Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

続・広島大学練習船「豊潮丸」による体験航海

2019-08-05 09:13:41 | 科学

昨日の続き

船上での調査研究のデモも見せていただいた.

この日の気温は35度,海面の海水の温度は30度,35m下の海底の水温は20度というところだった.

写真 a は海底の泥を採集する装置.円筒に見える部分がシャベルのように機能する.b の盥の中が海底泥.プランクトンの死骸の集積だそうですべすべしている.化粧のパックにも使える? 篩に移し海水で濾過して,出てきたのが d.ヒトデ,ウニの仲間などがいる.d のガラス鉢を横から見たのが c で,ゴカイ,エビ,シャコ,目が退化した魚など.

e はプンクトン採集用のネットを泳がせたのち,中身の液体を瓶に移しているところ.もやもやとした液体が見えるだけと思ったが,f はクラゲだそうだ.クラゲ教授のおっしゃるには「太古の海はクラゲの天下だったが,その後魚類が増え,クラゲは不遇な環境に追いやられた.しかし最近は人類が魚類を乱獲した結果,クラゲが勢いを盛り返しつつある」.

この船には,推進装置の冷却水からクラゲを粉砕し除去する装置 g が装備されている.研究のためにクラゲの群れの中に船が突っ込むこともあるが,先代の練習船にはクラゲ除去装置がなく,乗組員にとっては地獄だったそうだ.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg