されていないのが残念.

☆☆☆★



動画はジャック・ルーシェ・トリオによるグノシェンヌ3番.彼のバッハより良いと思う.
Piano – Jacques Loussier, Bass – Benoit Dunoyer de Segonzac, Drums – André Arpino.
バックは Jack Vettriano の油彩画.
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