Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

Opus de Funk

2019-11-18 09:05:54 | ジャズ
MJQ と重複しない Milt Jackson のレパートリーの代表曲といえば, Opus de Funk ではないだろうか.

Horace Silver の原曲の最初の録音は,1953年,Percy Heath, Art Blakey とのトリオだった.当時としてはめずらしいベースソロがある.

1954年には,Milt Jackson (vib), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clark (ds) に,トランペット の Henry Boozier を加えたクインテットの演奏がある.Boozier はロックンロールのバンドからスカウトされたそうだが,マイルスの詰まった音に慣れた当時の耳には,景気の良いラッパが新鮮だった.アルバム Modern Jazz Quartet / Milt Jackson Quintet (どちらにせよ MJQ) に納められている.

一番有名なのは1956年の Opus de Jazz の中の演奏.Jackson のほか,Frank Wess (fl), Hank Jones (p), Eddie Jones (b), Kenny Clarke (ds).ベーシストは当時のベイシー・バンドから.Opus de Funk は今までのイントロはアウトロに回り,かわりに新しいイントロ.vib,fl,p が5コーラスずつソロを回した後,さらに4コーラスずつ回し,3コーラスずつ回し,2コーラスずつ回し,1コーラスずつ回すという構成で13分半.ここでこの曲のヴァイブ+フルートという形態が定着した.

最後は 1973年.Hubert Laws (fl), Cedar Walton (p), Ron Carter(b), Steve Gadd (ds) との CTI 盤.全体にエレキっぽいサウンド.
以上のどの演奏も Youtube で聴けるが,視ることはできない.

動画は Joe Locke の Jackson へのトリビュートから.Mike LeDonne (p), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds) は Jackson 晩年のサイドメン.

コメント (2)
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