Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

傑作 ! 「野生のロボット」

2018-12-18 09:57:56 | 読書
ピーター・ブラウン 作・絵, 前沢 明枝 訳「野生のロボット」福音館書店(2018/11).☆☆☆☆★

出版社の内容紹介*****
あらしの夜、五つの木箱が無人島に流れついた。中にはどれも新品のロボットが一体ずつ入っていたが、こわれずに無事だったのは一体だけだった。偶然スイッチが入り起動したロボット=ロズは、島で生きぬくために、野生動物たちを観察することでサバイバル術を学んでいく。はじめはロズを怪物よばわりしていた動物たちだったが、ひょんなことからガンの赤ちゃんの母親がわりとなったロズが子育てに孤軍奮闘する姿を見て、しだいに心をひらいていく。すっかり野生のロボットとなったロズのもとに、ある日、不気味な飛行船がやってきた……。*****

小学校中学年以上が対象とのことだが,大人でも楽しめる,むしろ大人向きかもしれない.
ロビンソン・クルーソーとジャングル・ブックとドリトル先生を混ぜて主人公をロボットにしたようなストーリー.似たような発想に基づく SF があるのだろうか.ロボットが動物の言葉を学習するところを,こどもっぽいと感じるか,飛んでると感じるかで評価が分かれそうだが,僕は後者.ハッピーとは言えないが,悲観的でもないラストも良い.

著者はイラストレータでもあり,自身による挿画がたくみである.
訳者による解説が欲しいところ.

図書館から非児童が児童書を借りてしまったので,早晩返すつもり.
コメント
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