Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

究極の無用本 究極の文字を求めて

2018-12-23 10:11:51 | 読書
松樟太郎,ミシマ社 (手売りブックス, 2018/5).

Amazon の内容紹介*****
中学生の頃、自分オリジナルの文字を作ることに熱中し、青春のページをムダに破り捨てた著者は考えた。
「あれから20年、いろいろな文字を知ったうえで今、究極の文字を作ろうとしたら、もっとすばらしい文字ができるのではないか?」
そんなバカな試みに全力投球したウェブ連載は、多くのファンを獲得。そしてついに――
*****

ミシマ社は「自由が丘のほがらかな出版社」だそうで,上記のウェブ連載のアドレスは https://www.mishimaga.com.
この本は9章44節にわたって,原則1文字/1節で世界中の文字 (中には「ハイリア文字」のような偽古代文字までがふくまれている) について書いてある...と言っても,1/3 くらいは文字に関係ない駄弁だったりするし,文字に関する部分も,なか見! するとこんな具合.ソヨンボ文字です.左端までよく見たい方は購読してください.



ここでは文字が,丸っこいか,とんがっているかあたりが話題にされることが多いが,読む順もまちまち.下から上へ読むというオガム文字もさることながら,マヤ文字では (ラテン・アルファベットに置き換えて)
 ABCD
 EFGH
 I J KL
と文字が並んでたら,
 ABEFIJCDGHKL
と読むのだそうだ.

アラビア文字のように母音には文字がなく,子音しか書かない例も多い.「読む」「山」「嫁」「夢」,どれも (ラテン・アルファベットに例えれば) ym に縮退してしまうのだそうだ.

「無用」を評価して,☆☆☆☆★
コメント
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