猛暑の中,体験航海.2006 年以来就航している4代目豊潮丸は 256 トン.中四国地方で唯一の大学所属の練習船であり,それらの大学の海洋調査と,諸大学との共同研究にも使用されている.
この日は地域住民対象.「この世界の片隅に」の舞台である,母港・呉から江田島を一周する6時間コース.
この日,洋上でカッター訓練の江田島の海自隊員8名が熱中症で病院に搬送されたとのこと.こちら豊潮丸では冷房完備の学生食堂・船員食堂がわれわれに解放された.デッキの日陰は涼しいが,腰を下ろすベンチの類はない.
海底泥の生物,プランクトン採集,海温測定など,調査研究の片鱗も見せていただいた.これについては後日.
ブリッジ,機関室の見学もあった.この船は電気推進式で,おまけに舵というものはない.スクリューは船底からぶら下がっているが,この垂直軸を回転させると,スクリューの水平軸が変わり,船の進行方向が変わる.スクリューの角度を変えてスピードを変えることもできる.この「全旋回式縦軸型」がどの程度ポピュラーなのか,残念ながら聞きそびれた.